珍健二の部屋

感動の名文句を浅く分析する日記

らーめん

2009-03-15 | Weblog
Kさんと高崎の「とんや」にらーめんを食べに行った。

空いているカウンターに座って食券を店員に渡そうとした。
「ちょっとまってください」 と言われたので待った。
目の前には、まえの客が食べたカラのどんぶりがまだ置いてある。
水も出てこないまま、かなりの時間が経過した。

僕の受けた率直な感想を言うと、店に入ったとき、「いらっしゃいませ」も言われなかったし、どことなく「食わせてやる」という雰囲気が店内に漂っているように感じられた。
接客より何よりも、「味」を大切にしている、職人気質のこだわりの店なのかもしれない。
これはきっと、今まで食べた事のない、素晴らしいラーメンを頂けるに違いない。
そう思って期待に胸を膨らませ、店員が来るのを待った。
店員さんも忙しいのである。

「おいいっ! こっちが先だろうがっ!」
突然、Kさんの、地獄の底から発せられたような「お叱り」が店内に響きわたった。
僕達より後に来た客の食券を、店員が受け取ったのが原因だった。

「テメェいい加減、ドンブリ片付けろっ! ジャマだー!」
激しく店員を指導するKさん。
Kさんは、脅しのパイオニアとして仲間内で知られている。
彼は時として、その暴力装置を発動し、おそろしい教育者に変貌する。

僕は、「敵を愛しなさい」という言葉を信じて日々生きているので
多少不快な思いをしても耐えることができる。
こちらは、薄汚い客であって、これから「とんや様」の努力の結晶である素晴らしい「味」のラーメンを恵んで頂く。
そのくらいの考えで丁度いい。


注文したつけ麺が運ばれてきた。
「味」についてのコメントは控えたい。