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チェルノブイリ子ども基金・事務局だより

チェルノブイリ子ども基金スタッフが綴る事務局の日々。

ウクライナからの便り 「空襲警報が終了してバスの運行が再開するのを待たず、歩いて橋を渡りました」

2025-05-08 16:20:26 | Weblog
子ども基金は今年も、ウクライナの放射能汚染地域に住んでいる病気の子どもたちの保養プロジェクトを行います。
場所は昨年に続き、同国西部イワノフランキウスク州の山あいにある子ども保養施設「リバーキャンプ」です。

2024年7月の保養の様子(チェルノブイリ救援カレンダー2025年5月の写真)

現在この保養プロジェクトを準備中の、ウクライナのNGOからのメールを紹介します。

       
<2025年5月7日 20:25>
今日は忙しい一日でしたので、夜になってから手紙を書き始めました。
キーウ(キエフ)では、空襲警報がほぼ丸一日(短い休憩を挟んで)発令されています。
そのため、地上の公共交通機関は長時間にわたり運行中断を余儀なくされています。
ドニエプル川にかかる二つの橋を通る地下鉄の運行は事実上停止しました。

昨日、私はリバーキャンプの責任者イリーナと電話で連絡し、
今日中に保養プロジェクトの契約書に署名する約束をしました。
私たちのオフィスはキーウの右岸にあり、彼女のオフィスはドニエプル川の左岸にあります。
私は通常とは違う方法でそこに辿り着きました。
まず地下鉄で右岸の終点の駅まで行き、それからドニエプル川の橋のところまで歩き、
そこでパトロール中の警察官の助けを借りて、通りかかった大型トラックに乗せてもらい左岸へ渡りました。
リバーキャンプのオフィスで用事を済ませた後、
空襲警報が終了してバスの運行が再開するのを待たず、歩いて橋を渡りました(約4キロ)。

契約書を交わし、前払い金の振込も完了しましたので、
保養プロジェクトは予定通りにできることが確実になりました。
チェルノブイリ子ども基金のご支援に感謝します。

NGO「チェルノブイリの子どもたちの生存」
ザクレフスキー

追伸1:私たちの団体のスタッフ、ヴィターリの妻と息子はチェコに避難していますが、
ここしばらくキーウの自宅に一時帰宅していました。
そして彼は家族をチェコまで送り届け、今日戻ってきました。
ヴィターリが住んでいる地域では、昨晩ずっと轟音が響き、低層住宅が破壊されました。
その前に家族がチェコに戻れたのは幸いでした。

追伸2:ドニエプル川の右岸から左岸へ向かう途中のことです。
交通量の多い大通りの道端で、今まで見たことのない美しい黄色い花を見つけたので写真を撮りました。


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