確認するようにまわりを見回すと、彼はわたしたちの前の席にどかっと座った。手には大きなトランク、ちょっとよれたグレーのスーツを着ている。50くらいの、背の高い痩せた男だった。
女二人、言葉少なくフルーツを頬張る姿は、誰の目から見ても異様だったに違いないが、とにかく頻繁に視線を感じた。
一つバナナをちぎり、おずおずと男の方に差し出した。
「・・・良かったら、どうぞ?」
「・・・・・・。」
言葉ひとつ発することなく、要らない、と断られた。
目の前で食べ続けるのはあまりにもばつが悪くて、わたしたちはガイドブックを見ながら、明日一日のプランの検討を始めた。今日の夜9時には、アグラに到着する予定だった。
しばらくすると、毛布とシーツ、そして小さな枕を一つ、乗務員の男の人、数人が配りにきた。
ちょっとあの人、○○さんに似てたよね・・・と、アグラそっちのけでしばし盛り上がった。
女同士の話は手品のように鮮やかに、どんどん話題が移ってゆく。
そのとき。
横に寝かせたトランクの上にさらに枕を乗せ、目の前の男はごろりと横になった。顔をやや壁側に向け、すやすやという寝息は数分後には小さないびきに変わった。
「チャイ、チャイ・・・。」
寝台車の中で飲み物やお菓子を売るのは、少年のような若者から今にも倒れそうなおじいさんまでさまざまで、バラエティに富んでいた。
唯一の共通点が声のトーンだった。
ヒンディー語で呼びかける彼らの発する音は、皆揃って抑揚がなく、無表情。
「・・・チャイ、チャイ・・・。」
おじいさんがわたしたちの寝台の前を通り過ぎようとしたまさにそのとき、いびきをかいていた目の前の男が、勢いよく起き上がった。
チャイを買い、飲み終わると、男は再び座り、周囲に視線を撒き始めた。
懲りないわたしはキャンディーを差し出したが、またもや首をふられた。
突然。
座っているわたしの視界を、グレーのスーツが覆った。
目の前の男が、わたしに覆い被さってきたのだ。
女二人、言葉少なくフルーツを頬張る姿は、誰の目から見ても異様だったに違いないが、とにかく頻繁に視線を感じた。
一つバナナをちぎり、おずおずと男の方に差し出した。
「・・・良かったら、どうぞ?」
「・・・・・・。」
言葉ひとつ発することなく、要らない、と断られた。
目の前で食べ続けるのはあまりにもばつが悪くて、わたしたちはガイドブックを見ながら、明日一日のプランの検討を始めた。今日の夜9時には、アグラに到着する予定だった。
しばらくすると、毛布とシーツ、そして小さな枕を一つ、乗務員の男の人、数人が配りにきた。
ちょっとあの人、○○さんに似てたよね・・・と、アグラそっちのけでしばし盛り上がった。
女同士の話は手品のように鮮やかに、どんどん話題が移ってゆく。
そのとき。
横に寝かせたトランクの上にさらに枕を乗せ、目の前の男はごろりと横になった。顔をやや壁側に向け、すやすやという寝息は数分後には小さないびきに変わった。
「チャイ、チャイ・・・。」
寝台車の中で飲み物やお菓子を売るのは、少年のような若者から今にも倒れそうなおじいさんまでさまざまで、バラエティに富んでいた。
唯一の共通点が声のトーンだった。
ヒンディー語で呼びかける彼らの発する音は、皆揃って抑揚がなく、無表情。
「・・・チャイ、チャイ・・・。」
おじいさんがわたしたちの寝台の前を通り過ぎようとしたまさにそのとき、いびきをかいていた目の前の男が、勢いよく起き上がった。
チャイを買い、飲み終わると、男は再び座り、周囲に視線を撒き始めた。
懲りないわたしはキャンディーを差し出したが、またもや首をふられた。
突然。
座っているわたしの視界を、グレーのスーツが覆った。
目の前の男が、わたしに覆い被さってきたのだ。
ど、どうなってしまうんですかっ><
まるで小説を読んでいるみたいだよ{本}
続きが気になるー{アップ}
期待以上のうれしぃリアクションに{りんごちゃん}{キラリ}
・・・ご期待に副えたか、ちょっとドキドキではありますが{汗}
細かいところは妄想入ってるかもしれませんが、大筋のところはフィクションぢゃなくて事実です。ホント心臓飛び出るかと思いましたよ実際・・・{げっ}{ため息}</色>
め~ちゃんのブログに、いつもめっちゃパワー貰ってますけん{ラブ}
いつもテンションモチベーション上がるブログをありがとー{ラブラブ}
実際こんなことが目の前でくるくると起きちゃったら、、、書かずにはいられない(笑)
うまぁくオトして話せればいーんだろーけど・・・話をアタマん中で組み立てて、口から出すのはちょっと苦手だーー{汗}きょーいんなのにっ{げっ}</色>