TIFFがいよいよ始まりました。今日はお天気もよく、グリーンカーペットは登場した皆さんが映えたことでしょう。地下鉄六本木駅には、例年のようにTIFFのポスターがディスプレイされています。
あれ、今年はちょっとサイズが小さいような....。通る楽しみが2割ほど減ってしまいますねー。
会場前の広場では、縮小版ポスターがパネル展示。これに向かって右側に、「アジアの風」のポスターはずらっと並んでいます。
よーし、制覇しちゃる!と気合いを入れてみたものの、実は2、3日前から風邪を引いてしまい、咳が出て困った状態に。あやしいマスク姿で今日もTIFFに出勤です。映画上映中は、咳とのど飴の袋を開ける音で、皆さんのお邪魔になりそう。すみません。という状態で本日見た映画は2本です。
「アジアの風」
『眠れぬ夜』 (Sleepless Night)
2011/韓国語/韓国
監督:チャン・ゴンジェ/主演:キム・スヒョン、キム・ジュリョン
30歳過ぎながら結婚2年目のこの夫婦は、まるで新婚のように仲がいい。その仲の良さを、長回しというか、フィックスのカメラでじーっと撮っていきます。夫は水産加工工場の工員。妻はヨーガ風体操教室の先生。こぎれいなマンションに住み、時に妻は実家に立ち寄ってキムチをもらい...と何の破綻もない毎日。65分という短い作品なので、早く破綻が来ないと終わっちゃうぞ、と思って見ていたのですが、最後まで平穏無事。自転車を盗まれる、という事件がある程度です。
途中、夫が休日出勤手当のことで社長に詰め寄ったり、近所の夫婦を食事に招いたことで夫婦が口げんかをしたりする、というシーンが出てくるものの、みんな夢オチで、期待はずれ(笑)。監督は何が言いたかったのか、何を描きたかったのか、いまいち不明な作品でした。
「コンペティション」
『テセウスの船』 (Ship of Theseus)
2012/英語・ヒンディー語/インド
監督:アーナンド・ガーンディー/主演:アイーダ・エル・カーシフ、ニーラジ・カビ
「テセウスの船」というのは、船の部品を全部交換してしまったら、それは元通りの「テセウスの船」と言えるだろうか、という命題で、臓器移植を受ける3人が主人公です。エジプト出身の女性で盲目のカメラウーマン、宗教団体の導師、株ディーラーの青年という3人が、それぞれ自分の臓器移植に関して、いろんな問題と向き合っていきます。とても力のある作品でした。
終了後、アーナンド・ガーンディー監督と、女優のアイーダ・エル・カーシフさんが登場してQ&A。この作品に関しては、明日監督にインタビューする予定なので、その報告の時に詳しくまた。
最終上映+Q&A30分で、家に帰り着いたら午前零時50分。風邪は治るのだろうか...。でも、今日はTIFF事務局の方との素敵な出会いもあったので、幸福な気分でぐっすり眠れそうです。明日もいい映画、いい人と出会えますように。
でも、今年はちょっと時間に余裕が無くて、TIFFは「火の道」一本だけ見ることにしました。
「恋の紫煙2」も今年はプレオーダーがかけられなかったのと、一般発売日に仕事だったのと、上映時間が合わなかったので断念しました。
23日は、ちゃんとチケットダウンロードが会場でできるか、いまからドキドキしています。
(お財布携帯ではないので)
ともあれ、いよいよこの映画祭も始まると秋本番。
朝は特に冷え込みますね。
(私もIFFJ後半で風邪をひき、いまだに咳を引きずっています。)
どうぞ、お大事になさってください。
今年から変わったチケットは、頭痛の種ですねー。携帯音痴の私は、当日券ねらいに変更しました。またブログに書きますが、当日券たるや、ほんとに情けない姿のものです。
お見舞い、ありがとうごさいます。やっほーさんもお風邪ですか? 結構風邪を引いている人が多いようで、電車の中でも咳がよく聞こえます。私は今日も、あやしいマスクおばさんでした...。
23日(火)の「火の道」は、監督のQ&Aがあるようです。この日にご覧になるようでしたら、ぜひ質問をなさってみて下さいね。