風邪で遅れ遅れになっていた弦の張り替えをした。
ヤーガー(ドルチェ)から,ピラストロ(オイドクサ+ゴールド)へ。とりあえず,A線をいってみる。次にD線にいこうとしたとき,あれれ,これはループなのかと気が付いた。弦の下端が慣れた玉でなくて輪になっているもの。テルピースの穴に絡めて通せばいいのだが,アジャスターが取れない(上の写真参照)。どうもテルピースに固定されているらしい(ありか,そんなの?)。テルピースを外していじれば何とかなるかも知れないが,弦を全部取ったら魂柱が倒れてしまうのでそれはできない。どうすればいいんだ,とそこで作業停止。後でゆっくり考えることにして,A線のみの張り替えで終了することにした。
そして,試奏。いやいや,A線が下がりまくる。初めてのガット弦だが,こんなに下がるとは思わなかった。1分で2度下がる。聞いてはいたが大変なことになった。これでは練習どころではない(自分の耳を試すいい機会か(笑))。今夜は一晩高めに調弦しておいて慣らすかな。。。
早速,『夢のあとに』を弾いてみたが(弾けるところまで(笑))音は素晴らしい。私のボロ楽器に合っているのか,今までで最も良い感じだ。開放弦が気に入らないが,それ以外はとても良い。自分がうまくなったように錯覚するほど(爆)。弦の袋の裏に「止められない,止まらない」旨の英語が書いてあるが(下の写真)頷ける。
しかし,D線以下をどう張り替えるかな。。。
ヤーガー(ドルチェ)から,ピラストロ(オイドクサ+ゴールド)へ。とりあえず,A線をいってみる。次にD線にいこうとしたとき,あれれ,これはループなのかと気が付いた。弦の下端が慣れた玉でなくて輪になっているもの。テルピースの穴に絡めて通せばいいのだが,アジャスターが取れない(上の写真参照)。どうもテルピースに固定されているらしい(ありか,そんなの?)。テルピースを外していじれば何とかなるかも知れないが,弦を全部取ったら魂柱が倒れてしまうのでそれはできない。どうすればいいんだ,とそこで作業停止。後でゆっくり考えることにして,A線のみの張り替えで終了することにした。
そして,試奏。いやいや,A線が下がりまくる。初めてのガット弦だが,こんなに下がるとは思わなかった。1分で2度下がる。聞いてはいたが大変なことになった。これでは練習どころではない(自分の耳を試すいい機会か(笑))。今夜は一晩高めに調弦しておいて慣らすかな。。。
早速,『夢のあとに』を弾いてみたが(弾けるところまで(笑))音は素晴らしい。私のボロ楽器に合っているのか,今までで最も良い感じだ。開放弦が気に入らないが,それ以外はとても良い。自分がうまくなったように錯覚するほど(爆)。弦の袋の裏に「止められない,止まらない」旨の英語が書いてあるが(下の写真)頷ける。
しかし,D線以下をどう張り替えるかな。。。
いよいよ、Gut弦の登場ですね。
私のお勧めは、暫く、一ヶ月とか半年とか、期が熟してから、D,そしてG,Cにいった方が正解だと思います。鈴木秀美さんでさえ、10年ほど鉄弦で、Bylsmar氏にfake gutと罵られながらも、定まらず、ある、Bylsmar氏のコンサートの夜、その音の大きさと音色の豊かさに感動して、吹っ切れた。と書いてあります。(Gut Coffeeより)
したがって、段々と慣れていかなければなりません。
たとえば、調弦の場合、A弦は、一週間位、毎日調弦してやっと落ち着きます。G,Cなどは、使用している以上毎日調弦しないとというくらいです。完全に温度や湿度が一定の部屋で、押入れのような場所にいれれば、大抵、調弦は、必要ありませんが。
こんなもんだという調弦に慣れなければならないのです。また、音色が広いのと音が意外と鉄弦より、大きいのにびっくりされたことと思います。
また、おっしゃっているようにGut弦を使用することで、自分の楽器の音質が高級になっていきます。
ボールエンドとループエンドと2種類ありますが、どちらも安心できません。以前、Steven Isserlisのコンサートの際にA弦のボールエンドが、ホルダーの溝からはみ出して、弦が外れる場合があります。
Gut弦特有の事故ですが、Gut弦の温度や湿度変化に
まじめに収縮および伸張しますので、冬場に日当たりの良い部屋にCelloを裸で放置しておいたり、急に冷え込む部屋に放置するとこの事故がおきます。ステージでもSpot lightの熱で同様の事故がおきるのです。
ボールエンドは、溝から外れるだけなら、再度、取り付ければよいのですが、ボールそのものが、飛んでしまう事があります。この場合は、ループエンドを自分で、方結びを2回繰り返して、作ります。再使用が可能ですが、Eudoxaの青縞が、短くなり格好わるくなります。
また、ループエンドは、寒く乾燥した時に、方結びしてある所が、プッツン取れてしまう事があります。
同様に再生可能です。
このように難儀なことも克服しないとGut loverになれません。その音に感謝することができれば、困難ではなくなるのですが。鈴木さんのようにハマッテ
昔は、これしかなかったのだから、という発想が
必要です。
また、テールピースの4個の金具(たまにPlastic製もあります。)は、ボールエンドの箇所が作用点で
アジャスターのねじを回すと前後に動くようになっています。その金具の下側の裏で、テールピースに触れている部分が支点です。よって、弦をはずしてから、支点部をカタカタ動かすと、外れます。外れないものは、存在しません。
鈴木さんの推薦のようにGUTを使用する人は、アジャスターつきは、不要との見解が彼の本にありますが、
確かにそうすれば、ボールエンドが飛んだり、ループが切れる事故は、無くなるのだと思います。
ご質問がありましたら。
また、聞いてください。
大石
コメントありがとうございます。実はお待ちしておりました(笑)。
大変参考になります。具体的なことを書きたいのですが,まだ風邪が完治しておりませんので,今夜はお礼まで。日を改めてコメントいたしますのでよろしく御願いします。
今日は風邪も大分よくなりました。咳もあまり出なくなって落ち着いてきました。週末は本復かと。
さて,ガット(今はE線のみ)の方も落ち着いてきて,もう下がらなくなってきましたので安心しました。
>昔は、これしかなかったのだから、という発想が
必要です。
そうです。古楽器ではありませんが,この楽器が作られて頃はすべてガットだったわけですね。なるべく当時の環境で弾いてやることが自分の楽器にもよいことだと考えています。
>よって、弦をはずしてから、支点部をカタカタ動かすと、外れます。外れないものは、存在しません。
それが,私のテルピースの場合,構造がユニークらしくどうしても外れそうにありません。この点は修理屋さんに任せてしまおうかとも考えています。いずれ,写真入りで報告する機会があると思います。またコメントをよろしくお願いします。