雪の子ノンノ

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アポロ

2011-10-28 | 上海にて

天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

夜空を眺めて、ノンノはふるさとの北海道でみた明るい月と、お母さんのお話を思い出しました。雪女の一族の生命は、半分が人類からもらったのです。別の半分は、暗夜を司る神様、ツクヨミが源です。ノンノは、月に行けば、一族に命を与えてくれた神様と会えるかもしれないと、考えています。ノンノは、人類の発明、ロケットに乗れば、月球へ飛べると聞きました。宇宙船の形にしたチョコレートもよく見たことがあります。でも、食べるなら、やっぱり北海道のメロン味が一番好きです。


お見舞い

2011-10-21 | 心の響き

雪の精霊であるノンノは、大自然の恐れるべき力をよく知っていて、人類の恐ろしい破壊力もわかっています。両者の間に生まれたノンノは、自然と人類が敵対である関係を望んでいませんが、常々互いに傷付けることを見ました。ノンノは、自然と人類の和解を祈ります。自分の慕うあの人が永遠に無事であることを祈ります。危難に陥る無力な人々も北海道の芳しく香る、さくさくとしたミルククリームサンドを食べられるように、祈ります。


魔法のケーキ

2011-10-14 | お友達のホクト

ホクトはかつてノンノに話したことがあります。雪女の一族も幻術を習うことができます。心で食物の中から自然の力を感じ取ったら、雪の精霊が持つ天賦の変化能力が目覚めます。それはホクトがヨーロッパから持ってきた新鮮な木苺のように、加工を経て濃縮ソースになり、またノンノとホクトの好きなレアチーズのケーキに変身します。ホクトの教えのもとに、ノンノは贅沢な美味しさを味わいながら、不思議な魔法を悟ります。


ホクト

2011-10-07 | お友達のホクト

ノンノはふるさとの北海道にいたとき、北極からきた雪狐、変化の術に通じるホクトと知り合いました。妖怪の雪狐一族は、同じく変化に長じる妖狐の一族とは、古い昔からの親族です。人間からの迫害を避けるために幻術を習い、よく世界各地で修行をします。北海道特産のお菓子の中に、ホクトの一番好きなのは、豆腐の形にしたレアチーズのケーキです。北海道に行くたび、その柔らかな美味しさを味わうに決まっています。なので、スイーツ大好きのノンノと、いい友達になりました。