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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

「アジア映画の森」へのご招待

2012-05-27 | アジア映画全般

間もなく作品社から、「アジア映画の森--新世紀の映画地図」という本が出版されます。発売予定日は5月31日、ページ数は368ページ(迫力ある厚さです!)、定価は2,940円(税込)で、ただ今予約受付中。

 

アジア映画の森――新世紀の映画地図
クリエーター情報なし

作品社

 

 

 

タイトルからもわかるように、表紙カヴァー写真は『ブンミおじさんの森』 (2010/タイ)の1シーンです。アジア映画の広大で深い森に分け入るための、地図であり、羅針盤となるのが本書、というわけですね。

中身は、中国、台湾、香港、韓国、中央アジア/モンゴル、フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナム&カンボジア、インド/スリランカ、パキスタン、イラン、イスラエル、アラブ&パレスチナ、トルコの各パートに分かれ、それぞれその国・地域の総論、または概論のあと、何人かの監督が取り上げられています。そのほか、これらの論考に先立って、四方田犬彦「アジア映画を観るということ-はじめに」と、監修者5人による座談会「アジア映画の現在形」が収録され、最後には映画祭ガイド、2000年以降のアジア史年表、それから索引も付いています。この索引を作るだけでもどれぐらい時間がかかったことか、ですが、私としては大変ありがたいツールで、本書の評価がさらに高くなります。

amazonのサイトよりコピペした執筆者一覧は、以下の通りです。

麻田豊/アン・ニ/石坂健治/市山尚三/稲見公仁子/井上徹/宇田川幸洋/浦川留/大場正明/岡本敦史/金子遊/金原由佳/葛生賢/斉藤綾子/佐野亨/白田麻子/杉原賢彦/鈴木並木/諏訪敦彦/夏目深雪/野崎歓/野中恵子/萩野亮/梁木靖弘/クリス・フジワラ/古内一絵/古川徹/松岡環/松下由美/門間貴志/四方田犬彦

この中で、夏目深雪さんと佐野亨さんは実は本書の編集者。このお二人の情熱と努力なしには、本書は完成しなかったと言ってもいいでしょう。佐野さんは以前、アジア・エンタメ関係の雑誌で編集の仕事をしており、当時からアジア映画の本を出したいと企画を暖めていました。今回、それに夏目さんという強力な助っ人が加わり、こんな盛りだくさんな内容の本が完成した、というわけなのでした。お二人とも映画の専門家であり、プロの書き手でもあるため、その目は厳しくて、拙稿にもビシバシとムチが入りました(泣)。ヘナチョコな私はあまりご期待に応えられませんでしたが、他の方の論考はいずれも読み応えがありますので、ぜひお手元に1冊お求め下さい。今後10年は、あなたのためのアジア映画地図兼羅針盤として、大いに役に立ってくれる本です!

 


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