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いつまでたっても初心者のモノローグ
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千里鶯啼いて緑紅に映ず

2018年04月15日 | その日その日
桜もとうに終わり、すでに鶯も鳴き燕も飛んでいる。緑も日ごとに濃くなり、滴るような緑に赤い花がアクセントを添えている。

タイトルの漢詩を今風、今の自然にならって書くと上のような感じでしょうか。ご存知、杜牧(803-853)の『江南の春』ですが、中学時代に習った漢詩を今でも覚えています(50年前か!)。漢文はダメでしたが、漢詩は好きだったようで習ったいくつかを断片的に記憶しています。何の役にも立ちませんが(笑)。

この季節になるといつもこの七言絶句を思い出しています。春の音と光の風景が実に鮮やかに描かれていて、唐の杜牧ではない現代の日本の私の心にも響きます。この時期、花粉と埃にはほとほと参ってしまうので、烟雨もほしいところです(笑)。桜のような華やかさはなくても、緑の自然はほんとうにいいなあと思います(雑草と毒虫には困りますが)。観光地の渋滞と雑踏を避け、近くの名もないような山で鳥の声や野草とともに時間を過ごせればいいなと思います。

この句は水村山郭酒旗風と続きます。そうだ、ビールを飲もう(笑)。


多 南 水 千
少 朝 村 里 江
楼 四 山 鶯 南
台 百 郭 啼 春
烟 八 酒 緑
雨 十 旗 映
中 寺 風 紅