じいちゃんが癌で入院した、
かなり進行している、
手術するけど歳が歳だけに覚悟したほうがいい。
そんな連絡が実家から入ったのが二週間前。
いつも飲んでる薬がきれないと執刀できないと言われ、
10日間、点滴のみ。
満90の体では、体力がかなり落ちる。
手術は成功しても、回復できるか、わからない。
認知症になるかも。
そんな話だった。
出張続きで帰るに帰れず、
昨日、所用あって大阪にきたついでに帰省して、
見舞いに行ってみたら。
いやー。
じいちゃん、元気、元気。とても、4日前に手術したとは思えない。
前からすごいとは思ってたけど、
改めて、感服。
90にして、趣味で小説を書いてるんですよ。じいちゃん。
年末には120ページの大作を仕上げ、
自分で製本までしてる！
もちろん、自分でワープロを使いこなしてます。
舞台は中国。
どうも、駆け落ちの話らしい。笑
それが写真の本。
病院でも、携帯のカメラで空の写真をとっていて、
孫と写真を見せあう。
今はパソコンがほしいと言う。
薬の管理も自分でしてるし、
リハビリに行くときには、
ドアに「リハビリに行っております」とか張り紙作って、貼ってる。
詩も二つほど書いていて、
うちひとつは、術後の気持ちを詠んでいたので、
いつ、書いたん？と聞くと、
手術前や。想像して書いたんや、
と。
じいちゃん。
かっこいい。かっこいいよ。
これから新幹線。
まずはゆっくり小説、読ませてもらいます。
じいちゃん、ありがとう。
