ちまいずむ

私の乳がんの闘病日記

生体検査②入院~退院まで

2016年03月19日 | 乳癌(再発)

入院した日は快晴に付け加え、とて暖かい陽気の日でした

 

何故入院する日に限ってこんな天気になるかなぁ。

入院じゃなければ洗濯したり、布団干したり、公園に遊びに行ったりするのに最高の日なのにね。 

 

検査は16時からなので、午後から入院。

昼は食べたが、それ以降は検査が終わるまでNG。

お水を飲んで気を紛らわす。

検査が始まる前までに熱や血圧を測り、造影剤を入れる管を腕に刺し

検査着に着替えてベッドの上でダラダラと本を読みつつ順番を待つ。

 

検査への恐怖感を抑え込み、何も考えずに本を読み読み待っていて

気が付いたらいつの間にかもう16時を回ってました

あれ?と思っていたら看護師さんより

前の人の検査が押しているのでもう少し待っててとの連絡。

まぁ本の続きを読みながら待ちましょう。

・・・・・・・・・って、おい

気が付いたらもうすぐ18時じゃないか!

夕ご飯の配膳始まってるよ!

もう本も読み終わっちゃうよ!と不満が募り始めたところで

ようやく検査に呼ばれました。

 

到着後、寝台へは背中から採取するためうつ伏せになってスタンバイ。

技師さんより、うつ伏せ後は、CTでの写真を撮りながら採取場所へと針を入れるので

極力動かないで下さいと念を押されたので、タオルを胸に敷いたり丸めて入れたりと自分のベストポジションを決める。

何回もタオルを出したりずらしたりして、一時間耐えうるポジションを確保

CTを撮る時に息を吸ってと指示があるが、大きく息を吸い込むのではなく、普段の呼吸ぐらいの息を吸って欲しい。

ちょっとでも動くと採取場所が動いてしまうので、腕をも動かさないで!とのコレまた厳しいお達し。

咳をしたくなったり、腕を動かしたくなってもすぐに声を掛けて!と念を押されて検査の開始。

うぅぅぅ、針を肺に挿し込むなんて怖いわー

検査中は五分ごとに血圧を測る為に、右手には血圧測定器をセット。

 

最初は普通にCTを撮影し、背中にちょこちょことマーキングされる

場所が決まったところで背中に麻酔が打たれるんだが、これがまた痛い!

局所麻酔ってこんなに痛いのか

 2、3本と打っていくけど痛ーい

痛さで体が強張る

 

麻酔が効いてきたところで、CT撮影し、マーキングが修正される

そんなことを何回か繰り返した後、ようやく一回目の生体を採取。

「これから採りますね~。」

・・・カチャーン・・・

針を採取したときの音のみ響く。

おおおぉぉぉ、麻酔スゴイ!

痛みを恐れていたけど、麻酔のお陰で全く痛くない

 

その後何回か麻酔を追加されながら検査がすすむ。

痛くは無いけど、さすがに一時間同じ体勢でいると辛くなってきた。

右腕も血圧測定器の五分ごとの締めつけで、だんだん肘から下の感覚が無くなってきた。

インプラントの右胸もじんわり痛い

緊張でだんだん頭も痛くなってきた

2本目、3本目・・・。

CTを取っては位置を補正して採取。

全部で5本採取するって言ってたからあとちょっと。

体全体が強張っているのが判る。

『あぁ~同じ体勢を保つのって辛い!』

弱音が出始めた頃に4本目を採取。

唐突に検査終了を告げられた。

4本で充分良い検体が採れたから5本目の必要無しだって。

 

ヤッターと喜んだものの、うつぶせ寝から仰向けに体勢を変えるのも物凄い辛い程のこわばり方。

看護師さんにサポートされながら何とか体勢を仰向けにしたとたん

「じゃぁ体を動かせるのは今だけで、ここから3時間は絶対安静ですよ~

今19時半ですよ?

3時間絶対安静って22時半まで動けないって?

ご飯は

否、それ以上にこの高まりつつあるこの尿意

どうする?三時間乗り切れる?

ストレッチャーで病室に帰って手持無沙汰にテレビを見ても

頭の中の70%は尿意の事ばかり

一時間ばかり頑張ったけど、もうギブアップ。

看護師さんを呼びました

初尿瓶(?)を体験したけど、脳みそがトイレ以外での排尿を拒否していたのか

5分くらい格闘して何とか仰向けでしました~

 

何とか尿意から解放されると、今度は頭痛

吐き気が来るほどに痛みを処方された鎮痛剤を飲んで何とか落ち着かせ、

ようやく絶対安静解除の22時半を周り、気胸が起こっていないかのレントゲンを撮った後に

無事夜ごはんとなりました。

 

もういま食べたら太ると言われそうだが、10時間ぶりの食事にそんなことは言っていられない

看護師さんにレンジで温め直してもらい、消灯した後の暗い病室で、同室の方のいびきをBGMに頂きましたよ。

まずいと言われる病院食だけど、空腹なら充分美味しかった

 

次の日、再度CTを撮って、気胸の有無を確認してからの退院になりました。

 

一泊二日の検査入院で合計約4万円。

病気ってお金がどんどん飛んで行くなぁ

来年だいぶ還って来るにしても、手持ちが無ければどうするのかと

ため息をつきながら精算機に飲みこまれていくお札を見てました


生体検査①検査前説明~入院まで

2016年03月15日 | 乳癌(再発)

PET検査が終わった後

今度は一泊二日の入院で肺の生体検査に行って来ました

 

検査するにあたって、入院前には2通りの検査の方法の説明、そしてその検査を受けるに当たっての合併症などのリスクの説明も受けました。

検査方法は2種類あって、口から気管支を通って、管(?)を入れて組織をつまんで採取する方法と

外側から肺に生検針を入れて採取する方法の2通り

 

気管支を通る方法は・・・胃カメラと同じで、採取する管が喉を通るので辛く、苦しいらしい

肺に生検針を入れて採取する方法は

背中からブスリと生検針を入れて、組織を採取するらしい。

乳がんの生検をした人はわかると思うが

胸にガチョン(ガチャン)とやって組織を採取するのの肺バージョン。

(判る人にしか判らない説明だけど、そう言う以外に説明できない私。)

ただやみくもに生検針を刺せばいい訳もなく

CTを撮影しながら生検針が病変部に命中しているか等、肺の位置と採取する場所を確認しながら採取するそうだ。

 

気管支から病巣をつまみ取るより

外側から針入れて病巣を狙い撃ちして採取した方が

何の病気であるかの病理診断の的中率は格段に高いそうだ。

まぁそりゃそうだよね。

と言うか、気管支から採るってって言ってもねぇ。

私の肺の白くなってる部分って右肺の下の方だもの。

気管支から組織細胞を採ろうとしたら、ものすごく管をながーく入れなきゃいけないんじゃないのん?

苦しさも辛さも肺の上部を採取するより倍掛かりそう。

そこまで頑張って病名の的中率も低いなんて無理無理無理

即、背中からがっつり採取して下さいってお願いしました。

ただし、生検針を刺しての組織採取には合併症があって

大雑把に言うと

※細い生検針といえど、針を刺す訳だから、当然出血するので血痰や吐血する可能性があるってこと。

※針を刺したところから空気漏れて、肺がしぼむ気胸という状態が起こるが、

 ほんの少しの漏れなら普通は自覚症状無い。又治療の必要性もなく、自己回復するけど

 結構空気が漏れ漏れになってしまった場合は脱気チューブで空気を抜かなきゃいけなくなること。

※検査中に血管に空気が大量に入ってしまって脳や心臓に障害が起きて、危険な状態になっちゃうかも

※生検の針刺したせいで、がん細胞が散って広がっちゃうかも

こんな合併症が起きたら急いで処置、治療するので入院がのびるし、費用も掛かる。

でも起こる可能性は数%と稀だそうだが、

この稀な中で、私の場合、気胸になる確率がちょっと高いと説明を受けた。

なぜなら、私は組織を1か所だけじゃなくて、主治医からの希望で5カ所くらい採取するらしい。

どんなタイプの癌なのか、採取した細胞で調べたいって。

 

私の肺の病変部の白い部分って結構広範囲だから

CTで細かく場所確認せずとも、大体で刺しても病気の組織が採れそうなのにね。

そう思っていた矢先に先生からの言葉。

「白いのが全部病巣と言う訳ではなく、このどこかに癌細胞があって、その影響で周りが炎症を起こしているということも考えられるので、採取する場所はこれから慎重に決めます」

そうか、コレ全部が癌って訳じゃないかもしれないのね。

と言うことで、ダメもとで聞いてみましたよ。

「もしかして、肺炎ってことは考えられないんですかね?

先生は上から下から、レントゲン写真を見ながら優しく言ってくれました。

「普通、これだけの肺炎を起こしていたら、もう38度以上の熱を出していて、ゼーゼーしいてもおかしくないんですよ。」

あ~肺炎ってそうなんですか。

 ちょっとだけ「肺がんじゃないのでは?」という淡い期待を抱いたけど瞬殺されました。

ってことは、ほぼ肺がんと考えるべきなんだろうなぁ。

「もし肺がんなら右半分は切らなきゃいけないんですよね。」

 

これから先、酸素吸入器を使って生きなきゃいけないのか。

子供と走り回ることはできなくなるのだろうか。

まだ肺がんのステージも判らないけど

いつまで生きられるのだろうか。

言葉に出そうとした瞬間、途端に我慢していた涙が溢れ出て喋れなくなる。

生検してくれる先生も、こういう涙は見慣れているのか

私の涙が収まるまで何も言わずにジッと待って説明してくれた。

「肺がんと判ったからといって、即切除するということはあまりないんですよ。

種類によっては、ものすごくよく効く科学治療もありますし

放射線を照射する方法もあります。

まずはどんな癌なのかを把握するために

ちょっと多めに組織を採取させてもらうんですよ。」

 

先生はもう少し難しい言葉を使っていたと思うが

半分泣いて頭の中が朦朧としていたので

今思い出そうとしても、大体こんな感じのことを話していたというぐらいしか記憶がない

 

 

何か質問は?

と言われても、初めての生検、そこまで聞くことは無いし

一つ気がかりを聞くなら

肺に針刺すなんて、すごい痛いのか?

我慢できる程度の痛みなのか?

肺に病巣があるといっても、肺の痛覚がマヒしてる訳じゃ無し、

針なんかさされりゃそりゃ痛いでしょ。

やっぱり検査に望む覚悟を決めておかないとね。

 

誰だってそうだが痛いのは嫌い。

子供のように痛みを怖がる私ににこやかに答える先生。

「生検するときは、局所麻酔を打つから、採取するときは

そんなに痛くない筈ですよ。

痛いときは言っていただけたら、麻酔を追加しますから。」

なんてありがたい言葉だ。

『そんなに痛くない筈』とか微妙に曖昧な言葉で説明してくれるのは気になったが

痛かろうが、痛くなかろうが、ひとまず検査を乗り越えなければ先に進まない。

 

0.00001%でも、肺がんじゃない可能性を夢見ながら頑張りましょう


PET検査

2016年03月12日 | 乳癌(再発)


去る3月上旬に、子供を実家の母に預けさせてもらい、PET検査に行ってきました。

ちょっと遠いけど、実家を頼れる有難さに感謝。

 

PET検査の内容を何回か伝えたものの、

なかなか検査の名前や内容を覚えられない母は

「PET検査」を「ペット検査」とメモしてました。

カタカナにするだけで何となくほのぼのしい検査の感じになるものですねぇ

が、そのメモの横に「子供を近づけないこと」と補足してあるのを見ると重苦しさが蘇ります。

 

そう、PET検査ってブドウ糖に放射性同位元素をくっつけた薬を注射して撮影するので

検査当日は妊婦や乳幼児にあまり近づいてはいけないのだ。

ちょっとした抱っこやスキンシップなら問題ないけど

添い寝などの長時間近づいたままでいるのはできるだけ控えたほうがいいらしい。

やれやれ、心が重く寂しい検査の一日の始まりだ。

 

いつもの病院ではPET検査をしていないので

紹介状を書いてもらい、はるばる一時間以上かけて

別の病院に行ってきました。

もっと近い病院で検査してるとこなかったのかねぇ。

 

PET検査の6時間前からは血糖値を上げない為に要絶食。

運動とかもしちゃダメで、前日にはマッサージとかもNG。

検査前に血糖値を測ったら、身長、体重を測って注射する薬の量を算出するんだって。

薬を注射してからがまた長く、薬が行きわたるまで60分安静室でテレビでも見ながら安静

安静中に500mlの水を飲まされる。

撮影終了後、早々に薬を排出できるようになのかな?

予定としては、安静後20分くらい撮影。

で、その後60分間、また安静にして検査終了。

意外にも安静室に何人もの検査待ちの人がいたのでびっくり。

看護師さんに「結構検査する人いるんですね!」って聞いたら

転移で検査する人もいるけど、一年に一回自費で検査に来る人も多いらしい。

こんな怖い検査自費でする人いるんか!と驚き

三割負担でも3万ぐらいするのに、自費だったら10万・・・う~ん。

我が家の家計では無理だわ。

健康も金次第かぁ。

 

 

実は検査当日風邪ひいていて

安静室でも検査室でもずっと寒気との戦いでした

喉も軽く痛かったし、体調も今一つだったし

こんな体調でPET検査受けていいのん?なんて思って

要所要所で風邪ひいてるアピールしたけど

「えっ?インフルエンザですか?」なんて聞かれるぐらいで終わる程度。

軽い風邪程度なら無問題らしい。

しかし、風邪を引いている身には検査着って薄すぎ。

上着を貸してもらえなかったらキツかった

検査技師さんも優して、何も言わずとも、検査室は寒かろうと

バスタオルを何枚かかけてくれたし、これがPET検査じゃなければ最高だったね。

検査結果は病院同士でやり取りするので

現時点では私にはまったく判らず。

あ~~再来週に検査結果を聞くのが怖い

 

 

検査終了後も体内から排出するためにガンガン水分補給!

トイレで排出すれば一安心と思いがちだが

トイレに行った後も、手に排出した薬がついていたりするので

トイレ後の手洗いはしっかりと!だって!

私の体にはそんな恐ろしいものが入っているのか!

はぁ~ぁ。そんな些細なことで、また凹みます。

 

 

子供と接触しないために

検査後、子供が寝付くまで外で時間潰し。

寝付いたであろう時間に実家に帰宅。

私がいないから、なかなか寝付かなかったんじゃないのか?

なんて心配してたけど、予想外にあっさり私抜きで就寝したらしい。

え~・・・意外に私抜きでもしっかり育ちそうな我が子です。

安心だけど、ちょっぴり寂しいね


とうとう来たよ、8年目

2016年03月11日 | 乳癌(再発)

久々のブログ更新。

まぁ放置していたブログを更新するってのは

何か有ったから等など節目で更新する事が多い自分。

 

 

初めて乳癌発覚して手術してから

とうとう来ました8年目。

 

そして来ちゃいましたよ再発告知

乳癌の再発率は1~2年後が一番高くて、その後下がっていくんだけど

なぜか7~8年目でまた少し上がるらしい。

それを越せばまた再発率が下がっていくって言うのに

やっちまったな~、私ってば…と言う感想しか出てこない

 

最初の手術から5年目で、定期健診が3カ月に一度から半年に一度になり

去年の7月の時点では再発の予兆すら見せていなかったのに

たった半年で、左胸にゴロっと2個も癌が出てきてしまった。

主治医もビックリ!ものすごい速さで進行しているって。

そりゃそうだ。半年前に全く無かったのに、一月の検診で甘栗みたいのが2個出来あがってれば

医者じゃない私も驚きですよ

 

そんなこんなで左も全摘出することになってしまいました。

手術の為に心電図、CTにMRIも撮影し、さぁ手術日を決めましょうと言うことになったところで

再発もぶっ飛ぶ出来事が発生

撮影したCT画像での私の肺の右下が白い影がドーンと

 

先生、色々言葉を選んで話しているのは判っているけど

皆まで言わずとも判ります。

これ「肺がん」の疑いですよねー

 

あぁ初めての乳癌告知の時もそうだったけど

頭の中がしびれるような感覚が襲ってくる。

 

まだ確実に「肺がん」とは決まっていないけど

もりもり育ってる乳癌そっちのけで

大至急肺の生検を取って判断することになりました。

肺がんじゃなくても、血液検査からの腫瘍マーカーが

乳癌以外で数値がドーンと上がっているので

どこかに癌が発生しているのは間違いなさそう 

なので生検以外にもPET検査も早急にやることになりました。

 

その帰り何気となくスマホで「肺がん」を検索すると

5年生存率が20%との数字が出たよ。

 

 

 

自分の事よりも

頭に浮かぶのはもうすぐ2歳になる我が子の事ばかり

すまん、母は成長を見る前に死ぬことになるかもしれん。

帰宅して子供を寝かしつけた後、密かに泣きました

 

 

※windows vista使用の私のパソコンでは

  gooブログのお絵かき機能が使用できなくなってしまったので

  近々お引っ越しする予定です。