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アジア映画巡礼

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インド大映画祭 IDE2023 ラインアップ発表!

2023-05-09 | インド映画

毎年開催されている「IDE」こと「インド大映画祭」。今年の「IDE 2023」のプレスリリースをいただきましたので、ほぼそのまま情報をお借りして貼り付けておきます。

2023年6月17日(土)~7月7日(金) 
新宿K‘s cinemaにて上映(公式サイト

【上映作品】
*日本初公開~『サーカス』、『ラストファーマー』、『ガルギ 正義の女神』
*プレミア先行上映~『ヴィクラムとヴェーダ』(ヒンディ版)、『ただ空高く舞え』
*【クラシック枠】~『サチン』
*【スポットライト枠】~『ひとかけらの愛』
*【衝撃枠】~『野獣一匹Ⅱ』
*その他上映作品~『ヴィクラムとヴェーダー』(タミル版)、『隠された顔』、『若き獅子』、『スルターン』
*シークレット枠~『シークレットA』、『シークレットB』、『シークレットC』

*日本初公開作
『サーカス』
 2022年/ヒンディー語/135分/原題:Circus
 監督:ローヒト・シェッテイ
 出演:ランヴィール・シン(二役)、ヴァルン・シャルマー(二役)、ムラリー・シャルマー、ジャクリーン・フェルナンデス、プージャー・ヘーグデー、ディーピカー・パードゥコーン

©  Reliance Entertainment

1942年―――。孤児院育ちのローイ・ジャムナーダース博士(ムラリー・シャルマー)は同じ孤児院で育ったジョーイと2人で孤児院を運営していた。ローイ・ジャムナーダース博士は「人格の形成は遺伝によらず、環境による」という持論を持っていた。彼らの運営する孤児院には2組の一卵性の双子がいたが、ローイ・ジャムナーダース博士の持論を証明する為に、2組の双子を入れ替えてしまう...。

『ラストファーマー』
 2021年/タミル語/145分/原題:Kadaisi Vivasayi
 監督:M・マニカンダン
 出演:ヴィジャイ・セードゥパティ、ヨーギ・バーブ

©Tribal arts production

年老いた農夫マヤンディの村は開発計画予定地であり、他の農家は土地を売却して村を去っていった。彼は村の寺院を守り自分の土地で農作していたが国鳥であるクジャクを殺したという濡れ衣を着せられ、拘留されてしまった。拘置所から農作を続ける方法とは果たしてどのようなものか?

『ガルギ 正義の女神』
 2022年/タミル語/133分/原題:Gargi
 監督:ゴータム・ラマーチャンドラン
 出演:サイ・パラヴィ

©2D Entertainment

貧しい家庭出身の学校教師ガルギは両親と妹の4人家族で、ささやかながら平凡な生活を送っていた。警備員を生業にしている父親が仕事中に遭遇した事件で逮捕されてしまった。その日からガルギの日常は一変し、父にかけられた恥ずべき容疑を晴らそうと東奔西走するが、衝撃的な真実に向き合う事になってしまう。

*プレミア先行上映
『ヴィクラムとヴェーダ』(ヒンディ版)
 2022年/ヒンディー語/157分/原題:Vikram Vedha
 監督:ブシュカル&ガーヤトリ 
 出演:リティク・ローシャン、サイフ・アリー・カーン

©Y Not Studio and the others

リリース年を震撼させた犯罪ドラマで2017年同名のタミル映画のヒンディ語リメイク。ヴィクラムは優秀な警視。容疑者の逮捕より犯罪の撲滅を目指し、偽装襲撃に血道を上げるが、標的ヴェーダの自首により数々の謎が浮かび上がる。明白となった事実にヴィクラムは我を忘れるほど驚愕するが…。

『ただ空高く舞え』
 2020年/タミル語/150分/原題:Soorarai Pottru
 監督:スダー・コーングラー
 出演:スーリヤ、アパルナー・バーラムラリ

©2D Entertainment

空軍士官ネドゥマーランはエコノミー席が満席の為、父の死に目に会えず、空軍時代の同期生セビーとチェの3人でインド初の格安航空会社を創ろうとするが、嘲られ、貶められ続け、男達3人は大空を仰ぎ見て前進する…。実話ベースの各賞受賞作。第78回ゴールデングローブ賞最優秀外国映画部門10作中の1作。

*【クラシック枠】
『サチン』
 2005年/タミル語/146分/原題:Sachein
 監督:ジョン・マヘンドラン
 出演:ヴィジャイ、ジェネリア

©V Creations

大学に咲いた大輪の花のようなシャーリニはキュートな意地っぱり。そんな彼女に恋をしたサチン。しかし、彼女を狙う学生らが邪魔をしかけるが、恋路は混乱するばかり。そして彼女は自分の気持を素直に認めない。若き日のヴィジャイを堪能できる爽やかな学園ドラマ。

*【スポットライト枠】
『ひとかけらの愛』
 2020年/マラヤーラム語/92分/原題:Love
  監督:ハリド・ラフマーン
 出演:ラジシャ・ビジャヤン、シャイン・トムチャッコ

©Aashiq Usman Productions

アノープは夫婦ゲンカの最中に妻に手を上げるが、予期せぬ結果を招いてしまった。次々と友人らが家に押しかけ、それぞれの愛のかたちが露見し思わぬ展開になってしまい、全ての収拾がつかぬまま、驚愕のラストを迎える事になっていく…。

*【衝撃枠】
『野獣一匹Ⅱ』
 2022年/ヒンディー語/129分/原題:Ek Villain Returns
 監督:モーヒト・スーリー
 出演:アルジュン・カプール、ジョン・エイブラハム

©Balaji motion pictures

タクシー運転手であり動物園でも働くバイラヴはラスィカーを愛し、大企業のオーナーの息子ガウタムはアールヴィーを愛した。決して出会ってはならない2組のカップルの出会いが交差する時、運命の歯車が大きく狂い始める…。多数の美しい音楽に彩られたサイコサスペンス。

*その他上映作品
『ヴィクラムとヴェーダー』(タミル版)
 2017年/タミル語/140分/原題:Vikram Vedha
 監督:ブシュカル&ガーヤトリ
 出演:R・マーダヴァン、ヴィジャイ・セードゥパティ

©  YNOT Studios

容疑者の逮捕より撲滅に血道を上げているヴィクラムは有能な警部。彼の標的ヴェーダーの自首により数々の謎が浮かび上がる。善と悪とは?善と悪の境界線とは?浮上する事実にヴィクラムの信念は大きく揺らぎ始める。主演男優は『きっとうまくいく』のR・マーダヴァン。リリース年を大きく震撼させた犯罪ドラマ。

『隠された顔』
 2021年/マラヤーラム語/134分/原題:Chathur Mukham
 監督:ランジート・カマラ・シャンカル、サリル・V
 出演:マンジュ・ワーリヤル

©Jiss Toms Movies

SNSが大好きなテジャスウィニは大学の同級生アントニーと事業を始めるが、肝心のスマホが壊れてしまった。安価なマイナーメーカーのスマホを購入後、次々と不運に見舞われ、発注主を怒らせ、知人らを失った。彼女のスマホに現れた不吉な数字が意味するものは…。精神的に追い詰められる心理サスペンス。

『若き獅子』
 2018年/タミル語/148分/原題:Kadaikutty Singam
 監督:パンディラージ
 出演:カールティ、サティヤラージ

© 2D Entertainment

裕福な農夫ラナシンガムは息子の誕生を望みつつ、子作りに励むが生まれ続けるのは娘だけ。 彼は妻の妹を新しい妻として息子を作ろうとするが生まれたのはまたもや娘だった。数年後、最初の妻が偶然身ごもり、念願の息子を産んだところ、その息子を巡り、数々の問題が持ち上がる。

『スルターン』
 2021年/タミル語/150分/原題:Sulthan
 監督:バッキヤラージ・カンナン
 出演:カールティ、ヨーギ・バーブ

© Dearm Warrior Pictures

マフィアの家に生まれた1人息子スルターンはムンバイでロボット工学を生業としていた。家業を嫌っていたが、帰省中、父の死去によって家を継ぐ事になった。暴力を排除し、自ら「兄弟」と呼ぶ100人の子分らに真っ当な道を歩ませようと悪戦苦闘する。その方法とは?以外にも…。歌・踊り満載の爽快な娯楽作。

*インド大映画祭 IDEとは?*
20年以上インド映画を主にアジア映画を探求し続けた特定非営利活動法人「インド映画同好会」が、地域により言語・文化の違うヒンディー映画・タミル映画・テルグ映画などを、「他の追従を許さない」独特のラインアップで、新作を中心に知られざる名作・佳作・問題作などをご紹介する映画祭です。IDEとはインド(I)、大(D)、映画祭(E)の略称です。

                  

私が見たことのある作品は2、3本しかないのですが、その中で🌸印大推薦は、スーリヤ(カールティの2歳上のお兄さんです)とアパルナー・バーラムラリ(『響け!情熱のムリダンガム』のヒロイン役)が共演する『ただ空高く舞え』です。以前のIDEでも上映されているのですが、その時見逃した方はぜひご覧になって下さい。格安航空会社を作って貧しい人でも飛行機を利用できるようにしよう、という理想を目指す夫と、自分もしっかりと自立しているたくましい妻の物語。さすが、『ファイナル・ラウンド』(2016)のスダー・コーングラー監督作だけあります。お見逃しなく!

 


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