高見石小屋へ

冬の八ヶ岳に行きたいけれど　ちょっと怖い。

というわけで、以前スノーシューでお世話になった高見石小屋へ行くことにした。

 

ところで、1月になってスノーシューで行った冬道は、とても歩きやすい道だったけれど

12月　冬道が出来あがっていないこの時期。

一年のうちで　一番　歩きにくいということだった。

 

そうとは知らぬ我ら。

そして、急に沢山雪の降ってきた週末。

白銀の世界のまっただ中で、

賽ノ河原の　大きな石のぼこぼこある地形を

道かと思ったら、　ぼこっと穴に落ち、　岩かとおもったら、雪だけが積もっていて

とっかかりもなく、その柔らかい中に、思い切り手をつっこんだり、

転んだと思ったら、　もがき、　また　上がるついでに　また転び。

おまけに道も間違えたようで、

賽ノ河原ｘ２倍ってぐらい、もがいた。　　

でも　これが、今から思い出すと楽しいのだから、しようが無い。

 

バスから降りて、　同じコースへ進む人間が　8名。　　

後からやってきた緑の帽子のお兄ちゃんは、途中、先頭を替わってくれて

ちょっと頼もしかったけれど、　あっという間に　先に行ってしまった。

そして、我ら、8名は　いつの間にか　運命共同体。　　　　

年配の経験のありそうな男性2人に先頭をお任せして。

道をつくり、赤いマークを掘り出してもらって、

助かりました。

そして、後から来ていた女性3名のパーティ。

転んでも、滑っても、笑いが途切れずに、その明るさにどんなに力強かったことか。　　　　　

 

賽ノ河原から　徐々に雪も降って来て、

心細かったころ、　高見石のお兄ちゃんがお迎えに来てくれ

本当に嬉しかった。

 

雪、雪、雪

なのに、　このパウダースノーは　はたけば、すぐに落ちて

軽い事。

 

2時間半のコースタイムを4時間過ぎて、到着。

小屋について、書いた記録は、

手がかじかんでいて、　読めたものじゃ無く。

オーナーさんが、後から、「この字は　なんですか？」と

 

小屋は、炬燵が二つのほかに　ストーブもあり、

お布団も気持ち良く、

我ら、8名のほかに、　中山峠を越えてきた5名のパーティも加わり。

 

楽しい夕食のあと、

「飲んで行きなさい」「はい！」って

美味しいお酒をご馳走になり、

山の話も出来て、　山小屋らしい夕餉となり

 

消灯後、

珍しく　どこからも、いびきの聞こえない静かな夜

暖かく眠れ

 

朝、6時の朝食　ロールパン、コーヒー紅茶、　ソーセージ、ハム、　

10分前までは　誰も起きず、

本当に珍しい山小屋ライフ。

冬の山小屋って、　こんなのかしら？　氷点下11度

 

朝、　一人、テントを張っているお兄ちゃんは、まだ　出発していないらしい。

そして、小屋のお迎えに来てくれたお兄ちゃんが餌を与えていたホシガラスは　この木に

 

あれこれ考えて、

安全第一、

余裕がある下山を考えて、

素直に　昨日と同じコースで下りることに。　７：００

結局、昨日の8名が時間差で同じコースで戻ることに

 

この日も、

先に出発してくれた年配の男性が　道をつけてくれたお蔭で

昨日より良いスピードで下山　　　　　

そして、途中、途中で楽しむこともでき。　

写真、　雪だるま　　　　

　

10時頃、　渋の湯到着

こちらのお風呂で温まり。

こちらのお宿のやや冷たい接客に寂しさを感じたりも

 

11時35分バス出発。

途中から青空に浮かぶ山が印象的に見え

 

茅野、甲府、立川へと電車を乗りついで戻ってくる途中、

八ヶ岳

富士山

南アルプスの立派な姿に改めて感動

この日、　雲があっても、空気が澄んでいるせいか

山、山、山・・・・・

 

私の頭の中になっていたのは

「冬そな」ではなく、「白い恋人達」だったかも。

 

いや～～　　大冒険をなした感動！！