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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

旅に厄災はつきもの、の1日

2018-08-14 | 旅行

シンガポールに移動して来ました。旅にトラブルはつきものですが、毎回結構大きなトラブルに見舞われるのが夏の旅行。今回も、早くもやって来ました厄災が。昨日の移動日は、まさに厄災の一日でした。


バンコクからシンガポールは、キャセイ航空の香港→バンコク→シンガポール便が飛んでいるので、11時50分発のその便で移動します。月曜日だったので、週明けの出勤で道が混むかも、と思い、2時間余裕を見て7時半に出発したら、全然混んでなくて30分で空港へ。チェックインの時、「プレミアム・エコノミーに変更になります」と言われたのでラッキーと喜んでイミグレに向かおうとしたら、「うわっ!」という声が聞こえて、抱きついてくる人が。えーっと、誰だっけ? 「ほら、行きの飛行機で隣になった、武漢の私よ!」あー、武漢の人なのに広州で一時働いていたので広東語ができたH小姐(上写真左)。入国カードの書き方がわからない、というので、私のを見せてあげたのでした。H小姐はもう結婚している主婦とのことでしたが、お隣の女性は先生なんだとか。後ろに写っているお仲間もきれいな人ばかりで、普通の中国人団体とは違う雰囲気でした。

彼女たちと別れ、イミグレを入ってから、ゲートの近くに陣取ってメールの返事書きをします。早く空港に着きすぎたため、1時間余りベンチでメールを打っていたのですが、そろそろ11時、という頃にベンチの隣の席に30歳を少し過ぎた感じのインド系の女性が座ってきました。「その荷物カート、どこで手に入るの?」と話しかけられたので、「私、もうすぐあそこのゲートに行くから、用済みになるのであげるわ」てな話をしていろいろ聞いたら、カラチから来た女性でした。若いパキスタン人女性が1人で旅する時代になったのだなあ、と感慨を覚えながら、先日の総選挙により次期首相には元クリケットのスター選手イムラーン・カーンが就任することになりそうなので、そんなことなどをおしゃべりしたのでした。彼女は、「PIAのフライトが4時間遅れてるの」と嘆き、「知っていたら、ホテルのチェックアウトを遅くしたのに」ととても残念そうでした。その時は、まさか自分がそれ以上の遅延に巻き込まれるとは、夢にも思っていなかったのです。

11時50分発のCX便シンガポール行きは、予定より少し遅れてゲートを離れました。ところが、滑走路脇に行ったと思ったら、ずっとそのまま待機状態に。1時間半ぐらいたって、いくら何でもこれは変、と思っていたら、「当機は計器の故障で、今エンジニアが修理に入ります。リセットして再起動するため、あと1時間ほどかかります」とのアナウンスが。やはり故障だったのですね。しかし修理しても、飛んでから事故ったらどうするの~、と内心少々青くなってしまいました。結局、電源も落としてまた入れたりして3時間ほどそこで修理したものの、ダメという判断になったようで、「荷物を持って、E5ゲートに移動して下さい、5時頃出発となる飛行機が皆様を待っています」というアナウンスがあり、全員タラップで下ろされました。インドのローカル空港でもあるまいし、タラップで下ろされるだなんて、ねえ。


バスで運ばれたのは到着階の到着口なので、E5の出発ゲートに行くには、乗り換え口を通って1階上に行かないといけません。そこの係官にもいちから説明せねばならず、消耗することおびただしいです。やっとE5に着いてみると、待合室へのゲートは閉まったままで、中のベンチに座ることもできません。30分以上待って、ようやくゲートが開いて待合室に座ることができました。入る時、搭乗券チェックと共に、菓子パンやマフィンと水が配られ、人心地つきました。修理のため機内に待機していた時は、お昼もすっかり過ぎているのに、出たのはピーナツ1袋と飲み物だけ。飲み物も、私はその前に「喉が渇いたんですが、何かいただけませんか」と頼んだら、「はい、オレンジジュース、リンゴジュース、清涼飲料等がありますが、何がいいですか」と男性CAが応じてくれ、私と隣席の男性はジュースをもらえたのですが、あとの乗客はコップ入りの水だけ。そんなわけで、全員お腹がぺこぺこだったのです。子供もたくさん乗っていたのに、あまりぐずらず、いい子にしていたのは感心でした。


これぐらいでも、ないよりまし、とてもおいしかったです(空腹は最上のソースですね^^)。子供たちはほかにもバナナとかをもらっていたようです。外を見るとCXの機体が見えるのですが、それからまた、機内に入るまで延々と待たされます。そして、「あと5分で機内にご案内します」というので、あせった私や他の人が立って列を作ったら、今度は続くアナウンスがなかなかありません。それどころか、タイ人職員が男性5人ほどと女性が3人やってきて、何を思ったのか水を配り始めます。さらに、配り終えた彼らはうんざり顔の乗客を背景に、スマホで記念写真を撮り始める始末。だんだんと、辛抱強い乗客(私です)も腹が立ってきました。


で、やっと機内に案内され、最終的には約8時間遅れで飛び立ちました。本来なら午後3時25分にシンガポール着のはずが、何と10時51分着。さっきCXからお詫びのメールが届いたので、判明した次第です。空港に着く前のシンガポールも、本来なら昼間のはずが、夜景が広がっていました。


到着後も換金したり、SIMカードを買ってインサートしてもらったりしていた(追記:シンガポールは空港での換金もレートは悪くありません。空港レート=1.231、ムスタファ・レート=1.235で、どちらも換算すると1シンガポールドル=約81円。おまけに、換金カウンターでSIMカードも売っています。7日間で4GのSIMが12シンガポールドル=約1,000円でした)ら、タクシーに乗ったのがもう12時直前。シンガポールはタイとは1時間の時差があるので、結局昨日は午前8時から約15時間、空港と機内にいたのでした。外はもう真っ暗。せっかくなので、市内に入るところの大観覧車の写真も撮っておきました。後ろは、かの有名なマリーナベイサンズ・ホテルです。


そして、ホテルに到着してみれば、何と、映画館レックスがない! 今回のホテルはゼンなんたらというホテルで、またの名をソラックス・イン、またの名をリュックサック・イン、またの名を...と何度も名を変えている、マッケンジー・ロードにある安ホテルです。タミル語映画専門のレックスに近いというか、レックスの休憩時間にトイレに入りに帰れる、という近さなので、ここ最近よく泊まっていたホテルだったのでした。下は、ありし日(2017年)のレックスと、今のレックスです。今のレックスは3階のホテルの部屋から撮ったので、汚いガラス越しとなっています。


やれやれ、また新たなホテルを探さねば。シングルの小さな部屋で1泊6千円ぐらい、ツインの広い部屋で1泊7千円弱で、デスクもあるし、Wifiも確実につながるので、シンガポールとしては上々のホテルだったのですが。今回のツインの部屋は初めて泊まったのですが、壁に何と、『花様年華』のポスターが貼ってありました。

あと、レックス周辺にとってもおいしいマレー料理店があり、あまりおいしくないながら中華系の食堂もあってこれもよかったのですが、これらの入っていた建物も老朽化のゆえか、取り壊し対象になってしまったようです。


そばに説明板があって、「愛理森大楼(エリソン・ビルディング)/1924年」とありました。地震のないシンガポールでも、100年超の建物はメンテをしてないと危険ですよね。一部を残すとかの話もあるようですが、あのマレー料理店がないのなら、私には価値がない建物でした...。さらにさらに、パソコンの「K」のイーじゃないキーは力を入れないと反応しなくなるし(あ~、もう、腱鞘炎になりそう! 日本語、か行が多すぎです!)、13日は厄災の1日だったのでした。



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