ちっこいチャリ。

折り畳み自転車でゆるく走ってます。

我田引水防止装置

2010-10-14 23:45:50 | ブロンプトン
2010年10月11日、体育の日。
体育の日なので運動しておこうと思ったわけではないけど、チャリに乗りました。

さて、前回の記事でダム穴について書きましたが、
これから紹介するものも、上空から見ると円の形状をした、お水繋がりの構造物です。
まずはグーグルアースの空撮画像をご覧ください。


これです。


トルコのお土産の定番?目玉のお守りにクリソツな、このミステリーサークルの正体とは?
今回はこの気になる謎の構造物を見てきました。

・・・

例の目玉の場所は、多摩川右岸、平瀬川の合流地点から少し遡った久地(くじ)という町にあります。
早朝・・・とはいっても8時は過ぎていたかと思うけど、ブロに乗ってまったり出動。
そういえば、多摩川へ向かうのは久し振りなんじゃないか?

それにしても、日差しが強くて暑いな。
てか、キンモクセイの花も散り始めて、オレンジの絨毯が地面に広げられてる時期なのに、
なにこの容赦無い暑さ。


ほぼ直線の荒玉水道道路を南下。
多摩川方面行く時は、大抵この道を走っていきます。
ちょっと車止めみたいになった通りにくい箇所もあるけど、基本的には便利だからね。


んで、崖線の上からの眺望。
この景色、なんか良い感じですよね。

野川を越えて、砧浄水場のあたりで多摩川左岸に到着。
ちょっと上流に向けてペダルを漕ぎ進め、多摩水道橋から神奈川県へ進入。
多摩川右岸のサイクリングロードに合流します。


この日の宿河原堰提は、絶好調。
ごおおおお・・・と、吐き出される水が地鳴りのように轟いています。
砕け散る白い水飛沫と微かな悪臭が、風に乗ってやってきたので、撮影した後すぐに逃げます。

多摩サイを下ること数分・・・。


平瀬川が注ぎ込む合流地点に到着。
多摩川を後にして平瀬川を遡上していきます。此処から目玉まで、ものの数分。


本日の目的地、久地円筒分水(くじえんとうぶんすい)に到着。
もしも9時6分とかに到着してたら、

「9時え~と、6分過ぎ」

とか言って、極めてくだらないうえに苦しいギャグをかまそうかと企んでいたのが、
幸いな事に、時刻は10時をまわっていたので、言わずに済んだ。

む・・・言ってしまったな。

そんなしょーもない話はどうだっていい。
この一見噴水のようにも見える「円筒分水」の正体とは、一体何ぞや?


円の中心部から湧き出る水が円弧状の縁で溢れ、薄い膜のようになって煌きながら流れ落ちてゆく。
実に涼しげで、とても優雅な雰囲気を漂わせています。

とは言っても、この「円筒分水」という名の変わった形の装置は、
見た目を楽しむ噴水の類ではなく、立派な実用設備です。

この周辺は、かつて肥沃な田園地帯でしたが、
各地域へ分配される水量を巡っての争いが、絶える事はありませんでした。
そこで1941年(昭和16年)に、当時の最新技術を持ってして造られたのがこの円筒分水。
多摩川から引かれた二ヶ領用水の水を、下流の各地域へ正確に分ける為に造られた分水装置です。


内側にある円形の壁の下から放射状に均一に溢れた二ヶ領用水の水は、
各用水路の耕地面積に応じて、一定の比率で分け流される仕組みになっています。

こうして皆、平和に暮らしたとさ。めでたしめでたし。


む?あれは・・・


ポティトゥじゃないか。
何ゆえこんな中に?

まさか、猫ヶ洞池のダム穴ブラックホールに吸い込まれたジャガが、
ワームホールを通過して、遠く離れたこの円筒分水に姿を現した・・・とでも言うのか?

すまん、またいい加減なこと言いました。

・・・


多摩川にかかる新二子橋を渡って、東京に舞い戻ります。


ローロの店に立ち寄ってみます。
この店はあまり馴染みが無いんだけど、近くまで来たついでだ。
店内にはリカンベントがたくさんありました。
あと、革のサドルバッグの品揃えも豊富なようでして、ひとつ欲しくなったんだけど、
手持ちが1000円と小銭だけだったから、買えませんでした。


環八を走ってると、嫌でも絶対に目に入ってくるデカブツ。
都営八幡山団地の給水塔。
新しく色を塗りなおされた様子です。
輝く白が眩しいぜ。


2010年10月11日(月)のルート

自宅~多摩水道橋~宿河原堰提~久地円筒分水~新二子橋~
ローロセタガヤ~都営八幡山団地~自宅

走行距離 59.20km 
走行時間 3時間53分
平均速度 15.2km/h
最高速度 31.0km/h
積算距離 3623.7km(ブロンプトン)

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4 コメント

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Unknown (yuckey_2003)
2010-10-15 20:49:17
こちらにも似たようなものがあるんですね。
知らないだけで、結構あちこちにあったりするんでしょうかね。

LOROは一度も入った事がないので行ってみたいのですが、
ちょっと敷居が高そうな・・・。
Unknown (zenpeichan)
2010-10-17 19:37:57
昔から水争いは絶えませんからね。こうやってどの地域にも平等に水を分配するって大事ですよねぇ。目玉親父のような面白い場所の探索お疲れ様でした。
Unknown (からす)
2010-10-17 22:10:31
yuckeyさん。
形は似てますが、用途は全く別物です。
水の流れを扱う設備は、自然と円形になってしまうんでしょうかねぇ。
円筒分水は全国に何箇所かあるようですが、
久地のは、その筋では結構有名だそうですね。

確かに、Loroは何となく敷居が高い感じがしました。
何故だろう^^;
Unknown (からす)
2010-10-17 22:14:00
zenpeiさん
水が無ければ、死活問題ですから・・・。
農業に携わっている方なら、尚更ですよね。
水の大切さが感じられました。

確かに目玉親父ですね。

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