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ナキノン 第一巻

2024-12-29 00:15:36 | 漫画

 根岸岳春先生の作品、月刊ヒーローズの読切がすごく面白くて、それ以来ずっと大好きなのです。

 紙の雑誌だったヒーローズ(毎月、セブンに買いに行ったものだった)が、コミプレに進化した。もうそんなに時が経ったのか。

 「缶コーヒーの女神」連載開始はとても嬉しかった。美しく完結した時は、寂しかったけど、次回作への期待(とちょっぴりの不安)が大きかった。

 そして今、「ナキノン」第一巻が世に出た。実に感慨深い。一読者として、願い祈ることしかできない夢が現実になった。

 第一話からずっと連載を読んでいたが、こうして改めて単行本で読み返すと、深い。初見の衝撃の記憶がまだ新鮮なうちに二周目を体験できるのは、連載開始時から追い続けていた者の幸せな特権だ。

 連載最新話を読んだ前提で第一話を今になって読み返すと、重みが違う。これをやりきったのが凄いと思う。はっきり言ってグロい(しかも装備が準備万端ってのが、ね)。初見の読者が混乱しかねない展開でもある。冒険だったのではないかしら。

 単行本の表紙、とても良い。立体感に富む構図。屹立する構造物。見上げる空の広さ。果ての無い海面に半ば身を沈める姿。それぞれの視線の先。てかどこに腰掛けてんのよ、とか。まるで宗教画を鑑賞しているかのようだ。

 帯の手触りが心地良い。紙の単行本ならでは。

 ていうか、加筆されてる?(記憶頼り)。

 何が凄いって、第一巻が出た時点でなお、今後の展開が全く予想できないのですよね。本当にどうなるのかわからない。誰にもわからないのかもしれない(←自分の勝手な想像)。芸術的であり、実験的な作品だと思っている。

 もっともっと語りたいのですが、ネタバレしてしまうので自重。なんなら全ページについて語りたいですけど。

 とにかく、第一巻を読むことができてとても嬉しい。第二巻を読む時は、もっと嬉しいはず。


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