ASR旭臨海鉄道

臨海鉄道をこよなく愛する鉄道模型ファン

国鉄DD13形ディーゼル機関車レポート

2006-03-17 11:00:44 | 鉄道雑学館
1958年から1967年まで398両製造された入換用液体式ディーゼル機関車である。主にヤードの入換や小運転に用いられた。しかし貨物ヤードの廃止と貨物列車の減少により余剰の為全車廃車となった。JR各社には1両も継承されなかったが、臨海鉄道においては手頃な大きさと性能のためか同形の車両が多く活躍している。入換や小運転に用いられたため地味な存在だったが後にDD51形が本形式をベースに開発されその後日本において液体式が主力になった事を考えると車両開発史上重要な車両である。
主要諸元は次の通り
・主要寸法:13600mm×3772mm×2846mm
・機関車重量:56.12t
・最大牽引力:16840kg
・機関形式:DMF31S(370PS/1300rpm)×2
・動力伝達形式:液体式
※DD131~50の諸元を示す

国鉄DF50形ディーゼル機関車レポート

2006-03-16 17:50:42 | 鉄道雑学館
非電化幹線・亜幹線の無煙化のために1957年に登場し国鉄で本格的量産ペースにのった形式である。当時は液体変速機の技術が未熟であり、発電用のエンジンと駆動用のモーターを搭載した電気式を採用。モーターは出力100kWのつりかけ式を6基搭載している。暖房用のボイラーを積んで旅客列車牽引にも使いやすくなっている。三菱重工業がスイスのスルザー社のエンジンをライセンス製作して搭載した1060馬力の0番台車と川崎車両と日立製作所がドイツのMAN社のエンジンをライセンス製作して搭載した1200馬力500番台がある。エンジン音に大きな特徴があり、スルザー型は焼玉エンジンのようなポンポンポンポンという音、MAN型はドドドドドドという低音である。MAN型のうち川崎製はターボ音を発した。0番台が65両、500番台が73両製造され北海道を除く全国各地の非電化路線で特急列車から貨物列車まで幅広く活躍したが1962年に液体式ディーゼル機関車DD51型が登場してからはDD51が主力となり1000馬力クラスでパワーの小さいDF50の活躍の場は次第に狭まり1983年完全に運用を撤退した。
主要諸元は次の通り
・全長:16400mm
・全幅:2932mm
・全高:3987mm
・重量:冬85.1t/夏81.2t(0番台)
・重量:冬84.5t/夏80.6t(500番台)
・1時間定格出力:1060PS/800rpm(0番台)
・1時間定格出力:1200PS/800rpm(500番台)

3軸貨車(2)

2005-12-12 22:38:59 | 鉄道雑学館
【コ10形】
コ10形は橋梁の荷重試験用として昭和3年大宮工で製作された検重車です。構造はほかに類をみないゲテモノで全長5900mm・軸距1900mm×2の3軸車だが中央の輪軸は直径1750mmと蒸気機関車の動輪ぐらいの大きさで大きい。荷重試験では前後の車輪を吊り上げて車体前後の釣合錘により平衡を保ち中央の輪軸だけで橋梁に荷重を負荷する。自重は30トンで車体上にはガソリンエンジンと燃料・水タンク・手ブレーキなどがあった。昭和30年度に廃車となった。

3軸貨車(1)

2005-12-12 22:18:47 | 鉄道雑学館
【樺太鉄道→樺太鉄道チサ1000形→樺太庁チサ1000形→チサ1000形】
樺太鉄道が昭和4~16年に日車・汽車大阪・木南車両で1030~1239の210両を製作した20トン積長物車。荷重記号が導入されるまでの形式番号は不明だが便覧上このように表記する。昭和16年4月に樺太庁に買収、昭和18年4月に鉄道省へ移管された。昭和19年9月に番号整理のために形式はチサ1000形のまま1000~1209と番号を30だけ前に詰めている。全体構造は国鉄チサ100形に準じた設計で床板は木製で荷摺木が8本、柵柱は12本あった。車体寸法は本形式独自のものとなり全長8540mm・軸距は2700mm×2と全長が540mm・軸距は200mmそれぞれ長くなった。この寸法で製作された車両にはトチサ1500形・トサ1850系があり昭和18年にトキ900系が登場するまで3軸車の増備を続けたのは樺太鉄道が唯一の存在であったことを考慮すればこれらは正しく「樺太型3軸車」と呼ぶに相応しい車両といえる。戦後、敗戦による樺太喪失により除籍された。

VVVFインバータシステム

2005-12-12 21:33:41 | 鉄道雑学館
最近主流になってきたVVVFインバータシステムを紹介します。VVVFとは可変電圧可変周波数の略で誘導機の中でも回転子に籠形の導体を使用し三相交流によって駆動する三相籠形誘導電動機と組み合わせることによって自在に加減速出来、安価で頑丈な、尚且つ損失の少ないシステムを構築することができるのです。
【参考資料】
大阪市立都島工業高等学校 HANDBOOK鉄研 VOL.13