アジア映画巡礼

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超重量級インド映画『K.G.F: CHAPTER 1&2』が公開決定!!

2023-06-05 | インド映画

『RRR』の興奮がまだ尾を引いている現在ですが、『RRR』をハンマーかつるはしで打ちのめしにかかってくるような映画が緊急公開されます。その名も『K.G.F: CHAPTER 1』『K.G.F: CHAPTER 2』、前後編2本一挙公開です。『RRR』とは全く違う作風の作品ですが、どちらも超重量級という意味では、まさに”タイマンが張れる”作品です。本日公開情報がリリースされましたので、まずは熱い言葉が躍っている配給会社のリリース通知をそのまま貼り付けておきます。

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『RRR』を超え2002年インド興収No.1の快挙!
日本緊急公開決定&ポスター、予告解禁!

日本で記録的な大ヒットとなったインド映画『RRR』を超え、2022年インド興収No.1に輝いた『K.G.F』シリーズの公開が7月14日(金)より新宿バルト9ほかにて緊急公開が決定した!『K.G.F:CHAPTER 1』&『K.G.F:CHAPTER 2』を一挙公開!!『RRR』を超え空前絶後の大ヒット!これがインド映画の最終兵器だ!!

ヒンディー語の「ボリウッド」、テルグ語の「トリウッド」、タミル語の「コリウッド」などと称されるほど映画産業が盛んな国インド。そんなインド映画界から新たな傑作が上陸する!「サンダルウッド」と呼ばれるカンナダ語の映画だ。インド全域で大ヒットする作品が無かったサンダルウッド作品だったが、2018年に『K.G.F: CHAPTER 1』が公開されると全国的に人気爆発! 発禁処分となったある書物を巡る思わせぶりなイントロから始まる、「K.G.F」こと「コーラーラ金鉱地区(Koral Gold Fields)」と主人公ロッキーの物語だ。サンダルウッドのスーパースター・ヤシュ扮する長髪で髭面のロッキーが、マフィアたちを凄まじい破壊力でせん滅すると、「今までとは違う」雰囲気が劇場内に一気に広がり、観客を興奮の渦に巻き込んだのだ! 更に2022年に公開された続編『K.G.F: CHAPTER 2』は、あの『RRR』を抜きインド国内で興収No.1、世界興収でも『RRR』を上回る快挙を成し遂げた。実はその裏には、『RRR』のS.S.ラージャマウリ監督が本作の素晴らしさをいち早く見抜き、インド全国で公開できるよう手助けをした影響も少なからずある。本編のオープニングでSPECIAL THANKSとしてラージャマウリ監督の名前が記載されていることからも、本作の製作陣が彼に感謝の念を抱いていることが分かるはずだ。そしていよいよ日本でも、世界中で一大ムーブメントを引き起こした超話題作『K.G.F:CHAPTER 1 & CHAPTER 2』2作品同時公開が決定した!

主演はカンナダ映画界でロッキングスターと称される、ヤシュ。数々の賞に輝き、今やトップスターとして君臨している。魅力的なヒロインにはシュリーニディ・シェッティ、ロッキーと死闘を繰り広げるアディーラには、『SANJU/サンジュ』のサンジャイ・ダット、そのほかにも『歌う色男、愛・ラブ・パラダイス』のラヴィーナー・タンダン、『ミルカ』のプラカーシュ・ラージ、『芽ばえ』のアナント・ナーグ、更には『バーフバリ 伝説誕生』&『バーフバリ 王の凱旋』のタマンナーも出演し、魅力的なダンスを披露している。監督は、2014年に新人ながら新しいタイプのギャング映画『Ugramm(原題)』を製作し、カンナダ映画に旋風を起こしたプラシャーント・ニール。本作の成功でインド映画界から注目された彼は、現在、テルグ語映画で『バーフバリ』シリーズの主役プラバースの新作『Salaar(将軍)』を撮影中である。

インドでは、「ラージャマウリ監督作が興収で負けるなど予想した人がいただろうか。『K.G.F:CHAPTER 2』は“王の退位”を迫っている」といった記事が出たほど衝撃を与えた『K.G.F』シリーズがいよいよ日本上陸! 今年の夏は、世界をも巻き込みブームとなったカンダナ映画が日本を熱くする! この興奮と興奮の二部作をぜひ、スクリーンで体感してほしい。

日本版ポスター、予告解禁!

この度、日本版のポスター、予告編が解禁となった。ネオンと真っ赤なシボレーカマロが印象的なポスターとなっており、長髪でひげ面、強面のヤシュがマシンガンを抱えながら車の前に座る姿はまさに、ロッキングスターと呼ばれるのも納得のカッコよさ! 70年代のギャング映画を彷彿とさせるビジュアルは、主人公ロッキーがどんな生き様を見せてくれるのか、期待させるものとなっている。さらに予告編は、「俺は好きじゃない、しかし、暴力が俺を好む!」という衝撃的なセリフから始まり、『マッドマックス』のようなカーチェイスや、激しい肉弾戦に迫力の銃撃戦も展開!最後には戦闘機も出てくるなど、予告編だけでもてんこ盛りの内容で本編を期待せずにはいられない!「サンダルウッド」の底力をしかと目に焼き付けよ!

『K.G.F』1&2本予告

 

『K.G.F: CHAPTER 1』2018年/154分/ &『K.G.F: CHAPTER 2』2022年/166分 公式サイト
 インド/カンナダ語/
 監督・脚本:プラシャーント・ニール 
 撮影:ブヴァン・ゴウダ
 出演:ヤシュ、シュリーニディ・シェッティ、ラヴィーナー・タンダン、アナント・ナーグ(CHAPTER 1)、サンジャイ・ダット(CHAPTER 2)
 字幕翻訳:藤井美佳/字幕監修:池亀彩/
 配給:ツイン
7月14日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー

<Story>CHAPTER 1』
1951年、スーリヤワルダンはコーラーラ近郊で金鉱(KGF)を発見し、採金ビジネスに乗り出す。全てを一族で管理して巨万の富を築くいっぽうで、労働者は外部から遮断された環境で奴隷のように働かされ、苦しい生活を強いられていた。同じ年にスラム街でひとりの少年が生まれる。少年は唯一の身内であった母を10歳のときに亡くし、生き残るためにマフィアの下で働き始める。ロッキーと名乗った少年は、マフィアの世界でのし上がっていく。やがて最強のマフィアとして恐れられるようになったロッキーは、ボスからKGFの実質的な支配者であるスーリヤワルダンの息子を暗殺するよう指令を受けるのだが…。

<Story>『CHAPTER 2』
KGFを支配下に置いたロッキーは、新たな金鉱を発見し事業を拡大していく。しかし敵対勢力も黙ってはいなかった。スーリヤワルダンの弟で、死んだと思われていたアディーラが現れ、KGF奪還を目指し勢力を束ねていく。そしてロッキーの唯一の弱点である恋人リナをさらい人質とする。リナ救出に向かったロッキーは、アディーラに撃たれ瀕死の重傷を負う。そしてアディーラは金輸出を妨害してKGFを孤立させ、ロッキーの同盟者をせん滅していく。最大の敵に窮地に追い込まれたロッキー…。果たして彼はKGFを守り、生き残ることができるのか!?

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これは大変なことになりました。昨日ご紹介したラーム・チャラン主演のインド映画『ランガスタラム』も7月14日(金)が初日です。ここにも書いたように『K.G.F:CHAPTER 1&2』の公開は新宿バルト9のほか、実はヒューマントラストシネマ渋谷でも予定されており、『ランガスタラム』も同劇場で公開されるので、バトルは新宿でも渋谷でも勃発することになります。新宿バルトかピカデリーか、ヒュートラ渋谷ではどのスクリーンへ行くべきか?? しかし皆さんにご忠告しておきますが、初日、あるいはその後でも、3本を1日で見ようなどという無謀な考えは起こさないこと。死にますよ、マジで。『K.G.F』2本の一挙見も、できれば回避した方が賢明です。まず『K.G.F:1』を見て、人物をしっかりと見分けられるようになったら次に進みましょう。『K.G.F』の映像編集スタイルは独特なので、それに慣れないと登場人物や物語の把握も難しいのです。そのあたりはまた後ほど書いてみたいと思いますが、上に付けた予告編からだけでも、その特異さが伝わると思います。そして『K.G.F: 2』は前作よりさらに面白くなっているので、それを十分に楽しんで下さい。

Prashanth Neel Promotes KGF Chapter 2 In Chennai.jpg

それにしても、こんな怪物映画を作るとは、プラシャーント・ニール監督はすごい異才ですね。上の写真はWikiからですが、現在43歳、その才能に早速テルグ語映画界が目を付け、プラバース主演の『Salaar』を製作中。プラシャーント・ニール監督、生まれはカルナータカ州であるものの、ご両親はテルグ語が母語のようです。『Salaar』にはプラバースのほか、マラヤーラム語映画のプリトヴィーラージ・スクマラン、そして『ランガスタラム』の悪役ジャガパティ・バーブも出演、公開予定は本年9月だそうです。こんな風に監督も要注目の人物である『K.G.F』、絶対にお見逃しなく!

 


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