12月21日(木)、シャー・ルク・カーン主演のヒンディー語映画『Dunki』が封切られました。久々のラージクマール・ヒラーニー監督作であり、今年一番稼いだスターと言えるシャー・ルク・カーンの本年3作目の封切り映画であることから、前評判は異常に高く、今日のムンバイの劇場はどこもが『Dunki』一色に染まった感がありました。あるシネコンなどは、スクリーンをほとんど全部使って『Dunki』を上映したらしく、朝8時の回から深夜11時59分の回まで、上映回数何と28回! いくら何でもやりすぎでは、と詳しく見たら、満員の回はなく、こりゃー2日目からは上映回数が減るな、と思っていると案の定、22日(金)は9回の上映になっていました(ほら見ろ、だわ)。9回のうち5回がほぼ満員(映画館の上映時間が緑色なら席に余裕あり、赤なら満員、橙色ならほぼ満員、という風に色分けしているサイトが多い)なので、妥当な線だと思います。
観客の反応は「よかった!」「ハートウォーミング!」というのが多いようで、それらから類推してみると、「大傑作とは言えないけど、ラージクマール・ヒラーニー監督らしい愛すべき映画」ということになるようです。以前のボリウッド・ファミリー向け映画が戻ってきた、と言えるかも知れません。ここんところ、アクションがすごい映画とかが多く、ちょっと殺伐とした感じが好まれていたボリウッド映画ですが、『Dunki』がヒットすればこういう映画もやっぱりいいなー、という気分が広がるかも。英語字幕が出る予告編を付けておきますので、お楽しみ下さいね(英語字幕が出ない時は、画面下の「cc」をクリックして下さい)。
Dunki Drop 4 | Shah Rukh Khan | Rajkumar Hirani | Taapsee | Vicky | Boman | 21st Dec 2023
ところで、この『Dunki』モノポリーのあおりを食ったのが、12月22日(金)公開のプラバース主演作『Salaar: Part 1――Ceasefire』。「Salaar」は「将軍」という意味らしく、プラバースが演じるデーヴァのあだ名だとか。予告編をまずどうぞ。
Salaar Release Trailer - Telugu | Prabhas | Prashanth Neel | Prithviraj | Shruthi | Hombale Films
うーむ、もろ『K.G.F』の世界の再現ですね。プラシャーント・ニール監督、カンナダ語映画界からテルグ語映画界に行こうとも、自分の作風を変える気はまったくないようで、ヤシュがプラバースに変わっただけ、という感じです。でも今作は、スルターンと呼ばれる親友が出てきて、それがマラヤーラム語映画の人気俳優プリトヴィーラージ・スクマランによって演じられるため、この2人の競演が見ものとなっています。北インドでは、『Dunki』公開の割りを食ってシネコンでの上映スクリーンが1つだけだったりしますが、南インドでは「『K.G.F』が帰ってきた!」と人気になりそうな気がします。この先の展開を楽しみにしていましょう。
ところで、日本では間もなく『PATHAAN/パターン』のソフト、DVDとBlu-rayがリリースされます。アマゾン沼のサイトはこちらですが、実は今回、このソフトのオマケであるポスカの画像をいただいてしまいました。こんなステキな画像です。イケおじシャー・ルクも、ディーピカー・パードゥコーンも、本当に格好いいですね。
発売日は1月9日なので、ちょうどいいお年玉ですね。来年もインド映画は結構公開されるようで、年明け早々には情報が出てくるのでは、と思います。楽しみにしてお待ち下さい!