いつか また 韓国?

韓国の似ているところ、違うところが気になります。 そして自然大好き!

お喋りにお付き合いください

「忘れられた巨人」

2018-12-17 13:00:24 | あれこれ

作者 イシグロ カズオ

時代も場所も正確には、分からない

イギリスのある場所。 アーサー王の甥が登場するので、6世紀ごろと想像される。

初めは恐竜が出てくる冒険ストーリーだと思っていた。

今の私たちの年頃に起こりがちな ああ、思い出せない・・・ってことが、

主人公の老夫婦に起こっていた。

これが、ただのボケのはじまりかと思っていると、

シードラゴンという恐竜の吐く息によって、記憶がどんどん薄くなっている。

彼らが、自分たちの息子を探しに出かけるというところから・・

この冒険話を通して、 徐々に、彼が、かつて、すごい戦士だったのではないだろうか? 出会う人達がじっと見つめる彼には、秘密がありそう。。。

と 

初めには明かされないことが徐々に 明らかになって行って。

この冒険話。

シードラゴンをやっつけたら

ハッピーエンディングかと 期待していると。

記憶には、良い思い出もあり、思い出したくもない悪い思い出もあり。

それが 明らかになって行く時。 はたして、人間はどうなるのだろうか?

楽しい冒険話の中に ふと 気付かされる 作者のメッセージ。

世の中に戦争がなぜなくならないのだろうか?

それを人は、次の世代に伝えていくのだろうか?

そして、ラストシーン。

色んな解釈が出た授業であったが

私には、許すということ・・・が 人には出来るのだろうか?と

許すことが出来ない限り、 憎悪は次の世代に受け継がれ、

忘れるという事も 悪い物では無い。 もしも、完璧に許すと言うことが人間に出来るのであれば、

それは理想かもしれない。 

楽しい冒険話にドキドキしながら、 読み終わっても、 作者が伝えたかったことは何なんだったのだろう?と

すっと考えさせられる本であった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高尾山 | トップ | 高水三山(ダッシュ隊) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

あれこれ」カテゴリの最新記事