前からどうしてもどうしても乗ってみたかった電車がある。
東海道線下り、沼津山北行きである。
いや、正確にはこの電車に乗ったことはある。
前車両には。
乗ってみたかったのは、この電車の後ろ4両。
御殿場線に入る山北行き車両である。
山北に行きたいと思ったのは、まだ静岡にいるときだ。
愛車ジムニーでかっ飛ばして、ハマスタに向かう際に、いつも「山北」という表示が気になっていた。
もちろんそれは、当時中日にいた(現ロッテ)山北の影響であるのだが(おい)
山北、という名前を聞くと、なぜか心が疼いた。
なにかがありそうなのだ。
行ったらその魅力に取り付かれる。
そんな予感がしていた。
その山北町のHPを見つけた。
桜がとても綺麗だとあった。
見ごろは今週末。
行くしかない
そう思った。
一応何人かに声をかけてはみたが、会社を終わってからそんな遠くに桜を見るためだけに出かける桜バカはおらず、やはりひとりで出かけることになった。
会社を早めにあがり、駅に向かう。
ホームに続く階段を下りているときに、電車が入ってきた。
慌てて人ごみを掻き分けて後ろの車両へ向かう。
しかし、電光表示板も駅アナウンスも、沼津行き、としか告げなかった。
もしや4月の時刻改正で山北行きではなくなってしまったのでは?
と不安を募らせながら、どんどん後ろに向かうと、11号車と12号車の間が不自然に分かれている。
ココが切り離し部分か?
思い切って12号車に飛び乗った。
発車してしばらくして、アナウンスがはいった。
「この列車は沼津山北行きです・・・・後ろ12号車から15号車が山北行きとなります」
それを聞いて、ほっとした。
ようやく乗れたのだ。
小さな達成感と、これからいく山北へのわくわく感で、いつもなら大嫌いな通勤列車でも全然苦にならなかった。
国府津で切り離し作業を行い、いよいよ御殿場線へ。
暗くて外は良く見えないのがとても残念だった。
途中、小田急線との乗り換え駅もあってそれなりに人の増減もあったが、終点の山北に近づくにつれて、乗客は少なくなった。
そして、
終点の山北に着いた。
車内からは桜をまったく確認することができなかったが、ホームに降りてみても遠くにうっすらと桜が伺える程度だった。
だまされたか?
と思った。
この予感ははずれだったのか?
不安が胸をよぎる。
とりあえず出口、、、と思ったが、どっちへ行っていいかわからず、前の人についていくとホームの端に改札らしき建物があった。
しかし、そこにあるのは切符を入れる箱。
む、無人駅!?
なんかすげぇ久しぶりで、めちゃめちゃうれしくなった。
そこから鉄道公園へ向かう。
駅併設の駐車場を抜けて、鉄道公園に近づくにつれ、桜並木と呼ぶには余りある、桜の巨大トンネルが徐々に姿をあらわしてきた。
うわぁ~
目の前に広がる光景に目を奪われた。
桜桜桜、桜がずっと線路の両脇に続いている。
鉄道公園では地元の人たちがレジャーシートを広げたり、いすをもってきたりとめいめいで集まって飲んだり食べたりしていた。
コドモも沢山いて、みんな楽しそうに走り回っている。
道行く人はみんな地元の人みたいで、「こんばんわ」とか「こないだは」とか笑顔で声を掛け合っていた。
消防の自警団みたいな人たちも、うろうろしていたが、都会のそれとはちがって、あぶないぞ~とか、あっちに行ったほうが綺麗だよ、とかいってくれた。
ああ、なんだかいいなぁ
この空気がいいなぁ
電車の都合で40分くらいの滞在時間しかなかったが、その間に桜のトンネルの端まで行って戻ってこれるか不安になるくらい長い距離だった。
大きくて、見上げるとふわふわなピンクが空を埋め尽くさんばかりに枝を広げた桜の木々が遠くまで続いていた。
こんな景色があったんだなぁ
予感は当たってしまった。
また、近いうちにここに来ることになるだろう
次はそんな予感がする。
東海道線下り、沼津山北行きである。
いや、正確にはこの電車に乗ったことはある。
前車両には。
乗ってみたかったのは、この電車の後ろ4両。
御殿場線に入る山北行き車両である。
山北に行きたいと思ったのは、まだ静岡にいるときだ。
愛車ジムニーでかっ飛ばして、ハマスタに向かう際に、いつも「山北」という表示が気になっていた。
もちろんそれは、当時中日にいた(現ロッテ)山北の影響であるのだが(おい)
山北、という名前を聞くと、なぜか心が疼いた。
なにかがありそうなのだ。
行ったらその魅力に取り付かれる。
そんな予感がしていた。
その山北町のHPを見つけた。
桜がとても綺麗だとあった。
見ごろは今週末。
行くしかない
そう思った。
一応何人かに声をかけてはみたが、会社を終わってからそんな遠くに桜を見るためだけに出かける桜バカはおらず、やはりひとりで出かけることになった。
会社を早めにあがり、駅に向かう。
ホームに続く階段を下りているときに、電車が入ってきた。
慌てて人ごみを掻き分けて後ろの車両へ向かう。
しかし、電光表示板も駅アナウンスも、沼津行き、としか告げなかった。
もしや4月の時刻改正で山北行きではなくなってしまったのでは?
と不安を募らせながら、どんどん後ろに向かうと、11号車と12号車の間が不自然に分かれている。
ココが切り離し部分か?
思い切って12号車に飛び乗った。
発車してしばらくして、アナウンスがはいった。
「この列車は沼津山北行きです・・・・後ろ12号車から15号車が山北行きとなります」
それを聞いて、ほっとした。
ようやく乗れたのだ。
小さな達成感と、これからいく山北へのわくわく感で、いつもなら大嫌いな通勤列車でも全然苦にならなかった。
国府津で切り離し作業を行い、いよいよ御殿場線へ。
暗くて外は良く見えないのがとても残念だった。
途中、小田急線との乗り換え駅もあってそれなりに人の増減もあったが、終点の山北に近づくにつれて、乗客は少なくなった。
そして、
終点の山北に着いた。
車内からは桜をまったく確認することができなかったが、ホームに降りてみても遠くにうっすらと桜が伺える程度だった。
だまされたか?
と思った。
この予感ははずれだったのか?
不安が胸をよぎる。
とりあえず出口、、、と思ったが、どっちへ行っていいかわからず、前の人についていくとホームの端に改札らしき建物があった。
しかし、そこにあるのは切符を入れる箱。
む、無人駅!?
なんかすげぇ久しぶりで、めちゃめちゃうれしくなった。
そこから鉄道公園へ向かう。
駅併設の駐車場を抜けて、鉄道公園に近づくにつれ、桜並木と呼ぶには余りある、桜の巨大トンネルが徐々に姿をあらわしてきた。
うわぁ~
目の前に広がる光景に目を奪われた。
桜桜桜、桜がずっと線路の両脇に続いている。
鉄道公園では地元の人たちがレジャーシートを広げたり、いすをもってきたりとめいめいで集まって飲んだり食べたりしていた。
コドモも沢山いて、みんな楽しそうに走り回っている。
道行く人はみんな地元の人みたいで、「こんばんわ」とか「こないだは」とか笑顔で声を掛け合っていた。
消防の自警団みたいな人たちも、うろうろしていたが、都会のそれとはちがって、あぶないぞ~とか、あっちに行ったほうが綺麗だよ、とかいってくれた。
ああ、なんだかいいなぁ
この空気がいいなぁ
電車の都合で40分くらいの滞在時間しかなかったが、その間に桜のトンネルの端まで行って戻ってこれるか不安になるくらい長い距離だった。
大きくて、見上げるとふわふわなピンクが空を埋め尽くさんばかりに枝を広げた桜の木々が遠くまで続いていた。
こんな景色があったんだなぁ
予感は当たってしまった。
また、近いうちにここに来ることになるだろう
次はそんな予感がする。
