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新緑の頃

2021年04月09日 | ぼくの博物誌


桜が終わると一年で最もよい季節になります。と私は思います。
若葉が出始め、山の色が緑の濃淡で覆われる様子は得も言われぬ美しさに感じます。
「山笑う」という言葉が春の季語であることは最近知りました。笑うというのは、春を迎え若葉が動き出しゆるい感じに見えるからか、などと想像しますがどうでしょうか。



ともあれ、新緑を見るのは喜ばしいことです。残念なのは、この淡い色彩が長く続かないこと。自然のキャンバスはいとも簡単に塗り替えられ、いつの間にか滴るような緑一色となり梅雨を、そして暑い夏を迎えることになります。

移りゆく葉のグラデーションを見ていると、自然の豊かさと同時に時間の大切さを教えてもらっているような気がします。過ごしやすい気候なので大いに山の笑いを楽しみたいものですが、この時局では。


Nikon Z 6 / NIKKOR Z 24-70mm f/4 S


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