間もなく、9月1日(土)に愛知国際女性映画祭で『オーム・シャンティ・オーム』が上映されますが、東京でも来年3月の公開に先駆けて、一足早い上映が1回だけ行われることになりました。<「アジア映画の森ー新世紀の映画地図」(作品社)刊行記念/特集 アジア映画の森>と題された連続上映で、『オーム・シャンティ・オーム』はラストの上映、10月13日(土)となります。場所は、神田駿河台のアテネフランセ文化センターです。
<特集 アジア映画の森>と題されているだけあって、インド映画以外の上映作品も非常に充実しています。インド映画の日を除き、1日2本の、というか1日2回の上映なのですが、どの日もトークが用意されています。映画とくっついたトーク(=有料)のほか、トークだけ聴くなら入場無料という日もあり、アジア映画好きの皆様方には興奮の10日間となるはずです。上映プログラムは次の通りですが、さらに詳しくは、アテネフランセ文化センターのHPをご覧下さい。
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「アジア映画の森ー新世紀の映画地図」(作品社)刊行記念
特集 アジア映画の森
2012年10月2日(火)ー10月13日(土)(日曜&月曜休館/10日間)
■上映スケジュール
10月2日(火)変容するイラン映画
16:20-上映「亀も空を飛ぶ」(97分)
18:00-トーク(入場無料):ショーレ・ゴルパリアン(翻訳家)×土肥悦子(映画館「シネモンド」代表)
19:10-上映「ブラックボードー背負う人ー」(85分)
10月3日(水)エドワード・ヤンそして東南アジアへ
17:10-上映「花物語バビロン」(45分)
+トーク:石坂健治(映画研究者)×空族(富田克也+相澤虎之助)
19:10-上映「恐怖分子」(109分)
10月4日(木)怪物的映画作家キム・ギヨン
16:10-上映「下女」(108分)
18:00-トーク(入場無料):石坂健治(映画研究者)×岡本敦史(ライター)
19:10-上映「玄海灘は知っている」(117分)
10月5日(金)フィリピン・インディーズ
16:20-上映「悪夢の香り」(95分)
18:00-トーク(入場無料):石坂健治(映画研究者)×金子遊(映像作家・批評家)
19:10-上映「クリスマス・イブ」(87分)
10月6日(土)アピチャッポンの森から映画の未来へ
15:20-上映「アピチャッポン・ウィーラセタクン短編集」(計74分)
17:00-上映「ワールドリー・デザイアーズ」(40分)
+トーク:金子遊(映像作家・批評家)×諏訪敦彦(映画作家)×夏目深雪(批評家・編集者)
10月9日(火)躍進のトルコ映画―新しいダイナミズム
16:20-上映「私のマーロンとブランド」(93分)
18:00-トーク(入場無料):野中恵子(トルコ評論家)×夏目深雪(批評家・編集者)
19:10-上映「我が子、ジャン」(106分)
10月10日(水)香港ノワールの魅力
16:00-上映「エグザイル/絆」(109分)
18:00-トーク(入場無料):宇田川幸洋(映画評論家)×野崎歓(フランス文学者)
19:10-上映「ビースト・ストーカー/証人」(109分)
10月11日(木)イスラエル映画史を紐解く
16:10-上映「イスラエル映画史(第1部)」(103分)
18:00-トーク(入場無料):市山尚三(映画プロデューサー)
19:10-上映「イスラエル映画史(第2部)」(104分)
10月12日(金)中国インディペンデント映画の現在
15:50-上映「占い師」(129分)
18:00-トーク(入場無料):市山尚三(映画プロデューサー)×萩野亮(映画批評家)
19:10-上映「ピアシングI」(74分)
10月13日(土)ボリウッド映画の魅力
15:00-上映「オーム・シャンティ・オーム」(162分)
+トーク:松岡環(インド映画字幕翻訳者)×野崎歓(フランス文学者)
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10月10日の「香港ノワールの魅力」のトーク、宇田川幸洋さんVs.野崎歓さんなんて、チョー魅力的ですね。どんなトークになるのでしょう。お二人にどんどん暴走していただきたいものです。「ボリウッド映画の魅力」の方でも、野崎歓さんに大いに語っていただこうと思っています。
なお、あいち国際女性映画祭での上映もそうなのですが、今回『オーム・シャンティ・オーム』の字幕は一新されています。ヨコ字幕になったこともあって、以前の上映よりもずっと読みやすいものになっているのでは、と思っています。以前ご覧になった方も、今回の新ヴァージョンをぜひご覧下さいね。では、10月13日に、アテネでお会いしましょう!