夢の舞台挨拶が実現しました。21日(金)に新宿ピカデリーで1回(その動画はこちら)、22日(土)に新宿ピカデリーで2回と川崎チネチッタで2回、というご苦労様なスケジュールでしたが、新ピカの2回目もはつらつと登場、30分弱の舞台挨拶をして観客を楽しませてくれました。以下はそのご挨拶をかなりはしょってまとめたものです。少しだけ、雰囲気を楽しんでいただければと思います。実は、写真タイムがすごく短くて、もたもたカメラを操作しているうちに終わってしまい...。というわけで、ツインさんの公式サイトから22日のお写真をお借りました。(ツイッターのあの枠ごと移すやり方がわからず、すみません!)
(ツインさんの公式ツイッターより)
ラージャマウリ監督(以下、監督):私は以前も東京に来たことがあるのですが、滞在していた1週間というもの、毎日いろいろ驚いてばかりいました。来るたびに思うことは、人も言語も文化も違う国なんですが、日本では『RRR』がテルグ語で書かれていたりして、自分たちの文化が大切にされているのだなと誇りに思います。『RRR』はこのあとすぐ、皆さんに見ていただくわけですが、3年という月日を掛けて我々――私も出演者たちも、ものすごく大変な思いをした仕事でした。どうぞ楽しんでご覧下さい。
NTR Jr.(以下、NTR):こんにちは。日本に来れて嬉しいです。日本に来るのは長年の夢でした。監督、ありがとうございます。(ここまで完璧な日本語!!)『RRR』は単なる映画ではありません。とても大切な、宝石みたいなもので、主人公2人の友情を描いています。日本の皆さんは、インド映画をとても暖かく迎え入れて下さいました。『バーフバリ』と同じように、この映画も皆さんに受け入れていただければと思います。ありがとうございます。
ラーム・チャラン(以下、ラーム):ゲンキデスカ? 日本の皆さんには御礼を言いたいです。今回は初来日で、とてもワクワクしています。しかも、ハードな撮影で完成した映画を持ってここに来ているので、よけいワクワクしています。また日本に戻ってきたいですが、次も自分たちの映画や文化を携えて戻ってきたいです。アリガトウゴザイマス。
ここで、皆さんから寄せられたご質問に、3人が答えるという時間になりました。
<質問①>テルグ語を今、勉強中です。何か一言、テルグ語の美しいフレーズや好きな言葉を教えて下さい。
監督:テルグ語は日本語と同じように美しい言葉です。では、私がいつも娘に言っている呼びかけの言葉をお教えしましょう。
「バンガール・タリ(黄金の母)」
娘は私たちにとって、特別な存在なのです。息子に対しても同じような言葉はあるのですが、私たちは娘に対してだけ言っていますね。(笑)
<質問②>皆さんのニックネームを教えて下さい。
ラーム:父からは「チェリー」とか呼ばれていますね。ファンの方からも呼ばれたりします。
監督:君は今、チェリー(桜)の国にいるじゃないか。(笑)
ラーム:僕、桜は大好きです。あと、「チャランくん」でもいいですね。「ラームくん」もいいかな。
NTR:昔は「ヤング・タイガー」とか呼ばれたけれど、もう”ヤング”じゃないですね。「ナトリ・センパイ」はどう? と言われて、いいですね、と言いました。
<質問③>お二人はすごい筋肉ですが、どのぐらいの時間を使って鍛えているんですか?
NTR:俳優なので、常にやってはいますが、普通の人だって鍛えてると思いますよ。年がいくつなのかで違うかも知れないけれどね。でも鍛えてはいても、『RRR』のような映画、ラージャマウリ監督作の時はプレッシャーが大きいですね。
ラーム:俳優でなかったら、太っていたと思いますよ。監督に感謝したい気分です。僕は監督のためにも、それからファンのためにも、日々努力しています。
とここで、監督にもお鉢が。「監督はアクション映画も撮ってらっしゃるでしょ。鍛えているのでは?」
監督:いーーーえ!(笑) 体力作りは特にしていません。ただ、健康管理の専門家に体重制限とかはチェックしてもらっています。甘いものを食べたりしないよう、気をつけたりとかね。
ラーム:次作のためにはいけないんですが、アイスやチョコが好きなので、日本のおいしいアイスやチョコを持って帰りたいですね。
NTR:僕は寿司ですね。元々好きだったんですが、『RRR』の成功を寿司で祝いたいです。
というわけで、この後プレゼントの『RRR』てぬぐいの抽選会が行われ、3人それぞれが引いた座席番号の方がめでたくゲット。最後はNTR Jr.の「アリガトウ! 映画を楽しんで見て下さいね!」を締めの言葉として、舞台挨拶は終わりました。
(ツインさんの公式ツイッターより)
その他、舞台挨拶の様子は映画紹介サイト【BANGER!!!】でもこちらにアップされています。【BANGER!!!】は『RRR』一色と言ってもいいぐらいで、安宅直子さんのラーム・チャラン紹介記事(安宅さん撮影のインド現地の映画看板写真付き)など、出るは出るはの大盤振る舞い。ぜひ読んで下さいね。それから、3人へのインタビューもぼつぼつ上がってきているのですが、これは出色! と思ったのが、ヒンディー語ができるYouTuberまよさんの動画。まよさんは確か、東京外大のヒンディー語科卒業生だったのでは、と思いますが、事前の準備というか仕込みは「ナートゥ」ダンスのステップという力の入れようで、最初から最後までクオリティの高いインタビューになっています。
インド映画「RRR」の日本公開!!S.S.ラージャマウリ監督とW主演のNTR Jr.さんとラーム・チャランさんにインタビュー!
私がまよさんのチャンネルを知ったのは、インド人の女性研究者で、数ヶ月日本で与謝野晶子の小説について資料収集している大学院生(博士課程)の人から。彼女は日本に来てみて、インドのポップ・カルチャーがいかに日本に浸透しているか、ということを初めて認識したそうで、研究対象を変えようかと思案しているほど。その彼女から教えてもらったまよさん、ヒンディー語はチョー達者だし(むしろ、早口すぎるぐらい)、今回のインタビューで英語も堪能、しかもダンスもできてしまうことがわかり、すごい人だなあ、と改めて感心しました。これでまた、インド人のチャンネル登録者が増えることでしょう。いろんな人を虜にしていく、『RRR』とその監督&出演者たち。私も、超大画面で見ることができて、すごく楽しめました。そうそう、まよさんの質問の最後にあったエンディング・ソングの登場人物たちですが、『RRR』のパンフの最後の方に書いていますので、ぜひご覧下さいね。ツインさん、そして宣伝のマンハッタン・ピープルさんの着眼点に乾杯!