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思い出の汽車たち 11

2025年04月30日 | 汽車・鉄道
▍C58217
佐倉機関区での写真も僅かになりました。たくさんあったのですが、捨ててしまったのか、どこかに眠っているのか分かりません。ネガは廃棄してしまいました。
「終活」という言葉が定着してしまったようですが、写真や本は捨てるものではないなあ、と最近では考え直しています。自分の大切なものは誰が何と言おうと最後まで側に置きたいものです。
遠い昔の写真を補正しながら、つい、繰り言になってしまいました。


蒸気機関車は大掛かりな道具でした。石炭で火を燃やし、水を蒸気に変え、ピストンに送り、開けっ広げな伝達機構で動輪を回して進みます。そのために、炭水車という、憂鬱なほどのっぺりとした箱をくっつけてもいます。どうしてこのようなものが生まれ、大真面目に使い続けられてきたのか不思議に思います。

社会の要請を受けて世界に広がりましたが、時代は戦争の時代でもありました。いずれの国の機関車も戦争を背負っています。兵隊や兵器を運ばなかった機関車はまずないでしょう。蒸気機関車は歴史を体現する存在でした。

C58217は、昭和15年(1940)4月に川崎車輛で製造、ほぼ千葉県内で活躍しました。昭和45年(1970)4月に佐倉で廃車されています。現在、旭市西宮公園(中央児童遊園)に保存されています。人間なら85歳のお爺ちゃんかな…


出庫するC58217。ゆっくりと前方の転車台に向かいます。
この写真もカラーで撮る意味がなかったような一枚です。ストライキの後だったらしく、ボイラーにビラが1枚貼られています。今となっては労組が元気だった頃の証しですね。


こちらは転車台を出ようとするところです。煙室扉にもビラの跡があります。
(この写真は、2022年1月7日記事掲載の写真をトリミングし再掲載しています。)


機関区前を通過する旅客列車。機関車も含めてすでに失われた風景です。
写真の劣化が酷く、私の修復技術が追いついていません(笑)。

*機関車の履歴等については「機関車データベース」並びに諸氏による関連ブログなどを参照しました。


● 本日もご覧いただきありがとうございました。
この項で佐倉機関区はひとまず終了です。次回からは北海道の補遺を連載しようと思っていますが、ブログの引っ越し前か後かはまだ分かりません。引っ越し先はいくつか検討しているのですが、比較すればするほど難しくなります(笑)。困ったものです。


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