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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

今年も嬉しいカンヌのおみやげ

2015-05-29 | アジア映画全般

カンヌ国際映画祭も終わってしまいましたが、参加なさった東京国際映画祭のIさんから、またまた嬉しいおみやげが届きました。カンヌのマーケットで参加者に配られている、世界各国の映画データを集めた小冊子「FOCUS: WORLD FILM MARKET TRENDS」です。今年は2冊ゲットして下さったとかで、1冊頂戴しました。昨年、1昨年は、1人1冊だった、とコピーして下さってそのご親切に頭が下がったのですが、今年はそのお手間をかけずに済んでよかったです。


こんなかわいい小冊子ですが、中のデータはものすごいお役立ちデータ。過去5年間の製作本数の推移や、その他観客動員数、興行収入、興収における自国映画占有率等々、映画業界人や映画研究者には必携のデータが入っています。でも、映画のパンフレットなどにこの小冊子のデータを使って文を書くと、必ずと言っていいほど配給会社の方から、「そのデータの根拠は?」って聞かれるんですよね。皆さん、カンヌのマーケットでもらってきても、ご覧にならないのかしら?

このデータ、以前拙ブログで、アジア映画の5年分(2007~2011)をまとめたことがあります。この記事です。今回は2014年までのデータがありますので、続けて同じような表にしてみました。今回は映画製作本数は4年分(2011~2014)で、前回と2011年が重なっています。空白の欄はデータが不明です。「-」を入れたのですが、スキャンしたら飛んでしまいました。


拙ブログでは、インドの昨年度の製作本数1966本もすでにこちらの記事でお伝えしてありますが、マスコミの皆さんはなかなかこの数字を使って下さらないんですねー。カンヌのお墨付きを得て、使って下さるようになるかしら?


BABY poster 2015.jpgGabbar is back first look.jpg

さて、今年5月までまでのインド映画の成績は、いまひとつパッとしません。アクシャイ・クマールがひとり気を吐いていて、彼の主演作『Baby』『Gabbar Is Back』はどちらも興収10億ルピー超え。特に今ヒット中の『Gabbar Is Back』は、20億に近いところまで行くかも知れません。『炎』(1975)の盗賊の首領ガッバル・シンを下敷きにしたキャラクターのようですが、かなり政治的な意味合いも含んだ作品のようです。予告編を付けておきます。相手役は、カマルハーサンの娘シュルティ・ハーサンです。

Gabbar Is Back - Official Trailer HD | Starring Akshay Kumar & Shruti Haasan | In Cinemas Now

これに、つい先日公開されたばかりの『Tanu Weds Manu Returns』が続きます。こちらは出足好調で、間もなく10億を超える見込み。2011年の作品『Tanu Weds Manu』の続編です。花嫁を探し見合いをする青年マノージュ=マヌ(R.マーダヴァン)と、彼が出会った素っ頓狂な娘タヌージャー=タヌ(カングナー・ラーナーウト)との一風変わった恋物語だった前作ですが、今度はどういう展開になるのでしょうね? 予告編はこちらです。カングナー・ラーナーウト、ショートの髪型もよく似合います。

Tanu Weds Manu Returns | Official Trailer | Kangana Ranaut, R. Madhavan

その他、鳴り物入りで公開された『Bombay Velvet』はどうやら大コケとなる模様。中国映画や香港映画の1930年代シャンハイもののような作品は、インドの観客にはピンとこなかったのかも。2015年も、なかなか厳しい年になりそうです~。


 


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