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伊豆大島の風景② 土石流斜面の外来ススキ

2024-11-27 06:15:54 | 日記

 

2013/10/16日に大島三原山山麓で土石流が発生 一昼夜24時間の降雨量が824mm    小雪が積もっている斜面が表層崩壊いたしました。

剝げ落ちた斜面に種を 飛行機で空中散布。外来種が混ざっているのは いたしかたありません(緊急避難)。

崩落斜面にヨシススキらしい外来種が年々蔓延(はび)こっています。ハチジョウススキ等の在来植物が駆逐される

のは目に見えています。箱根仙石原に まさるとも劣らない 観光スポット 裏砂漠テキサス街道 のハチジョウススキが

危惧されます。島の卓越風は南西と北東の風。種が まもなく裏砂漠に侵入いたします。すでに種が飛来 着床 発芽して

いるやもしれません。大島自然愛好会員が崩落斜面の穂を刈取っていますが 私有地に無断で立ち入るのは はばかられ

穂を刈りとるだけでは 対処措置にすぎません。対処法は 粉末除草剤の散布です。散布した除草剤の土壌浸透に伴う

薬害の課題が残ります。ヨシススキの分布は飛び飛びに点在していますので たいした薬害は発生しないと思料いたします。

地権者が了解のうえ 関係機関(環境省・東京都大島支庁・大島町)に これから 対処方の発動をお願い いたします。

大島町の自然環境の緊急課題を提起いたします(大島自然愛好会 内堀昇一)

(要旨) 発芽や成 長が斉一な外国産の牧草種を散布して裸地の 被覆を促し,その上で島内産の種子および苗を 用いて
天然性の植物群落へと遷移を誘導する ことができれば,緑化播種による外来種の影響 を低減することができると
考えられる(荒瀨・ 岡野 2016).これと類似した緑化工は2002年 に御蔵島で実践されており,ハチジョウススキ や
オオバヤシャブシの地域性苗の導入後に外 来牧草類の種子を航空実播した結果,牧草は比 較的速やかに減退し自然進入した
ヒサカキ等 図4.プロットA全景写真(2017年秋季) の在来種へ置き換わったとされる(荒瀨・岡野 2016,上條 2017).
しかし,地域性苗の 使用技術には未だ不確実性が内在しており,外来牧草類が木本類の侵入を阻害するという
指摘も多い(荒瀨・岡野 2016).また,いつ起こるか分からない災害に対してこの策を取 るのであれば,
日頃から地域性の苗の確保が求められ,それに係る体制作りも必要となる. 2000 年雄山噴火に係り三宅島産の植物を用いた
緑化の促進を明記した「三宅島緑化ガイド ライン」(三宅島災害対策技術会議緑化関係調整部会 2004)を参考にしつつ,
大島におい て地域性緑化が現実的であるか関係機関による話し合いが求められる.
 
対応策
ヨシススキが 毎年ドンドン増えて 今年は100株以上になりました。早急に駆除する必要に迫られています。
町が地権者の了解をとることから着手。根の堀りおこしは復旧施工の蛇篭段丘があり重機が入れない。
人力ではとうてい無理。液体除草剤は散布に労力費用がかさむ。従って ① 運搬が容易な粉末除草剤
例えばクロレートソーダを 2025年1月下旬~2月初旬までに撒き終える。 ②来年 2025年10月穂が膨らみ始めたころ
穂の刈り取りを行う。③ 穂の刈り取りと除草剤の散布は ヨシススキが絶えるまで毎年実施。どのように進めるかは
専門家の知見をふまえ 関係機関で協議をお願いし 前に進めていただきたい。(大島自然愛好会代表 小川信正 )
 
外来ススキの駆除費については 崩壊斜面の復旧工事・空中実播とう 緑化工 (イニシアルコスト)に伴う維持費(メンテナンスコスト)と考えます。
えてして 復旧のイニシアルコストは國・東京都が負担するものの その後の維持費は 全国どこでも 地元に負荷がかかる。危うさが予見されても 町は乏しい財政で 桁違いのメンテナンス費用を支出することが出来ない。そのままの放置状態になる。一般的に商業ビルのライフサイクルコスト(建築費用→維持費→取り壊し撤去費用)は メンテナンスコストがイニシャルコスト(土地取得費を除く)の3倍ほどかかるといわれています。
土石流に伴う緑化工のライフサイクルコストは甚大なものになります。2013年の土石流復旧は まだ終わっておらず 今でも続いているということです。(大島自然愛好会 内堀昇一)
 

ハチジョウススキより背丈が高く2mほどある 島になじむ トキワススキ?  ハチジョウススキとはちょっと違う。

ヨシススキは直立して開花しています。

特定外来種ではありませんが 重点対策外来種です。 我が国の生態系に被害を及ぼす おそれのある外来種(リスト99)です。

インド~東南アジア原産 1935年以前に渡来。小笠原 南西諸島 琉球で逸出  大島での繁殖次第では重点対策外来種から

特定外来種に格上げ選定になるやもしれません。答えは明快 首都圏に異種が迫るからです。

背丈 180cm~390cm(目測)茎  7mm~38mm(計測) 株は ほぼ45㎝~120cm(実測)

パンパス並みの背丈です。

メリケンカルカヤが繁殖し 観たことがない植物がチラホラ。

直立のススキじゃ こうは いきません。風が止んで お二人がチョモの帽子を被っています。テキサス街道の

ハチジョウススキの海原を観に来てください。圧巻です。

ヨシススキ Saccharum arundinaceum イネ科 Poaceae サトウキビ属 三河の物観察

 

 植物の世界は ご当地の 固有種 準固有種を大事にし 交雑を嫌います。種の攪乱を気にします。

ヒトは混ざっています。ダイバーシティの世界です。多様な複合関係です。

 

 

 「伊豆大島の風景」(リアルタイム)の立ち上げは 大島の 文化 風俗 芸術 文学の発信基地「藤井工房」の虎雄さんです。

伊豆大島の風景(リアルタイム)を 長年ご愛顧いただきまして ありがとうございます。不具合で2024/07/19日で

途切れてしまい「 ガイドのチョモは 身罷ったか」、、、ご心配のメールや電話を沢山の方からいただきました。

まだ しぶとく三原山のガイドを続けています。リピーターが30%弱 ガイドを引退できません。gooブログで再デビューしました。

よろしく お願いいたします。近じか「伊豆大島の風景(リアルタイム)」をGooブログに引っ越しいたします。(藤井虎雄 内堀昇一)

  歩行距離の短い お勧め Bコース  ガイド チョモの宣伝です。

荒涼とした裏の三原山をご案内いたします  標高差250m   歩行距離7.2km   所要時間 5~6時間

港(宿)→大島温泉ホテル→ジオロックガーデン→割れ目噴火 B4・B3・B2・B1火口→剣ヶ峰→三原山山頂A火口→

カルデラ床へ下降→赤だれ→櫛形山→裏砂漠→ジオロックガーデン→大島温泉ホテル→表の登山口→出帆港(宿)

装備  滑りにくい靴 手袋 帽子 水500ml  カメラ(スマホ)  小リュック  冬は目薬必携 なぜ。

ガイド料 2名 @8000円 3名7000円 1名 10000円 送迎昼食付 自家製パン 総菜 ホットコーヒー他  

お一人様もチョモが 喜んでご案内いたします。

団体は要相談 前日13時まででしたらキャンセル料はいただきません。

 
左ピークの右下がB1火口  その右がB2火口  右ピークの水蒸気の下がB3火口 その右がB4割れ目火口  

左上がB3火口   火口底へ ご案内いたします。右が割れ目噴火 B4火口  (ドローン撮影)

上の画像はB2火口 お鉢巡りの一般道からは B2火口の縁しか見えません。割れ目噴火B火口列を案内しているのは

町の公認ガイド資格がないフリーのチョモ だけです。

ガイドのお問合せは チョモ 080-8855-5752       63br9u@bma.biglobe.ne.jp
 

 

 

 
 


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