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ミハエル・クルムのレーシング「超」運転術

2010年01月23日 | 

主に日本で活動されているドイツ人レーサー、ミハエル・クルム選手が書いた
ドラテク本です。


「クルム」と来て、ピンと来た方?


はい、正解!

今や、クルム・伊達公子の旦那さんと言った方が判り易いかも。。。


・・・と言っても、クルム選手はハタチそこそこで来日し、
全日本F3やJTCC(ツーリングカーレース)などから、
ずっと日本でレース活動をされていまして、
いきなり、TVで有名になる謎のガイジンとは訳が違います。

もはや、日本の4輪レース界の重鎮とも呼べるベテランドライバーと言えるでしょう。


僕のレース観戦経験(?)から見る、クルム選手の印象は、
どのカテゴリーのレースでも、組んでいる相手(GTの場合)が誰でも、
そつなく乗りこなす、セットアップに優れた器用なドライバーといった印象。



読んでみると、やはり いろいろなカテゴリーのクルマに乗っているだけあり、
駆動形式や、重量の違いから来るドライビングの違いや、
レースウィーク時のセットアップの進め方、データロガー(走行情報記録装置)の活用など
内容盛りだくさん。


でも、意外なことに最初から器用だったわけでは無いようで、
ヒール&トゥ等のレースにおける初歩的なテクニックでさえ、F3まで使っていなかったとか・・・。

それだけに、初級者目線に立った解説がされています。


最高峰レースといえばF1なので、
F1の経験がほとんど無いのに参考になる・・・? と思う人がいるかもしれませんが、
純粋培養された、フォーミュラしか乗っていないF1ドライバーに比べたら、
あらゆるバリエーションのクルマを経験している「いぶし銀」のクルム選手だからこそ
書ける内容なのでは・・・と思います。


東邦出版  2,300円+税