自転車屋男 2

神戸で自転車屋を営み
4年半スナックを営んだ
変な男の人生色々日記

「自転車屋の生き物歳時記」!!「トノサマガエル」!!

2024-07-04 13:06:29 | 面白ネタ
「7月4日(木)」

「自転車屋の生き物歳時記」

「トノサマガエル」

カエル特集
もっとも有名なカエルかな。

トノサマガエル
(殿様蛙、学名:Pelophylax nigromaculatus)は、
両生綱カエル目(無尾目)アカガエル科に分類される
カエルの一種。

本種の名前は非常によく知られているため、
ダルマガエルが混同されて
トノサマガエルと呼ばれていることがある。

本州(関東平野から仙台平野にかけてを除く)、
四国、九州と、中国、朝鮮半島、
ロシア沿海州に分布する。

また、
北海道の一部(札幌市、江別市など)にも
国内外来種として人為分布している。

北海道で初めて定着が確認されたのは
1993年(平成5年)のことで、
学校教材として持ち込まれた個体が
野生化したものと考えられている。

体長はオスが38-81mm、メスが63-94mmほどで、
メスの方がオスより大きい。

アマガエル等と比較すると大きいが、
ウシガエルやヒキガエル等と比較すると
体長は半分ほどしかない。

後肢が長く、跳躍力が強い。

背面の皮膚は比較的滑らか。

体色は
オスは背面が茶褐色から緑色、メスは灰白色。

背中線上に明瞭な白または黄色の線がある。

背面に黒い斑紋があり、
斑紋同士がつながっていることが多い。

種小名 nigromaculatus は
「黒い斑紋の」の意。

繁殖期のオスでは、
斑紋が不明瞭になり、全体的に体色が黄色がかる。

平野部から低山にかけての池、水田付近に生息する。

春から秋まで活動し、冬は地中で冬眠する。

肉食性で、
おもに生きている昆虫類、クモ等を食べるが、
貪欲で、口に入る大きさであれば、
小型のカエル、ヘビなども捕食する。

トノサマガエルやダルマガエルの
歯と口の骨格を結びつける結合組織は
他のカエルと比べて頑丈であり、
カエルやヘビをも捕食してしまう
食性と関係があると考えられている。

一方で(オタマジャクシ期を除くと)
天敵にはタガメ(水生カメムシ類)など
肉食の大型水生昆虫、大型の爬虫類(ヘビやカメ)、
鳥類(サギやモズなど)がいる。

また、
幼体が自分より小型のオオキベリアオゴミムシに
捕食された事例も観察されている。

動作は
陸上・水中を問わず非常に敏捷で、
並の人間が道具なしで捕獲するのは困難である。

水田などでは外敵から逃れるために
素早く水中の泥を掘って身を隠す。

また、
なわばり意識が非常に強く、
同じ容器で飼っている場合などには
しばしば共喰いをすることがある。

繁殖期は地域によっても異なるが4~6月ごろ。

この時期になるとオスは水田などに集まり、
夜間、両頬にある鳴嚢を風船のように膨らませ、
水面で大きな声で鳴く。

この鳴き声は、メスを誘うと同時に、
他のオスに対するなわばり宣言の意味もある。

鳴いているオスは
自分の周囲の1.6平方mほどに他のオスが侵入すると
激しく鳴き、さらに接近した場合には、
跳びかかって追い払う。

ただしなわばりは繁殖期だけの一時的なものである。

メスが接近すると、
オスはメスの背中に抱きついて抱接する。

メスは抱接したまま、なわばりから移動し、
やがて産卵・放精をおこなう。

メスは一度の繁殖期に1回だけ産卵する。

これは同じアカガエル属で同様に
水田で生活するヌマガエルとの大きな違いである。

なわばりを作るオスがいる一方で、
なわばりの周りに定位し、
鳴き声を出さないサテライトと呼ばれるオスも存在する。

サテライトオスは、
自分でなわばりを作らないかわりに、
なわばりオスの鳴き声に誘われて
接近してきたメスを待ち構えて横取りし、
繁殖を成功させようとする。

このような忍びこみ、横取り、
割り込み型の繁殖戦略をとるオスの存在は、
なわばりを作る両生類、魚類などで知られており、
スニーカーと呼ばれている。

卵塊はひとかたまりにまとまっていて、
卵数は約1800~3000個ほど。

孵化したオタマジャクシは
水中のやわらかい植物、落ち葉、珪藻、
動物の死体などを食べ、
その年の秋までには変態して上陸する。

そのため、排水不良で中干しができない、
あるいはオタマジャクシの成長途上に
水田の水を落としても、
水田周囲の溝に避難できるような水田でないと
生活環を完了することが難しい。

充分に成長したオタマジャクシは、
背中線が確認できる。

野外での寿命は3~4年。

日本では環境省により、
レッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されている。


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