ちっこいチャリ。

折り畳み自転車でゆるく走ってます。

名古屋から伊勢へ

2010-10-20 23:13:32 | チャリ旅行
9月25日と26日の2日間、愛知県の名古屋駅から三重県伊勢市に鎮座する伊勢神宮まで、
自転車に乗って「お伊勢参り」をしてきました。


2010年9月25日(土)の旅の軌跡

* * * * * * * * * *

時刻は12時20分、昼食も頂き、熱田神宮を後にします。
午前中は塔やら穴やらと、寄り道が過ぎましたが、此処からは真面目に伊勢神宮に向かいます。
いや・・・俺はいつでも至って真面目だよ。ホントだよ?

さて、此処から伊勢に行くにあたって、どうしたら良いのかイマイチよく分からない。
と言うのも、名古屋市のある愛知県から、伊勢市のある三重県の県境辺りには
木曽川と揖斐川という2本の大きな川が流れていて、チャリで川を越えられるのか不明だからです。

勿論、橋は何本か架けられてはいるんですけど、地図上で確認する限り、
その橋がことごとく、自動車しか通ることが許されない雰囲気を醸し出しています。

行き当たりばったりに近い状態で旅に出ると、現地で悩む事も多々あります。
しゃあない・・・悩んでる暇があるなら、行動あるのみだ。

・・・

熱田神宮を出て、国道154号を名古屋港方面に進みます。
国道23号 通称名四国道に合流しようかと思ったら、案の定ランプになっていました。
明らかに自転車では入れなさそうなので、いったん引き返して愛知県道70号を西へ。
日光川を渡り竹田交差点で左折、西尾張中央道を南下します。

そんで結局遠回りした形で名四国道に戻ってきましたが、次はランプも無く合流できました。
さて、恐れていた木曽川が近づいてまいりましたが、到着してみたら何て事なかった。


木曽川大橋です。
このように歩道もある橋で、チャリで渡っても全然問題ありませんでした。


揖斐長良大橋から望む景色、気持ち良いほどの広い川幅です。
揖斐川も何事も無く渡ることができました。
案ずるより産むが易しとは、この事だな。

あ、そうだ。
既に三重県に突入してました。

この後は伊勢湾に沿うかたちで、国道23号をひたすら南に進めば良いだけなんですが、
車道は、兎に角大型トラックがガンガン通っていて非常に恐ろしいです。
ならば歩道を通るか・・・となりますが、歩道にはガラスや金属片が散乱している箇所があり、
どっちもリスキーで、究極の選択っぽい趣があります。


凄まじいインパクトの工場。どうやら金属のスクラップ工場みたいっす。
ギロチン工場の近く、のどかな畑の畦道で、おにぎりを食って腹ごしらえします。
さて、エネルギー補給も完了。名四国道を(気分的には)ぶっちぎりだ!


四日市市といえば工業地帯。
以前は四日市ぜんそくの悪名高いこの街も、今では工場萌えの聖地として有名(?)です。
日が暮れた後ならば、光り輝く美しい工場夜景を拝めるところだが、ちょっと時間が早過ぎました。


マンホールの蓋にも、石油コンビナートらしき図案が確認できます。
南起町で国道23号を外れて、多少車通りの少ない県道6号を南へ進みます。


オート三輪の実物、初めて見た。
ぽっちゃり体型が魅力的です。なんか小動物にも見えるな。


とある工場で、渋い給水塔に出会った。
工場の入り口にどっしりと腰を据えて、怪しい者が侵入してこないように見張っているようです。
つまり俺のような輩がこれ以上立ち入ろうものなら、即座につまみ出されてしまうわけだ。

鈴鹿市白子で、再び国道23号に合流します。
四日市市から伊勢市までの区間は、呼び名も変わって伊勢街道となります。


黄昏の時間帯。
程無くして、日も暮れました。


ですが意外にも、伊勢街道は煌々とネオンが輝いています。
首都圏郊外の幹線道路みたいな雰囲気です。


18時30分 日本で最も短い地名、津市に突入。


塔世橋からは見事な満月。

次の目的地は、雲出川のデルタ地帯にある町、その名も香良洲町(からすちょう)です。
其処には香良洲神社が鎮座されてるそうです。
俺のハンドルネームと同じだし、何となく不思議な縁を感じたので寄ってみることに。
不思議って程でもないか・・・。


香良洲町への入り口。

これから神社に行っても、夜だから参拝できないかもな・・・と、思ってたら、
真っ暗な鎮守の森の奥の方に、ポツンと明かりが灯ってました。


20時15分 香良洲神社の拝殿にて、夜分に失礼いたします。
神様もお休みになられている事だろうから、静かにお参りします。

この神社の御祭神は、稚日女尊(わかひるめのみこと)です。
須佐之男命の乱暴な振る舞いで、命を落としてしまった高天原の機織り女のことのようですが、
このお方、名前あったんだ・・・。

んで、「からす」という地名の由来については、結局分からずじまいでした・・・。

・・・

三度、国道23号に戻ってきました。時刻は20時40分。
宿とってません。まぁ毎度の事ですけど。
でもまぁ、宿が無いんだったら寝ないで走り続ければ、その分早く目的地に着くんじゃね?
・・・という「兎と亀」の亀もびっくりするような、単純明快でぶっ飛んだ結論に達しました。

ということで、ナイトランを続行だ!

・・・などと、夜なので変なスイッチが入って、テンションが上がっていたんだと思います。
ですが既にこの時点で、俺の一日の最高走行距離を優に超えてます。

松阪市を通過して明和町に入ったところで、急にしんどくなってきました。
こんな時間になっても、車の流れが一向に途切れる様子を見せない伊勢街道、
気の散った運転は危険極まるので、脇道に外れます。


そして、漆黒の伊勢湾に出ました。

此処まで殆どぶっ通しでチャリ漕いできた訳だから、流石に足がダルい。
特に左足首に、ギシギシといった違和感が感じられます。

日本武尊のお話しじゃないが、俺も足が三重に折れ曲がってしまうくらい、疲れたぜ・・・。


23時20分 眠くなってきたので、海辺の近くの小さなあずまやでビバークです。
ベンチの上で暫し休眠をとります。

寝袋に潜り込んで、ケータイのアラームを設定しようとしたら、
出発の時にメールしてきた知人から、返信があったことに気が付きました。

なになに?
・・・「あたまおかしくなったのか?」だって?

確かにそのとおr・・・ほっとけ!
やってる事はおかしいかも知れないが、頭はこれっぽっちもおかしくなってませんよ。


2010年9月25日(土)のルート

名古屋駅~名古屋城~東山給水塔~猫ヶ洞池~熱田神宮~木曽川大橋~揖斐長良大橋~
四日市工業地帯~敷島スターチ~香良洲神社~大淀のあずまやでビバーク

走行距離 137.79km 
走行時間 9時間41分
平均速度 14.2km/h
最高速度 28.5km/h
積算距離 7527.4km(BD-1) 

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yuckey_2003)
2010-10-23 21:45:34
三重県も馴染みがない町ですが、昔一度だけ
鈴鹿サーキットに2輪ロードレースを見に行った事がありました。
オート三輪、懐かしいなぁ。
子供の頃、本所の町ではまだ見かけましたょ。
それにしても137kmって凄すぎる~!
鈴鹿の山並み (nori-コロ&Futa号)
2010-10-25 21:40:13
まいどっす!

小学生の頃は鈴鹿市に住んでいました。
今回のからすさんのコースではサーキットを入れていない
ところが残念というか正しいというか。
寄り道ばかりじゃ辿り着きませんもんね。
Unknown (からす)
2010-10-26 23:35:20
yuckeyさん
そういえば鈴鹿と言えば、サーキットの街でしたね。
モータースポーツは詳しくはないので、
寄りませんでした。

オート三輪、自分は三丁目の~とか、
映画でしか見た事が無かったので、実物が見れて嬉しかった。
今の車に無い、味のあるデザインですね。
Unknown (からす)
2010-10-26 23:39:38
noriさん、まいど!
鈴鹿市にお住まいでしたか。

うーん、今回は神社巡りということもあって、
サーキットはコースには入れませんでしたね。
時間的にも体力的にも余裕がありませんでしたし^^;
ありがとうございます! (とんみん)
2014-05-16 12:13:39
過去の記事にコメントをしてしまい申し訳ありません。

実は今、知多半島から四日市まで自転車で行く計画をしており、色々と地図を見ているのですが、

23号は自動車専用道路が多いよなぁ
川は越えられるのかなぁ
地図で見ると車しか通れないような・・・

という事で悩んでいて、「名四国道 自転車」で検索したところ、こちらのブログに辿り着きました。

もう、私が悩んでいたことがそのまま書かれており、そうそう!ホントにそれ!って共感したのと、私が悩んでいた事が全てこちらの記事で解決したので、ありがたすぎてコメントしています。

こちらの記事を参考に、四日市まで行ってみます!!
この記事を載せてくださってホントにありがとうございました!!

・・・所謂ママチャリで行くので不安は払拭出来ませんが・・・でもここ読んで、行けそうな気がする!!と思ったので実行に移します!!
ホントにありがとうございました!!
Unknown (からす)
2014-05-21 01:11:54
とんみんさん
私の書いた駄文が人様のお役に立てて嬉しい限りです。
自分自身改めて記事を読んで、結構無茶なことやってるなーって思いつつも、また旅に出たくなりました。
記事中にも触れてますが、かなり車の通りが激しいので、
チャレンジする際はくれぐれもお気をつけ下さい。
首尾良く目的地に着くことができますように・・・応援させて頂きます。

コメントを投稿