第24代主将

復活!

西の京高校

2011-12-02 09:20:39 | 活動報告
奈良スポーツナウ:フェンシング 村上・堀川選手、新人大会で優勝と3位入賞 /奈良


 ◆西の京高校フェンシング部・村上樹大選手、堀川晃一選手

 ◇良きライバル、切磋琢磨 一時は部員2人、逆境乗り越え開花

 目にも止まらぬ速さで相手の懐に入り、切っ先を胴に突き立てる。23日に奈良朱雀高校柏篠館で行われた県高校フェンシング新人大会の個人フルーレで、西の京高校(奈良市六条西3)フェンシング部は村上樹大選手(2年)が優勝し、堀川晃一選手(同)が3位入賞を果たす活躍を見せた。互いを「良きライバルであり、信頼できる仲間」と評する両選手。一時は部員が2人だけという逆境を乗り越え、切磋琢磨(せっさたくま)した成果だ。【山崎一輝】

 中学時代、村上選手は野球、堀川選手はサッカーに打ち込んだ。今までやったことのないスポーツに挑戦する気持ちからフェンシング部の門をたたいた。入部当初は両選手以外に3年生が4人いたが、昨秋に引退。部は2人きりとなり、相手が互いしかいない環境で練習が単調になっていった。秋田泉子監督は「うまくなりたい気持ちがあるのに練習相手がおらず、つらい思いをしていた」と当時を振り返る。

 それでも2人は励まし合ってフェンシングに専念した。練習後には最寄り駅まで一緒に歩いて帰り、互いの技術で良かった部分などを話し合う「反省会」の時間を持った。OBが指導に訪れる週に1度の機会には、食い入るように話を聞き、それを基に地道な反復練習を繰り返して腕を磨いた。秋田監督は「支え合い、一から部を立て直してくれた」と目を細める。

 プレースタイルはともに積極的に攻めに出る攻撃型だが、堀川選手は基本に忠実で技の一つ一つが丁寧、村上選手は思いきりが良く負けん気が強い。今年4月には念願の1年生2人が入部。両選手とも「自分たちが感じた孤独を後輩たちには味わわせたくない」と進んで指導にあたる。

 現在は来年1月に和歌山市である近畿大会に向け、練習を続ける毎日だ。堀川選手は「優勝する姿を見せて、チームを引っ張りたい」と話し、村上選手は「来年も新入部員が増えるように、活躍したい」と意気込んでいる。