Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

世界で通用する写真家になるために学ぶ!Vol.5

2014年06月21日 | 世界で通用するArtistになるために学ぶ!
世界で通用する写真家になるために学ぶ!Vol.5
Artistとしての写真家にとってモニターの色調整は三度の飯より大切!
白色点の意味を正しく理解すべきです。


前回の続きを書きます。
世界に自分の写真を発信したい方のために僕は書きます。
(*^_^*)
今回も大切な事を書きます。

これまで僕は皆さんに、
「デジタル暗室」に関してまず書きました。
そしてモニターがとても重要である事も書きました。
もちろんその理由も述べました。

では本日は、
皆さんが一台まともに使える良いモニターを買ったと仮定します。

そこで重要な事は色調整です。
ここではEIZOの2014年最新モニターを購入したと仮定して考えてみましょう。

ColorEdge CX241-CNX
このモニターはまだ高く10万円しますが、
それでも10年前から見たらとんでもなく安くなりました。
それこそ10年前は50万円以上の世界でした。
というより、そもそもこんな高性能なモニターは存在していませんでした。
(#^.^#)
今後は10万円を切るでしょう。

EIZOのモニター全般に言えますが、
メーカー独自のプリセットの調整は大きく分けて3つあります。
これはまず基準の白色点がそれぞれ違います。

Web用 = 6500K
印刷用 = 5000K
写真用 = 5500K

この3つがプリセットされています。
そうしますと当然皆さんは写真家ですから、
3番目の写真用=5500Kを選ばれる事でしょう。

あるいはプリントされる事が目的の方は、
印刷用の5000Kを選択されるかもしれません。

さて実はここが大きな問題のポイントです。
これから書く事はとてもとても重要です。

今現在、この白色点に関しては、
グローバル・スタンダードはあってない様なものです。
逆に言えば、この3つの選択肢から勝手に自由に選んでいる状況です。

しかし実際はとてもとても重要です。
そもそも白を決める基準ですから、
一番重要な設定です。
なぜなら3つの白色点の違いは
完全に色が違って見えるからです。

それでは皆さんはどうすべきか?

ここで一番最初に考える事は何でしょうか?

まず最初に僕が書いた事、
『撮影した画像データの「色」と「露出」を正しく見る
世界で仕事をするならこの知識は絶対に必要!』

このことこそ写真家にとって最も大切なはずです。

それでは写真用=5500Kを選ぶのか???

実は長年宿を経営していますと、
それこそ色々なメーカーの技術者とも繋がりが出来て来ます。
そこでメーカーの内部事情も時々耳にも致します。

僕には5年以上前にある情報が入りました。
それは・・・

全てのメーカーがカメラを製作する中で、
当然ですが色の基準を決める必要があります。
ようするにカメラの白色点です。
それこそ僕ら写真家にとってもっとも大切な数字です。

実はこのカメラの白色点が6500Kなんです。
そうなんです。
国産カメラはこの白色点を基準にして色が作られています。

ですから僕達はまず白色点を6500Kに設定して、
撮影した画像データの色を正しく確認すべきなんです。

印刷するとか、何するとかはその先の事です。
まず撮影した画像データの色を正しく見て、
それから現像する。
そこまでを白色点6500Kですべきである。
僕はそう考えています。

それによって例えば次の写真



これは昨日6月20日の美瑛町の麦と芋の畑を撮影した写真ですが、
見た眼に殆ど近い色で表現出来ます。
これは白色点をカメラと同じ6500Kにしたからこそ簡単に創作出来る色なんです。

この事はとてもとても重要です。
まずこのポイントをしっかり押さえて下さい。

どんな素晴らしい高級モニターを買ったところで、
理論・知識・使い方を間違えば、
その価値は大きく下がります。

EIZOの言いなりになってはいけません。笑
ハハハ~
(#^.^#)
メーカーが推奨する写真用 = 5500Kに設定したなら、
全く色が違って見えます。

なぜ彼らがこの設定を推奨するのか?
実はここにもフィルム時代の考え方があるのです。
フィルムのデイライト基準=5500Kです。
デジタル機器を作っていながら、いまだフィルム時代の発想から抜けられない。
まさに生きた化石の発想です。

皆さんはたとえメーカーの言う事であっても、
全てを信じてはいけません。

正しい知識を持って、
自分の頭で考える事が必要です。

もちろん僕の言う事でさえ、
全てを信じる必要はありません。
もしかしたら、
僕は大嘘つきかもしれないのです~hahaha
(#^.^#)
そうそう言い忘れていました。
上記写真で真ん中下の「影」は僕です!
へへへ

さて次回はさらに進んでいきましょう。

追伸
アップル社の仕事をする際、
フォト・エディターの責任者に僕は質問しました。
「モニターの白色点はいくつ?」
相手は6500Kと答えたのです。

もしこの白色点がお互いに違っていれば、
同じ色を見る事が出来ません。
またこういう質問をきちんと相手にする事で、
向こうもこちらの意識と技術レベルを推し量る事が出来る訳です。

プロフェッショナルなら当然の事ですが、
しかしこんなことさえ、まだ一般的に、
日本の写真界では語られないのです。
日本の写真界がガラパゴス諸島だと僕が言う
それも一つの理由です。

皆さんが世界に出ていこうと思うなら、
知識と視野を広く持って、
世界のグローバル・スタンダードを身につけるべきでしょう。
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時~17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ