チェルノブイリ子ども基金・事務局だより

チェルノブイリ子ども基金スタッフが綴る事務局の日々。

ヨーロッパの人たちはウクライナの避難民に疲れてしまったのではないでしょうか…

2022-09-21 15:55:02 | Weblog
国内の別の街へ避難していたインナさんは、6月初めにキエフ(キーウ)の自宅へ戻りましたが、
その後、7月末にドイツへ避難しました。

8月1日
いま私たちのいるドイツ北部のこの町には、夫の親類がいます。
今のところは彼らの部屋で暮らしています。
これから一体どうなっていくのか、どこに住むのか、まったくわかりません。
わかったのは、この町にはウクライナから避難してきた人がとても多いということです。
そのため、避難民たちの住居の問題が起きています。
言葉もわからない国で暮らしていくのは、とても大変なことです。
これは娘にとっても大きなストレスです。

8月25日
昨日はウクライナの独立記念日でした。
町では小さな集会があり、多くのウクライナからの避難民が来ていました。
一方、ウクライナでは戦争が続いています。
毎日ニュースを読んで泣きたくなります…。
どれだけ多くの人の命が絶たれ、傷を負ったことでしょう。
子どもたちは、楽しいはずの子ども時代も、教育の場も奪われました。
私たちは毎日、戦争の終結を祈っています。

8月26日
娘は今日初めて、ウクライナの避難民の子どもたちのためのドイツ語クラスに行きました。
大人用のドイツ語教室にはやっと登録することができました。
言葉がわからないと生活も仕事もできません。

9月11日
8月に提出した書類がまだ処理されず、
私たちは相変わらず何の支援もないまま、医療保険もなく、
まだ親類の家にいます。一部屋のアパートに7人で暮らしています。
手続きが遅々としてが進まないのは、あまりに避難民が多すぎるからでしょう。
もうヨーロッパの人たちはウクライナの避難民に疲れてしまったのではないでしょうか…。

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冬までに屋根、窓、垣根の修理をしなければなりません

2022-09-14 16:19:47 | Weblog
子どもの頃に甲状腺の手術を受けて、子ども基金の保養プロジェクトに参加したひとり、
ニコライさん(30代、男性)から連絡がありました。

8月22日
私たちの街、チェルニゴフ(チェルニヒウ)は破壊されました。
街は包囲され、戦車や戦闘機で四方八方から攻撃を受け、非常に恐ろしい日々でした。
橋は破壊され、病院はすべて砲撃により被害を受けました。

向かいの家にミサイルが飛んできて、
私たちの家も、屋根、窓、垣根に被害を受けました。

私たちはずっと地下で過ごしていました。
水、電気、通信. インターネットもなく、食糧に関してもとても大変で、
要するに、 何も良いことはありませんでした。
もう生き残ることができないと思っていました。

幸いなことに、いまは水や電気、通信は復旧しています。
銀行は再開し始めました。店も薬局も開いています。
しかし食料品も医薬品も、みなとても値上がりしています。
これから出費のかさむ冬が待っています。
公共料金を払わなければなりませんが、それらも値上がりしました。

母は両股関節の手術をしていて、杖をついています。
ほかにもたくさんの病気があります。
自分の健康状態もよくありません。
慢性的な高血圧症で、心臓と手足、背中の痛みがあります。


******

9月9日
このような困難な時に私たちを助けてくれたことに心から感謝します。
母親と自分のために薬を買うことができました。

(※購入した薬の写真も送られてきました。)

******

9月13日
こちらはとても寒くなりました。
今は雨が降っています。寒いです。

いまから冬の暖房のことを心配しています。
寒さが迫っている中、再び電気や水が途絶えてしまったらどうなってしまうのかと、
みな不安を感じています。

そして冬までに家の屋根、窓、垣根の修理をしなければなりません。

ホルモンの影響なのか、自分の体調はあまりよくありません。
ご支援をほんとうにありがとうございます。
母からもよろしくとのことです。




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戦争の音はとても恐ろしい

2022-09-08 16:37:46 | Weblog
子ども基金が支援しているナロジチの家族のひとり、
ガリーナさんからの知らせです。

9月2日
子どもたちのことを忘れないで、心配してくれてありがとうございます。
生活は大変になっていますが、私たちが生きていることをうれしく思います!!!
良い方向へ変わっていくことをとても願っています。
平和を祈っています。世界中の平和を。
戦争の音はとても恐ろしい…。
家族や親しい人たちが撃たれ、亡くなっていく様を目の当たりにして、
人々は恐れと怒りにうち震えています。
この感情はこれから何年もの間、消えることはないでしょう。
新学期、オンライン授業が始まりました。
昼も夜もサイレンが頻繁に鳴っています。
みんなの平和を祈ります。


子ども基金と協力関係にあるウクライナの慈善団体「チェルノブイリの子どもたちの生存」からの知らせです。

9月7日
先週、ナロジチの近くの森でロシアの地雷により森林官が亡くなりました。
以前、子ども基金の里親支援を受けていたマクシム君の父親です。




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ウクライナの平和を願って~ 画家 榎本香菜子さんの作品 【第57回主体展 9月1日(木) ~ 9月17日(土)  東京都美術館1F】

2022-09-01 15:13:17 | Weblog
第57回主体展
[東京本展]東京都美術館1F 上野公園内
期間 2022年9月1日(木) ~ 9月17日(土) / 9:30 ~ 17:30(最終日14:30迄)
※入場料など詳細はこちらをご覧ください。

子ども基金の活動を応援してくださっている画家 榎本香菜子さんの作品が展示されています。
ウクライナの平和を願って制作されたそうです。
みなさまぜひ足をお運びください。


榎本香菜子さんの作品
「麦そよぐ地まで」 「猫と少年」


上の作品の周りを囲んでいるのは宗教画切手で、
これは切手をただ貼っているのではなく、一枚ずつ蜜蝋転写をしたものだそうです。

    

榎本さんのHPはこちらをご覧ください。
蜜蝋転写画のことも掲載されています。




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不安…、この言葉は、戦争の始まりとともに私たちの日常生活に入り込みました

2022-08-31 17:24:16 | Weblog
8月24日で、ロシアのウクライナ侵攻から半年が経ちました。
戦争の終わりが見えない中、チェルノブイリ被害者たちはそれぞれ困難な状況に置かれています。

子どもの頃に甲状腺の手術を受けて、子ども基金の保養プロジェクトに参加したひとり、
ジトーミル州の町で暮らしているオリガさん(30代、女性)からの連絡です。


8月21日
ご存知のように、ウクライナでは恐ろしい戦争が進行中です。
人々は命を落とし、町は破壊されています。
毎日、死を恐れなければならないような状況で生活するようになるなど、思ってもみませんでした。
戦争が始まってから、私たちの町は一度爆撃を受けました。
3月16日のことでした。これは最も恐ろしい思い出です。
私たちの家はまるで紙でできた家のように揺れました。
そして私は恐怖により、しばらくは普通に声を出して話すことができなくなったほどでした。
死に備えることは不可能です。死を恐れないことは不可能です。

毎日、私たちの小さな町に若者たちの遺体が埋葬のために運ばれています。
これは終わりのない悪夢です。
毎晩、耐えがたい警報音で何度も目が覚めます。
不安…、この言葉は、戦争の始まりとともに私たちの日常生活に入り込みました。
私は気がおかしくならないように、できるだけいつものように仕事をし、日常のことをしながら気を散らしています。
自分の命と愛する人の命が、ミサイルがどこに落ちるかによって決まってしまう、
などということを考えるのは、たまらないからです。
それはとても耐え難いことです。

現在、戦争が起きている中で夫が重病を患い、経済的に困難な状況に陥っています。
夫が毎日服用しなければならない薬は大変高価です。
これまでのところ、なんとか苦労しながらやりくりしていますが、
私と彼の給料では必要なすべての薬を購入するのに十分ではありません。

私の健康状態もあまり良くありません。
戦争が始まったことにより、町のすべての病院が数か月間閉鎖されたため、
私は必要な時期に検査を受けることができませんでした。
その後、予定より遅れて検査をしたところ、とても悪い結果が出てしまいました。
ホルモンの量を増やして、すでに1か月間服用しています。
戦争が始まったばかりの頃、チロキシン(甲状腺ホルモン剤)はどこにも売っていませんでした。
今は薬局で買うことができます。

子ども基金のみなさんが、私たちのことを忘れずいてくれることに心から感謝します。
私は夫のそばにいるように努めています。
今、夫が本当に私を必要としているからです。

8月23日
子ども基金からの支援金を受け取りました。
ほんとうにありがとうございます。心の底から…。
私たちはいま大変な状況の中にいます。
こんなことが人生に起きるとは思ってもみませんでした。
でも私たちは困難を乗り越えるために闘っています。
そして状況がよくなっていくことを願っています。

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