偶然知った、「世界の果てまでイッテQ!」での『RRR』の「ナートゥダンス」インドロケ。さっき録画しておいたのを見たら、ちゃんとハイダラーバード郊外のラーモージ・フィルムシティにも行き、『RRR』の振付師プレーム・ラクシトに指導してもらってガンバレルーヤのお二人が振り付けを一晩で憶える、しかも、ドラマ仕立てにして一部本編映像を使いながら、ジェニーとビームの出会いからダンス競争の最後までを描く、という、実に本格的なものでした。その熱意と迫力には圧倒されましたし、ガンバレルーヤお二人のプロ魂には感服の一言。かなりの予算オーバーになったと番組中では嘆き節が聞かれましたが、司会のウッチャンこと内村光良の、「ここ何年かのパロディの中では、一番の、出色の出来じゃないかな」という感想は正直に出た言葉だと思います。この映像は永久保存版ですね。いとうあさこも言っていましたが、本編を相当使ってパロディと組み合わせるという、こういうこともできるんだ~、と新発見でした。これでまた、『RRR』上映中の劇場に足を運ぶ人が増えるのでは、と思います。
©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
見逃した方は、日テレ公式ツイッターに見逃し配信の案内が出ていたので、こちらをご覧下さい。前半のデリーロケは、面白い方に針を振り切ろうという「見下し調」で、正直言ってあまりいい感じはしなかったのですが(こちらが後での撮影で、予算を使い切ったためお手軽なところで間に合わせた、という弁解も出ていました)、後半の「ナートゥダンス」パートはインド映画ファンの方はぜひご覧になってみて下さい。
©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995)が日本でヒットした1998年から1999年に掛けても、多くのテレビ局がインド映画に関する現地ロケ番組を作ってくれました。有名なところでは、関西テレビが映画監督の周防正行さんとインドに行き、インド映画の製作地を巡るという「踊る!インド映画紀行」、NHKの九州の局の方だったかが作った「地球に乾杯・歌って踊ればみんなハッピー~映画大国インドの素顔~」、それからタイトルが今出てきませんが、小林聡美がインドに行ってダンスシーンを撮る番組もあったと思います。また、日本テレビは『ムトゥ』のパロディ『ナトゥ』という60分の映画を現地ロケで作ったのですが、それはウッチャンナンチャンの番組「ウンナン」の中の企画で、主演はナンチャンこと南原清隆が演じる南々見狂也だったのでした。VHSになって売り出された時のパッケージがこれです。
歴史は繰り返す、と言いますが、本当にそうですねえ。この先、25年前の大ブーム後に起きたインド映画を巡るトラブルが今回は登場しないよう、切に祈りたいです...。
インドでは、『RRR』の公開が昨年2022年の3月25日で、それから1年と言うことで、この1ヶ月、正規非正規いろんな映像がYouTubeにアップされました。そのうちの1本を下に付けておきます。見たことのないカットがたくさん使ってあるのですが、カットのフッテージが短いので、最後の植樹ニュースにちょっと付け加えてみました、なのかも知れません。日本で発売されるソフトには、メイキングシーンもぜひ盛り込んでいただきたいですね。これだけヒットしていたら、DVDやBlu-rayはまだちょっと先でしょうかしらん。
RRR Unseen Moments 1 Year RRRide Video Glimpse 😍👌 | Ram Charan, NTR | Filmy Hook