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定年前おじさんの介護ヘルパー挑戦談

有料老人ホーム、特養。ホームで日々起きている実態、しみじみとした感動と驚きの不思議なお話をいっぱい!

ホームでの自由ってお金で買えますか?

2012年02月21日 | 介護ニュース

 特に食事の時間が顕著。

歩いて自分で席に着く方がいて、そこに我々スタッフが車椅子を押して行って席に案内する。

当然車椅子の方は自分で車椅子から席に移動はできません。

手を洗うことからお手伝いし、椅子を引いて「これからこちらの椅子に移りますよー」と

お声かけして、よっこいしょと椅子に移します。

中には頭が安定しないですぐ後ろへガクンとのけぞってしまう人もいれば、

どんどん体が前へずれ込んでしまう人もいる。

その前にダイニングに来るのを拒否して暴れる人もいる。

食事が始まればエプロンをしてもこぼす量が多くてテーブルはぼろぼろ、

嚥下困難な方は特別にソフト食や刻み食にして飲み物にはとろみをつけていても、

のどに詰まって、プッと吐き出す。

当然向かいの方の皿やテーブルにまで飛ぶ。

でも我慢しているんでしょうねー。えらい!

 食事介助の必要な方にはほとんどの皆さんが食べ終わる頃でないと

なかなかお手伝いできません。

ワンフロアーに二人のスタッフで、食後のお茶やコーヒーを出さなければいけないし、

ほとんどの方が薬を飲むし、薬が終わったら車椅子の方は、移乗、案内、口腔ケア、

夕方なら着替えして戻ってくる。 そして次の人の移動と忙しいこと。

その間は、薬のWチェック(飲み間違い防止に)ができないので、投薬の進行が止まる。

その間に食事介助することになるのです。しかし当然時間がかかる。

歩ける方は自分で自由にお部屋に帰れますが、

歩けない人は送り役のスタッフが戻ってくるまで、席で待たされるわけで

トイレに行きたくても行けないし。

そんな状況で、その間我々スタッフが食事介助するのをずっと見ています。

一度食べた物は舌で押し出してしまうし、飲み込めないし、食事を拒否するし

飲み物も拒否するし、急に『助けてー』とか叫ぶし、、、

家で介護されるならこんな風景は見ないで済みますね。

将来の自分の姿を予測する機会であると言えば良いかも知れませんが、

ホームの状況は想像上に厳しいですよ。

朝は又大変!

わがホームでは、朝食は7時半からなので、7時前からダイニングへ集まってきます。

ということは、6時には着替えなど準備をしなければ間に合わなくなります。

毎日朝食は同じ時間。 日曜だろうが祝日だろうが関係なし。

わが母を見れば、起きる時間など自由気まま。

9時なんか当たり前。ゆっくり自分のペースで寝ていられる自由くらい欲しいですよねー

でも、団体生活はそうはいかない!

幾ら高額なお金を払っても自由気ままな暮らしはできないのですね。

理想としては、自宅に専属ヘルパーを雇うことかな。

昼間など、独りきりにさせないという点では老人ホームは役に立ちますが

寂しくて、家族が今日来るか明日は来るかと待っている姿は

人生最期の生活がこれかーと考えさせられます。

国は財源の不足から、「施設サービスから自宅サービスへ」方向転換してきましたが

ご老人の気持ちからすれば、これは望む方向なのでしょうね。

でもご家族の負担が増えるのは明らかです。

我が家も母の状態が進めばやはり特養にと考えていますので、

これからよーく本人と話しあいます。

「若い人の人生優先」ということで納得するっきゃないのでしょうかね?

 

 


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1 コメント

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はじめまして (一人娘)
2012-02-22 00:13:33
父(要介護1)を通いで世話をし、母(要介護5)は特養に入れてもらってる者です。
今日の記事、とても同感しました。

父はヘルパーさんに助けてもらいつつ、マイペースで生活してます。
好きな時に起きて、寝て、テレビ見て、料理やおやつも気ままに食べて・・・夫が「いーなー」と羨ましがるような生活です。
できるだけ長く自宅生活させてあげたいです。

一方、母の生活はやっぱりちょっと可哀想。
でも、母を自宅で充分よく世話するには、私の他にスタッフが2人はいるでしょう。
介護保険+自費分ですごい金額になりますね。

特養では栄養失調にもならず、不潔さで皮膚病にもならず、床ずれで感染症も起こさず、肺炎にもなってないので、充分有難いのですが、自分がそこで暮らしたいかというと複雑です。

ところで、以前の記事で「面会は月1~2回が妥当」というのを拝見して嬉しかったです。

私も最初のころは脅迫的に毎日、その後は週1で面会に行って食事の介助をしてました。
今は月1~2回になって、楽だけど罪悪感があったので(食事とか口に入ってないし・・・)お言葉にほっとしました。

大変なお仕事ですが、介護職の方々がいなければ我が家も父の生活も崩壊しています。
利用者の家族としては介護職の方には足を向けては寝られない思いです。
どうか腰を痛めないようにお仕事頑張って下さいね。

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