後期高齢者群への加入記念、残念ブログはじめました!

始まりは1965年の春、17歳の僕と1学年下のきみの6年間のダイアリー。緋色のルーズリーフノートの思い出です。

1965年12月24日(金)

2023-09-13 21:24:35 | 日記

交際九か月、初めての

二学期が終わった。あと同じ学校で過ごせるのは実質一月程度。終業式の後いつものとおりみたいに、実は約束もしていないのに図書館で待ち合わせて日記を交換し、一緒に校門を出て初めて右へ歩き、初めて僕のうちへ。狭い急な階段を上がり僕の部屋へようこそ!

中央に鎮座ましましている小さなコタツに向かい合って座り、僕が卒業してからのことをどうするのか決められず黙って見つめ合っていると、きみの目から涙が

「きみの瞳が問いかけている。僕は答えなければ!」

僕はたまらずきみを抱きしめていた。小さいコタツ越しに交わした生まれて初めての口づけは、"少ししょっぱいレモンの香りだった"と思い込んでいる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿