ON MY BEAT

自分が自分を好きにならんで誰が自分を好きになんねん?
どげな状況に陥ってもそりが今の自分でしかおまへんえぇ

そろそろ既読本の寸評でも…

2010年02月28日 21時17分31秒 | Weblog
えぇペースで進んどるんで簡単にでも読後の寸評をいくつか…
「美丘」(石田衣良)…おいらにとって“初衣良”やったんやが…
正直言って“がっかり”ぞ…ただの“お涙頂戴もの”(←辛口っ)
不治の病に冒された美丘が奔放に今を精一杯生きる
こういった“人の死”ってどうしたって“似たり寄ったり”やん…
「天空の蜂」(東野圭吾)…遠隔操作で奪われた大型特殊ヘリ
その中に爆薬を積んだまま高速増殖炉上空でホバリング
しかも中に子供が…燃料切れまで時間は無い
犯人の要求は…現在ある原発全ての使用不能とその中継
限られた僅かな時間の中での犯人探しと子供救出の緊迫劇
果たしてヘリの子供の運命は…そして国の出した答えとは…
「中庭の出来事」(恩田陸)…ストーリーと劇とが綯い交ぜや…
まぁ…そりが作者の意図でもあるんやろぅけど…せやけどねぇ
あくまで個人的にやけど…イマイチやったわ…よぅわからん
「そして夜は甦る」(原)…大好きなハードボイルドもんでふよ
探偵事務所をある男が訪れたことから事態は思わぬ方向へ
すぐさまある美術評論家の娘から夫探しの依頼を受けるが…
夫の消息が杳として知れないまま事態はある事件の裏側へと
その都知事選狙撃事件への全貌とは何なのか
様々な思惑が錯綜し…目まぐるしく展開される極上サスペンス
「シャドウ」(道尾秀介)…前回のガッカリにリベンジ的な試み
母をなくした小学5年生の少年の周りで次々と事件が起こり
その末路に少年がたどり着いた真実思わず愕然としたった
まさか“鬼畜”を出すとは…遣る瀬無いっつーか…何つーか…
今回はえぇ意味で作者の“術中”にハマったわ
「マークスの山(上)(下)」(高村薫)…彼女の初直木賞受賞作
物語の流れを“農作物”に擬えた至極の作品ぞ
16年前山梨の山中で播種された犯罪はやがて東京で発芽
生長し…開花して事件を生む…そして結実し収穫の時期へ
事件の鍵を握る“マークス”とは…描写がくどいのがちと難
「てのひらの闇」(藤原伊織)…こりも大好きなハードボイルドっ
会長から見せられたビデオはCG合成だった…
見破られた会長は自殺…何故…20年前の恩に報いるため
男は背後に見え隠れする真相を探り…巨悪に立ち向かう…
スリリングでスピーディな展開…“あっちゅーま”に読める秀作



今日のオススメ:I FOUGHT THE LAW/THE CLASH
数年前だか…エ●ストレイルのCMで使われとったんだお
イギリスの3大パンクの1つとしてもうご存知の人も多いはず
けど他の2つのバンドとはどっか“異”な感じのするバンドやね
多分…3つん中ではいっちゃんパンク色薄いんちゃぅん
他の2つはどっちもパンクを絵に描いたような典型やもんねぇ
こん曲ってば…彼らを知るキッカケになったもんなんやけど…
…ってか知らなんだ…こん曲がオリジナルやなかったとは…

THE ESSENTIAL PLUS
THE CLASH
ソニーミュージック

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