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『きみがいた時間 ぼくのいく時間』ストーリーと感想

2009-04-11 15:23:20 | テレビ
NHK BShi ハイビジョンステージ 演劇集団キャラメルボックス公演 『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を観ました。
ストーリーと感想を備忘録として書きます。

※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【原作】
梶尾真治「きみがいた時間 ぼくのいく時間」 (朝日新聞社刊「クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ」所収)


【脚本・演出】
成井豊


【出演】
上川隆也、西山繭子、西川浩幸、坂口理恵、岡田達也、他劇団員


【ストーリー】
住島重工の研究員・秋沢里志(上川隆也)は、海外派遣留学を終えて5年ぶりにニューヨークから帰国する。空港で待っていたのは、5年前に別れたはずの恋人、梨田紘未(西山繭子)だった。自分の帰りを待ち続けていた紘未に、里志は激しく心を動かされる。一方、里志は住島重工の子会社P・フレックで、新しい機械の開発に携わることになる。それは、物質を39年前の過去に送り出す機械、クロノス・スパイラルだった。最初の実験の日、里志の元に電話がかかってくる。紘未がトラックに撥ねられ、病院に運ばれた…。
愛する人を交通事故死から守るために、39年前にタイムトラベルして運命と闘う主人公と、その周囲の人々のハートフルストーリー。


【感想】
キャラメルボックスらしいキラキラした作品。
主人公の上川隆也はとても格好よく、やっぱり舞台で輝く人なんだなぁ。。と改めて感じたし、苦悩する表情や、感情を抑えた台詞まわしが涙を誘った。
劇団ベテラン勢の上川・坂口・岡田辺りが登場すると、ぐっと場が引き締まり安心して観ていられるのだが、若手勢だけになると実力の差なんだろうけど、散漫になってしまうのがちょっと惜しい。小ネタのギャグも、時々観ていて痛い感じで…。
作品としては主人公の生き様に感情移入できたし、全体的にいい舞台だったと思う。


【余談】
確か去年の同局のミッドナイトステージ館で放送された時に、観た記憶があるのだが、今回再度観てみた。
原作は、『黄泉がえり』などのSF小説で有名な梶尾慎治。以前から梶尾の短編小説『クロノス・ジョウンターの伝説』を題材に、同劇団で3作品が舞台化されている。今回の舞台は、このクロノスシリーズの最新作。
クロノスシリーズに共通して出てくるのは、欠陥のあるタイムマシンで、今回は39年前にしか行けない、「クロノス・スパイラル」が登場している。
脚本・演出の成井豊が個人的にタイムマシンが好きで、「一目見てごつい感じの機械!」という造形にこだわったのだとか。確かに、舞台後部に目一杯設置された「クロノス・スパイラル」はそんな感じだった。







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