昨年。
図書館で開いた園芸雑誌に載ってた「段ボールコンポスト」。
いかにもおっしゃれそうな人が優雅に生ごみをたい肥化していたその姿に心を打たれ、
この人が「簡単で虫もこない♪」と素敵な笑顔で読者に訴えてるものだから単純な私は、
きっとホントに虫がこないんだ!
と、すっかりダンボールコンポストに憧れてしまいました。
野菜を植えこむとき、土に混ぜ込む堆肥を探しに行くと、
ガーデナーおすすめの「完熟堆肥」なんかほとんど置いてなくて
すごすご帰ってくることばかり。
(未熟な堆肥だと熟す臭いで虫が発生&土の中でガスが発生するなどよろしくないという。)
まあ、完熟なんてのは所詮理想なのよね。値段も高いしね。ふ。

きっと皆ある程度のもので割り切って立派に育ててるんだろうなあ。
とか、ふてくされつつ。
なにせ、「ド素人、筆をえらぶえらぶ」なので、
未熟堆肥にたかる虫は怖いし、
無駄に形から入りたがり。
そこでこのおしゃれさんのいう段ボールコンポストなら!!!
生ゴミは減るし元肥は完熟で自前だし~
と、この春ようやく重い腰を上げることに。
ダンボールコンポストについて。
(ここにもお洒落に語る夫人が。)
とにかくコンポストにたかる虫がおぞましいのでいろーーんな自治体のHPや
個人のブログなどでダンボールコンポストを検索しまくり、自分なりのルールを決める。
★ 基本は野菜くず
★ タネ類はいれない
(分解されにくいものが多いので、もう全面禁止に。)
★ 発酵が進みやすいとか甘い言葉で誘惑されても魚のハラワタとか絶対入れない。
(なぜなら虫がこわいから)
★ 動物性ナマモノは火を通してから入れる
(なぜなら虫がこわいから)
★ 食べ残しを入れない
(なぜなら虫がたかりそうなイメージだから)
あと、基本的にNGなのは
★ 塩分は基本禁止。(洗って入れる)
★ 水分はなるべくきって投入
★ 傷んだもの、カビてるものは入れない
で、
★ コーヒーのがら
★ ハーブ
なんかは虫よけになるということで
家に常にあるものだし、、適当に放り込むことにする。むふふふふふ。
では早速作成開始。
大体40リットルのダンボールでレシピ書かれてるんだけど
私はそんな大きなの扱いきれそうにないので、
ひと回り小さめの箱に更にひと回り小さい箱を入れ子にしたものを作成。
MAX30リットルくらいの規模。
といっても、始める用土は、ダンボールの半分ちょっとくらいからです。
外側の箱に新聞紙をひき。
内側の箱にも新聞紙をひく。(虫がこわいから)
底から虫が入らないように厳重に布テープで貼るっ。
Tシャツでフタカバーを作れと、
どこ見ても書いてあるのでTシャツで作った従順な私。(爆)
しかしこれは内側用。
虫が怖いので外側用も更に布で覆い、虫対策万全に!(ホントは外側のみでおっけー)
そしてレンガに網を引いて雨の当たらないおんもに設置!
ここにピートモスとくん炭を「3:2」で入れる。
(酸性土好きベリーたちの為にピートモス常備していたのが役立った~)
目分量で3:2を入れ、水分を200ミリリットル入れまぜまぜ。THEテキトウ。
温度計、ぐさっっっ。

開始温度23度。
(画像は26度とかですが、この後23度まで下がりました)
微生物が動き出すと50度まであがるとか!(あがるのか?)
1日目 野菜くず&えのきを300グラムほど投入。
(私の箱だと1日300グラムが限界かな。40リットルレシピでは500グラム。)
2日目 発酵開始を促すため、甘いの大好きな微生物にマンゴーの皮をうきうき投入。
3日目 発酵開始を促すため、ぬかが大好きな微生物にとぎ汁と野菜くずをうきうき投入。
手に、むいた野菜の皮とか茎とかをゴミ箱に捨てるクセがつきすぎで
慣れるまでいったん捨ててしまってからすごすご拾い出すを繰り返す。
えーーい早く慣れろよ私のおミソっ。
夜に箱をさわると、お?ちょっとぬくぬくな感じ?
4日目。
3日目のぬくぬくは気のせいであることを温度計により思い知る。
1度も上がっておらず、依然23度保持。
「ただのゴミ入れみたい」と子供に笑われながら
本日の野菜くずをいそいそまぜこむ。
5日目。
米のとぎ汁。200cc。
と、野菜くずを投入。
ネットで検索してたら、
野菜くずでできた土=ただの腐葉土
という公式に辿りつき、
「!」となり
動物性のものもいくらかいれてゆこうとちょっとだけ思う。(ハラワタは絶対イヤー)
6日目。
ふっふっふっふ。
焼きあなごのお頭
だけ入れる。 ←だから極端なんだって
今日も23度!
そしてあっという間に。
コンポスト開始から早2週間が経った。
焼きあなごのお頭を投入し、その後3日は穴子のお頭臭に悩まされながら中身をまぜまぜ。
(生臭いんではなく焼きダレくさい。)
コバエが1、2匹、ダンボール上の布にスタンバイしている。(あけてあけてー。byコバエ)
二重にしてるのにかぎつけてくるその嗅覚恐るべしっっっ。
が、コバエに相手にされたのもその辺りまで。
2週間目の今となっては焼きあなご臭すらなくなった。
あなごのお頭以降はわずかに出た野菜くずのみをまぜまぜ。
で、
コンポスト内温度は、
26度。
そうだね、最近ちょっとあったかいもんね~。

気温に忠実なコンポストにもほどがある。
むきーーーー!
今となっては、
「じゃ、
ゴミポスト入れてくる」が合言葉。
虫もわかなければ、微生物も皆無のゴミポスト。
おかしいな。
お洒落夫人Sさんは、
「不思議なんです。毎日ゴミを入れてもちっともいっぱいにならないんですよ♪」といっていたハズ。
ワタクシのゴミポストは入れた分だけ(つまり2週間分)増えてます。
「きゃはっっ。ほらみてよ、これ初日に入れた白ネギだ~。

」
まるで冷凍してるみたいに、傷まず、腐らず、変色せず、放り込んだままの姿を保って。
ま、ある意味すごいな、ゴミポスト。
おのれ、ゴミポスト。
(一日だけまぜまぜするのさぼった日があり、
その翌日開けると白いふわふわのカビがほわ~~とベールのように一部に存在していた。
が、調べると湿気過多なだけで、土に空気を入れ込む作業を怠ったから蒸れた模様。
悪いカビではないようで、まぜこんだらまた無臭26度のつまんないゴミポストに戻った。)