『聖なる鳥』 / Fleetwood Mac
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"Oh Yeah, Blues Has Got Me..."
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今回は敢えて邦題にしました。 原題『The Pious Bird of Good Omen』の意にどんだけ忠実かは知らんが、こっちのほうが雰囲気がある。
さて、サンバースト・レスポール・サウンドTOP3入り確実な一曲とは、『Need Your Love So Bad』。 といいましても、所有する'04発売のCDには、3バージョン、テイク数でいうと...なんやワケのわからん数が収録されております。 よく復刻とかデジタル・リマスター盤にボーナス・トラックとして収められるスタジオ別バージョンのアレです。 ボーナスとはいえ、聴いてガッカリ...こんなんいらんわ...というケースも多いですが、本作は全く別!! トータル44分余りに及ぶ”素”なサンバースト・レスポール・サウンド、しかもあのフェイズアウト・サウンドを後世に残す重大な役割を果たしておるのです!
しっかし、
こんだけ惚れ込んだ音が、フロント逆位相のミックス・サウンドだったとは...
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①『Need Your Love So Bad -version#2- takes4』
本番前のウォーミング・アップ時のレスポールの音! うちのR9 & Marshallアンプでは、とても出ない線の細さ。 Mike Bloomfieldを聴く前だったら、絶対Jeremy Spencerのシングルコイル・ピックアップ載っけたフルアコの音だと思ってただろな。
本編は、甘く太さを増した、柔らかい感じのミックスをメインに。
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⑨『Need Your Love So Bad -version#1- takes1,2&3』
このバージョンの音が一番好き。
ウォーミング・アップから本番入りも、気に入らず何回もリスタートします。 3分半くらいまで、他のバージョンには無い、エッジが立ち「キュッ!キュッ!」鳴る、コシが強く、野太いクランチ・サウンドを聴くことができます。
こりゃ~~堪らん!!
そのあとも、他のテイクよりVol.アゲ気味、ピッキング強めな野太いフェイズアウト・クランチ・サウンドをメインに。
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⑩『Need Your Love So Bad -version#2-takes1&2 』
takes1は、①よりも少しタイト&ソリッドな音にシフト。 イントロの「カリカリ、コロコロ」したフェイズアウト・サウンドが素晴らしい。
まさに”素”な音。
ソロ・パートは音が膨らむくらいのクランチ・サウンド。
"F※ck xxxx!"
の気合いとともに録られたtakes2は、よりエモーショナルなピーターの歌が欲しかったよう。
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⑪『Need Your Love So Bad -version#2- takes3』
『カリカリ、コロコロ』したエッジを残しながらも⑩よりエアー感のあるサウンド。 伸びやかな演奏のソロ・パートでは超高音域倍音を纏ったサスティーンを聴かせてくれます。
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⑫『Need Your Love So Bad -USA version』
ピーターがよりメランコリックに歌い上げるバージョン。
こりゃ、レスポールの音やないでしょう~。 P-90載っけた箱モノの音にしか聴こえましぇーん。 しかし、いい音や。
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この曲では、ずーっとピックアップはミックス・ポジ固定と推測します。 それでこんだけ、さまざまな表現ができるのだから、さすが。
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