皆様、楽しいお正月を過ごされましたでしょうか。私は前回の記事に「風邪ひきさん」状態と書いたのですが、そんな生やさしいものではなく、三が日+αで風邪のフルコースをやる羽目になってしまいました。喉の痛み→鼻水→発熱→咳と、おせちよりも薬を食べていた方が多かったような...。おっと、日本語では薬は「飲む」でしたね。「食薬」は広東語でした。毎度のことながら、風邪にかかる時は急転直下、治る時は亀の歩みで困ったものです。
さて、そんな薬でボーッとした頭なので、ブログ記事も書けるはずもなく、と思っていたら、Periploさんがインド映画自主上映会の案内を送ってきて下さいました。ありがたや、ありがたや、というわけで、ほぼコピペさせていただきました。
『 NTR Kathanayakudu(NTR ザ・ヒーロー)』
2019/テルグ語/176分/英語字幕
監督:クリシュ
主演:バーラクリシュナ、ヴィディヤー・バーラン、ラーナー・ダッグバーティ
■日時:2019年1月12日(土)午後 4:30~
■会場:千葉県市川市、イオンシネマ市川妙典 アクセス
■料金:大人2,700円
■主催:インドエイガドットコム HP
Peroploさんの詳しいサイトはこちらです。NTR、またはNTラーマラーオと呼ばれる人気俳優であり、アーンドラ・プラデーシュ州を基盤とする政治家、州首相でもあった主人公の生涯が紹介されているほか、今回の作品で登場する人物一覧も載っていて、とてもわかりやすいです。主人公のNTRを演じるバーラクリシュナはNTRの六男(何と、最初の妻との間に12人も子供がいた!)であり、『バードシャー テルグの皇帝』(2013)の主演男優NTRジュニアは四男の息子等々、いろいろ詳しくわかってきますので、ぜひご参照下さい。以下に、Periploさんが送って下さったコメントを付けておきます。
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1月9日(水)現地公開の本作と、2月7日(木)現地公開予定の後編『NTR Mahanayakudu』の二部構成の大作です。バーラクリシュナ主演作は、ファンのためだけの作品と、志の高い力作との落差が激しく、翻弄されます。数年前のカーヴェリ川長治さんのこちらのブログにも、〈AP州では子供さえ「バーラクリシュナの映画はつまらない」と揶揄するほど〉という現地人の声がありました。最初にこの作品の立ち上げを聞いた際には多分前者コースだろうと予想していたのですが、監督が交代し、スターキャストが膨らみ、気がつけば只ものではない雰囲気が感じられるようになりました。日本人のファンの方々が期待するであろうチャンドラバーブ・ナーユドゥ(CBN)役のラーナー・ダッグバーティですが、出番はむしろ後編の方になるかもしれません。ともかく、現職の州首相であるCBNをどう物語世界に取り込むかは本当に気になります。音楽はMMキーラヴァーニで、カッコいい仕上がりです。
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PeriploさんのHPには、NTRの様々な画像が集められていますが、ここにもインド国立映画アーカイブで取得してきた、NTRの素顔の写真を付けておきましょう。
いわゆる「お役者顔」ですね。白塗りというか、顔をちょっと青めの白粉でお化粧し、クリシュナ神の衣装をまとうと、本当に神様ではないのか、と思われるぐらいオーラが出て来ます。1980年代半ばの「Asiaweek」誌に、NTRがクリシュナ神に扮した姿の神像を作り、村人たちがそれを拝んでいる、という記事が出て、半分あきれ、半分感心したものでしたが、神様映画でのイメージを政治にも巧みに使い、隣の州タミル・ナードゥ州の州首相だったMGRと並ぶ人気を誇った政治家でもありました。
また、今回、『バーフバリ』のラーナー・ダッグバーティが扮するチャンドラバーブ・ナーヤドゥは、一度実物を見たことがあります。上の写真は、1999年1月にハイダラーバードで開かれたインド国際映画祭のオープニング・セレモニーの様子なのですが、左端に立っているのがチャンドラバーブ・ナーヤドゥです(20年前の写真なので、若いですね)。彼から右へ3人目は、ボリウッドの伝説的な俳優であり、映画監督でもあったデーウ・アーナンド、その右は『ムトゥ 踊るマハラジャ』のミーナです。華やかな映画界と政界の内幕がどのくらい描かれているのか、『 NTR Kathanayakudu(NTR ザ・ヒーロー)』楽しみですね。予告編を付けておきます。
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