さて、日記を後進するか。
昨日、Kさんと飲みに行くことになって、僕達はあてもなく、フラフラと夜の街を徘徊した。
すると、見たことのない新しいスナックがオープンしているのを発見した。
我々はいつもの汚い手段にうってでることにした。
扉をほんの少し開け、数秒でホステスをチェックして、ダメならすばやく逃げるという手法である。
扉に近づいたKさんは、左手で少し扉を開け、右目で吊り元のスキマ(ドアを開けたときにできるチョウバン側の数センチの空間)から器用に中の様子を検査した。
後ろからみていると不審人物そのものである。
そのとき、「いらっしゃいませ~」と言いながらホステスが店の中から出てきた。
人がいないのに勝手に開いた不自然なドア、そして隙間から覗くKさんの目玉に気がついたのだ。
僕はトムソンガゼルのようにすばやくビルの陰に身を隠した。
Kさんはその場を動かなかった。
どうやら彼は「イケる」という審判を下したようだった。
店内を見渡すと、ママ、そしてホステスが2人だけのこぢんまりした店だった。
ホステスの1人がそこそこ可愛かった。
その、可愛いホステスさんが隣に座った。
とてもおとなしく、蚊の鳴くような小さな声で喋るので、いったい何を主張したいのか、さっぱり聞き取れなかった。
恋愛の話をしているのか、北朝鮮のミサイルの話をしているのか、ボソボソしすぎて僕の鼓膜では拾えないのだった。
しかし、マイクを握った彼女は違っていた。
はちきれんばかりの若さあふれる声量で、マニアしか知らないアニメソングなど、聞いていると頭がどうにかなりそうな曲を、狂ったようなスーパーハイテンションで歌ってしまうのだった。
こち亀の本田巡査のように顔つきまで変わってしまうから、唖然とするしかない。
結局、7時間近くこの店で過ごしてしまった。
まぁ、充実した1日だったと言えよう。
昨日、Kさんと飲みに行くことになって、僕達はあてもなく、フラフラと夜の街を徘徊した。
すると、見たことのない新しいスナックがオープンしているのを発見した。
我々はいつもの汚い手段にうってでることにした。
扉をほんの少し開け、数秒でホステスをチェックして、ダメならすばやく逃げるという手法である。
扉に近づいたKさんは、左手で少し扉を開け、右目で吊り元のスキマ(ドアを開けたときにできるチョウバン側の数センチの空間)から器用に中の様子を検査した。
後ろからみていると不審人物そのものである。
そのとき、「いらっしゃいませ~」と言いながらホステスが店の中から出てきた。
人がいないのに勝手に開いた不自然なドア、そして隙間から覗くKさんの目玉に気がついたのだ。
僕はトムソンガゼルのようにすばやくビルの陰に身を隠した。
Kさんはその場を動かなかった。
どうやら彼は「イケる」という審判を下したようだった。
店内を見渡すと、ママ、そしてホステスが2人だけのこぢんまりした店だった。
ホステスの1人がそこそこ可愛かった。
その、可愛いホステスさんが隣に座った。
とてもおとなしく、蚊の鳴くような小さな声で喋るので、いったい何を主張したいのか、さっぱり聞き取れなかった。
恋愛の話をしているのか、北朝鮮のミサイルの話をしているのか、ボソボソしすぎて僕の鼓膜では拾えないのだった。
しかし、マイクを握った彼女は違っていた。
はちきれんばかりの若さあふれる声量で、マニアしか知らないアニメソングなど、聞いていると頭がどうにかなりそうな曲を、狂ったようなスーパーハイテンションで歌ってしまうのだった。
こち亀の本田巡査のように顔つきまで変わってしまうから、唖然とするしかない。
結局、7時間近くこの店で過ごしてしまった。
まぁ、充実した1日だったと言えよう。