映画「P.S.アイラブユー」＠試写会

久々の試写会。ヒラリー・スワンク主演の「P.S.アイラブユー」を観てきました。

原作は若干２１歳の女性作家のデビュー作で、全世界４０カ国以上でベストセラー、「プラダを着た悪魔」の制作陣、「マディソン郡の橋」の脚本家がタッグを組んで映画化、となんだかすごそうな宣伝文句につられ応募してみました。

ストーリーは最愛の夫ジェリーを亡くし、失意のどん底のホリーのもとに亡くなった夫から次々と手紙が届くようになる。手紙の内容に従い生活を続けるうちに、次第に彼女は元気を取り戻していく、という愛と再生の物語。

最近ハリウッド映画は現実味のない作品ばかりで食傷気味だったのですが、久々に共感できる映画に出会えた、と言った感じです。

愛する夫を突然失った悲しみをどうやって乗り越え、新たなスタートを切るまでの心の葛藤がとても丁寧に描かれていました。

また、恋愛部分だけでなく、ホリーを温かく見守る友人たちや自分も早くに夫を失うという過去を持つ母との関係にもグッとくるものがありました。

主人公のホリーに２度のオスカーを獲得したヒラリー・スワンク。彼女はエキセントリックな魅力があるので恋愛物はどうかな？と思ったけど、チャーミングで自然体な演技がとても合ってました。

夫役のジェラルド・バトラー。オペラ座の怪人の怪人役の俳優さんですが、あの時は仮面をずっとかぶってたのでやっとちゃんと顔を見れました。
セクシーでユーモアがあって、包容力もあって、誰にでも好かれるキャラクターのジェリー。確かにこんな素敵な旦那様が突然いなくなったら立ち直れないって思います。
ちょっとファンになりそうです。

美しいアイルランドの自然もまたストーリーにぴったりで、見ているだけで癒されます。
（アイルランドと言っても先日観た「近距離恋愛」よりもずっといいです。）

また、脇を固めるキャシー・ベイツ、リサ・クドロー、ジーナ・ガーション、ハリー・コニックJr、と大好きな俳優さん達だらけでそれだけでも嬉しくて、特にドラマ「フレンズ」のフィービー役のリサ・クドローが、フィービーそのものって感じのちょっとぶっとんだ女性役なんだけど、暗くなりがちな話の中に笑いのスパイスをピリッと効かせているのが良かったと思います。

悲しいだけじゃなく、それを乗り越えた後、ホリーが新たな人生を見つけ出していく様子は、同年代の女性としてすごく勇気づけられる部分もあり、映画館を出た後清々しい気持になれました。

まぁでも、現実はこんな映画みたいに上手くはいきませんけどね～
10/18公開です。