最近ほんとに寒い日が続いて、朝晩なんか特に寒くて気が滅入ります。
朝も寒くて起きれないからお弁当作れないし、夜も暗いし寒いしでジム行けてないし・・・。
ダメダメ生活に突入しそうでヤバイです。ほんと冬は苦手です。夏より嫌かも。
早く春が来ないかしら。なんてね。
今さらですが、下書きだけして放置していた歌舞伎座夜の部の感想を少し。
観に行ったのは17日です。
顔見世大歌舞伎・夜の部の「船弁慶」と「嫗山姥」を会社帰りに幕見で観てきました。
久しぶりの幕見でしたが、いつもながら料金の安い幕見には外国人のお客様が沢山来ていました。
並んでる時、前も後ろも外国人に囲まれるとここは外国?って気分になってちょっと面白いです。
客入りはまずまず、この日は3階席もほぼ満席でした。
今月は空席が多いと聞いていたのでちょっとほっとしました。
歌舞伎座が改築されるというニュース以来客足が増えているようです。
「船弁慶」は能由来の松羽目物で、菊五郎さんが静御前と亡霊になった平知盛の2役を演じるのが見どころです。
菊五郎さんの他にも富十郎さん、芝翫さんの3人も人間国宝が揃っているとあって重厚で見応えのあるものでした。
頼朝に追われた義経は弁慶らに諭され、静御前と別れることになります。
別れの舞を踊り、名残惜しそうに振り向きつつ別れるシーンがすっごく切なくて思わずもらい泣きしちゃいました。
そのあと芝翫さん率いる船を漕ぐ場面(ほのぼのしてて和みます)を挟み、亡霊隈の知盛が登場します。
さっきの美しく清楚な静御前とは全くの別人です(笑)
弁慶が数珠を使って念じると暴れる知盛は退散するのですが、幕外での引っ込みがとても迫力があり、菊五郎さんかっこいい~!
幕見だったけど後ろに行って立ち上がったらなんとか観れたのでよかったです。
新歌舞伎十八番の内 船弁慶(ふなべんけい)
静御前/平知盛の霊 菊五郎
武蔵坊弁慶 左團次
舟子岩作 東 蔵
舟子浪蔵 歌 六
舟子梶六 團 蔵
亀井六郎 松 江
片岡八郎 種太郎
伊勢三郎 萬太郎
駿河次郎 尾上右 近
源義経 富十郎
舟長三保太夫 芝 翫
この日のお目当てはこちらの「嫗山姥」。(こもちやまんば、と読みます)
私は基本的に女方が活躍する演目が大好きなので、綺麗なお姉さまが大立ち回りをするこの演目は絶対観なくては!と思っていました。
ストーリーは大まかに言うと、仇討をすると言って別れた夫が仇討出来ず煙草売りをしている所を見かけた妻の八重桐が、「仇はあんたの妹が討っちゃったわよ」と言うと、夫は情けない気持ちで切腹してしまいます。
その時に「自分の魂は八重桐の体内に宿って、強い男に生まれ変わる」と残したため、魂が宿った八重桐は強くなり、襲ってくる悪者どもを追い散らす。と言ったなんとも不思議で、それでいて痛快なおはなしです。
時行役の梅玉さんの優男ぶりがなんとも風情があり、前半は歌昇演じるお歌との掛け合いがおかしくて結構笑ってしまいました。
そこに八重桐が現れてお姫様の前で廓の思い出話などを語る踊りが入るのですが、時蔵さんがとってもお美しいし、頼れる姉さん的な粋な雰囲気があり、かっこよかったです。
前半は結構のんびりしているのですが、後半はガラっと一変し立ち回りのシーンになります。
まずは孝太郎演じる白菊が悪役の手下どもを短刀一本でバッタバッタとなぎ倒すのが文句なしにかっこいい。
女性1人でありえない!って思うけど、そこが歌舞伎の面白さなんですよね。
白菊がお姫様を無事な場所にお連れし、そのあとが八重桐とお姫様を奪おうとした錦之助演じる十郎や手下との大立ち回りになるのですが、時行の魂が乗り移ってるから、これまた強いのなんの。
手水鉢を持ち上げちゃったりもするんです。すごい怪力ぶり。
顔つきも前半とは打って変わって恐ろしい形相で迫力満点、こんな時蔵さん観たことありません。
それでも女性らしさはちゃんと残っているからとても華やかなんですよね。
ラスト、赤い衣装をぶっ返りで白い着物に早変わりする所がほんとに見事で、気持ちのいい幕切れでした。
勧善懲悪ものはスカっとするから、いつ観ても面白いわ~
このお話には続きがあって、この後八重桐が身籠って生まれた子があの有名な金太郎ってことみたいです。
八重桐が強くなるのも頷けます。
そうそう、時蔵さんの息子の梅枝演じるお姫様がとても可愛かったです。
三代目中村時蔵五十回忌追善狂言
八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)
嫗山姥
八重桐 時 蔵
腰元お歌 歌 昇
白菊 孝太郎
沢瀉姫 梅 枝
太田十郎 錦之助
煙草屋源七実は坂田蔵人時行 梅 玉
1月の歌舞伎座の演目が発表になり、かなり豪華キャストでびっくり。
歌舞伎座、浅草、国立、どれも観に行きたいけど、物理的に無理かも・・・。
でもなんとか頑張って調整したいと思います!
朝も寒くて起きれないからお弁当作れないし、夜も暗いし寒いしでジム行けてないし・・・。
ダメダメ生活に突入しそうでヤバイです。ほんと冬は苦手です。夏より嫌かも。
早く春が来ないかしら。なんてね。
今さらですが、下書きだけして放置していた歌舞伎座夜の部の感想を少し。
観に行ったのは17日です。
顔見世大歌舞伎・夜の部の「船弁慶」と「嫗山姥」を会社帰りに幕見で観てきました。
久しぶりの幕見でしたが、いつもながら料金の安い幕見には外国人のお客様が沢山来ていました。
並んでる時、前も後ろも外国人に囲まれるとここは外国?って気分になってちょっと面白いです。
客入りはまずまず、この日は3階席もほぼ満席でした。
今月は空席が多いと聞いていたのでちょっとほっとしました。
歌舞伎座が改築されるというニュース以来客足が増えているようです。
「船弁慶」は能由来の松羽目物で、菊五郎さんが静御前と亡霊になった平知盛の2役を演じるのが見どころです。
菊五郎さんの他にも富十郎さん、芝翫さんの3人も人間国宝が揃っているとあって重厚で見応えのあるものでした。
頼朝に追われた義経は弁慶らに諭され、静御前と別れることになります。
別れの舞を踊り、名残惜しそうに振り向きつつ別れるシーンがすっごく切なくて思わずもらい泣きしちゃいました。
そのあと芝翫さん率いる船を漕ぐ場面(ほのぼのしてて和みます)を挟み、亡霊隈の知盛が登場します。
さっきの美しく清楚な静御前とは全くの別人です(笑)
弁慶が数珠を使って念じると暴れる知盛は退散するのですが、幕外での引っ込みがとても迫力があり、菊五郎さんかっこいい~!
幕見だったけど後ろに行って立ち上がったらなんとか観れたのでよかったです。
新歌舞伎十八番の内 船弁慶(ふなべんけい)
静御前/平知盛の霊 菊五郎
武蔵坊弁慶 左團次
舟子岩作 東 蔵
舟子浪蔵 歌 六
舟子梶六 團 蔵
亀井六郎 松 江
片岡八郎 種太郎
伊勢三郎 萬太郎
駿河次郎 尾上右 近
源義経 富十郎
舟長三保太夫 芝 翫
この日のお目当てはこちらの「嫗山姥」。(こもちやまんば、と読みます)
私は基本的に女方が活躍する演目が大好きなので、綺麗なお姉さまが大立ち回りをするこの演目は絶対観なくては!と思っていました。
ストーリーは大まかに言うと、仇討をすると言って別れた夫が仇討出来ず煙草売りをしている所を見かけた妻の八重桐が、「仇はあんたの妹が討っちゃったわよ」と言うと、夫は情けない気持ちで切腹してしまいます。
その時に「自分の魂は八重桐の体内に宿って、強い男に生まれ変わる」と残したため、魂が宿った八重桐は強くなり、襲ってくる悪者どもを追い散らす。と言ったなんとも不思議で、それでいて痛快なおはなしです。
時行役の梅玉さんの優男ぶりがなんとも風情があり、前半は歌昇演じるお歌との掛け合いがおかしくて結構笑ってしまいました。
そこに八重桐が現れてお姫様の前で廓の思い出話などを語る踊りが入るのですが、時蔵さんがとってもお美しいし、頼れる姉さん的な粋な雰囲気があり、かっこよかったです。
前半は結構のんびりしているのですが、後半はガラっと一変し立ち回りのシーンになります。
まずは孝太郎演じる白菊が悪役の手下どもを短刀一本でバッタバッタとなぎ倒すのが文句なしにかっこいい。
女性1人でありえない!って思うけど、そこが歌舞伎の面白さなんですよね。
白菊がお姫様を無事な場所にお連れし、そのあとが八重桐とお姫様を奪おうとした錦之助演じる十郎や手下との大立ち回りになるのですが、時行の魂が乗り移ってるから、これまた強いのなんの。
手水鉢を持ち上げちゃったりもするんです。すごい怪力ぶり。
顔つきも前半とは打って変わって恐ろしい形相で迫力満点、こんな時蔵さん観たことありません。
それでも女性らしさはちゃんと残っているからとても華やかなんですよね。
ラスト、赤い衣装をぶっ返りで白い着物に早変わりする所がほんとに見事で、気持ちのいい幕切れでした。
勧善懲悪ものはスカっとするから、いつ観ても面白いわ~
このお話には続きがあって、この後八重桐が身籠って生まれた子があの有名な金太郎ってことみたいです。
八重桐が強くなるのも頷けます。
そうそう、時蔵さんの息子の梅枝演じるお姫様がとても可愛かったです。
三代目中村時蔵五十回忌追善狂言
八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)
嫗山姥
八重桐 時 蔵
腰元お歌 歌 昇
白菊 孝太郎
沢瀉姫 梅 枝
太田十郎 錦之助
煙草屋源七実は坂田蔵人時行 梅 玉
1月の歌舞伎座の演目が発表になり、かなり豪華キャストでびっくり。
歌舞伎座、浅草、国立、どれも観に行きたいけど、物理的に無理かも・・・。
でもなんとか頑張って調整したいと思います!