ブログ少し復活します。

病気持ちのための、ゆるやか富士登山計画

来年も登る・・・か❔

2018-09-22 20:59:51 | 旅行
                                                   (富士山の影)
来年も登りに行くかどうか・・・は分かりません。休みの都合もお金のこともありますし。      

確かに富士登山はいい経験になります。前述しましたが、登山中、肉体的な負担が限界に近づくと心の中でなんかスイッチが

入ります。

それを断捨離と表現しましたが、別の言い方をすれば・・どうやって生き残るか・・という生存本能にスイッチが入ったと言えるのか

もしれません。

若ければ、自分の命に危機感を感じた場合には、子孫を残さなければと種族本能にスイッチが入るらしいのですが、残念なが

ら、そういう歳ではありませんでした。

まあそれはいいとして、かつては富士登山自体が僧侶の修行だったそうですから、それを少しだけ体験できたわけですら、有意義な

経験だったと思います。

そして頂上に到達したときの達成感はいうまでもないですし。

知人に海外旅行が趣味の人間がおりますが、そいつには

『 富士山登頂はお金だけではいけないんだ。お金+本人の努力が必要なんだ 』と言ってやります。


このように自画自賛はしておりますが、じゃあ来年も必ず登るかといえばやはりそれは微妙です。


なぜなら、富士山は・・


頂上から下界を眺めるよりは、ふもとから見上げたほうが絶対的に美しいからです。


なんかこれに気付いてしまったんですね。


確かに頂上から駿河湾が見えたりします。ご来光もありますが、まあそれだけです。でもふもと(下から)見上げる富士山は四季折々

の美しさがあり、そしてたくさんの絶景ポイントがあります。富士山と湖、富士山とお寺、富士山と桜・・など様々なコラボもありま

す。


登山の対象としてみる富士山はゴツゴツした、やたらとデカい山という印象です。


写真を趣味にされている方、富士山て登ってもあんまりすごい写真は撮れませんですよ。


いいカメラでも購入出来たら、来年は富士山の絶景スポットを廻ってみるのもいいかなと今は思ったりします。


まあそんな感じです。







総括

2018-09-16 01:06:03 | 旅行
今回の富士登山は決して100点満点ではありません。

ご来光は7合目で見て、時間の関係でお鉢巡りはできず、また剣が峰へも行けませんでした。さらに下山中に足を滑らせ、尻もちをつき軽く負傷もしました。・・・ああ、温泉もダメでした。

若かったら、来年リベンジだ!来年こそ、ご来光は頂上で見てやる!お鉢巡りも剣が峰も温泉も行くぞぉ~ となるわけですが、そこは年の功、オジさんは考えることが違います。


今思い返してみると、ふ~ふ~と息を切らしながら登っているとき、徐々に心の中に変化が生まれたようです。
それは、

 『 体力的に極限状態に追い込まれると心の中で断捨離を始めだす 』ということです。


この断捨離とは今すべきことな何か、優先すべきことは何か心の中で仕分けをする作業のことです。


余分なものは捨てて大事なことは見失わない、そんな思いを持ちながら自分のペースで一歩一歩前に進んで行くわけです。

そして頂上に達したときに・・なあ、これでよかっただろ、大正解だったろ・・て、そんな声が聞こえてきます。


その瞬間に、これから先の人生をどう生きるか、少しばかりヒントをつかんだような気がします。


年齢的には人生の最終コーナーを迎えました。

でも年齢は関係なく・・・自分で見つけた目標を自分のペースで少しずつ少しずつ実現させていく・・・ただそれだけで十分なくらいの充足感を味わうことができる・・・100点満点である必要はない・・・

これが今回の登山を通しての発見かなと思います。



今回、あまりにもゆるやかな登山計画だったので、登山前にふもとで一泊、ゆっくり登りすぎて山小屋で二泊、帰りには台風の影響で新幹線が運休、足止めを喰らい静岡で一泊と計四泊となりました。

富士登山で四泊もする人まずいないでしょう。

お金も少々かかりました。

でも楽しかったです。

心臓手術をした病気持ちの私がなぜ富士山登頂に成功したのか、しかも苦しいはずの登山をなぜ楽しめたのか、
それは・・・

  『 ゆっくり登ったからです 』・・・ 途中の話をハショレば結局それだけのことです。

ただ、そのゆっくり登るための気持ちの持ち方を、少しばかり紹介させていただいた次第です。

参考になりそうなところは参考にしてください。



それと50代の皆さん、心臓ドックと脳ドックを受けてくださいね。一度も受けたことのない方はなおさらです。

私の狭心症も心臓ドックで見つかりました。自覚症状などありませんでした。少し息切れが早いかなと感じることはあっても、それは年齢的なものだろうと思っていましたから。

富士登山を考えている方、いい機会です。心臓ドックと脳ドックを受けましょう!



反省・・

2018-09-16 01:02:57 | 旅行
今回の登山での反省点もあります。

1.時間配分
  
前述しましたが、もし2時間早く登山を開始出来たら、頂上でお鉢巡りもできたし剣が峰にも行けたでしょう。天気も良く体調も良かっただけに少々残念です。しかしこれは結果論ですから仕方ありません。

2.行動食
  
不思議なもので登山中は水分はあまり摂りませんでした。空腹感もありませんでした。水分もカロリーも通常より摂取量は少なかったと思うのですが、なぜか平気でした。自覚のない高山病に罹っていたのでしょうか。今後も登山に挑戦することがあれば、そのあたりも意識したほうが良いかもしれません。固形の行動食(チョコバー等)よりは、ウインダーゼリーのようなものが良いように思います。喉に通りやすいしエネルギー補給になるし、またいくらか水分補給にもなるのではないかと思います。

3.日焼け
  
富士山の紫外線は強烈です。日焼け止めは塗りましたが効き目があったのかどうかわかりません。手袋はしていましたが手の甲が何故か日焼けをしていました。仕事に復帰後ですが、いい歳をして日焼けした姿は少々恥ずかしかったです。あとで気づきましたが、建設従事者(鳶さん)などが使用するフェイスマスクやアームカバー、ヒンヤリしたタオルなどお安くていいものがありますね。登山にも十分使えそうです。

4.怪我

下山途中に3度ほど足を滑らせ尻もちをつきました。この時左肘の前側を擦りむきました。大した怪我ではなかったのですが、この怪我のため帰りの温泉は諦めました。けが防止のために肘サポーターがあったほうが良いです。

また下山でつま先も痛めました。履きなれている靴ではあっても途中途中で紐の締め直しをするべきでした。いまは足の指の爪数本が真っ黒に内出血しています。
 
5.ヘルメット

ヘルメットを持っていくかどうか直前まで悩みましたが、結局持っていきませんでした。
実際見たところ登山者のうちヘルメット装着者は100人に1人ぐらいでした。ヘルメットはカッコ悪いという意識があるのでしょうか?

この次登山に挑戦する機会があれば、私は必ずヘルメットをかぶります。

落石事故であれば上り下り関係なく起きますが、転倒事故は主に下りで起きます。


尻もち型の転倒であればリュックがあるので頭部を打つことはまずありません。

恐いのは出した足が引っ掛かって前のめりに転倒してしまうことです。思っているほど足が上がっていなくて、どうでもいいところでつまずくというアレです。中高年にあるつまずき型の転倒です。

この転倒が下りで起きると大変危険です。

本当はフルフェイスのヘルメットがいいぐらいですが、せめて一般の登山用ヘルメットはしましょう。

シューマッハのような金持ちはそうそういません。

ご家族に迷惑をかけることがないように、特に中高年の皆さんはヘルメットを着用しましょう。


6.重し

リュックの重量は軽いに越したことはありません。富士登山の場合はリュックの重量は6㎏程度になるそうです。
登山前はリュックに水のはいったペットボトル2本(3~4㎏)を入れて背負い、近場を歩いてトレーニングしていました。途中で辛くなったら中身の水を捨てたり、また飲んだりしていました。

でもですね、一番の重しは自分の体重です。太り気味の方は体重を1年かけて5㎏落としてみてください。リュックの重量を1㎏に減量することは不可能ですから。

私も減量を試みましたが結局、前年比2㎏減まででした。本当なら10kg落としてもいいくらいでしたが、全く届かず。

どうでしょうか。来年の富士山登頂を目標にして1年間減量と筋トレをしてみませんか。5㎏のダンベルを持ってみてください。こんなものを富士山の頂上まで運び上げるのかと思うと馬鹿らしく感じますから。

富士登頂を口実に健康ライフを手に入れましょう。






一人で登るということ 3

2018-09-16 00:06:00 | 旅行
俺の人生だ!富士山ぐらい自分のペースで登らせろ!・・と言いましても、やはり一人で登るためには、その心得というものがあります。

1、上手に抜かれろ

  この【心拍数登山法】は異常なほどゆっくりと登ります。ですから後ろから来た登山者にすぐ追いつかれます。時々後ろを振り返り、追いつかれる前に端によって上手に抜かせましょう。相手のペースを乱さないように。自動車レースの周回遅れみたいですが、上手に抜かせると、それはそれで、なんだか気持ちもいいもんです。

2.携帯電話を忘れずに

  富士山登山道は携帯が繋がります。山小屋の電話番号をコピーしたものをラミネートし、防水対策を施し持っていきました。もちろん緊急用です。モバイルバッテリーも忘れずに。


3.撤退も自分で判断

  一人で登っているわけですから、怪我や体調不良等、万が一の場合は自分で途中下山の判断をしなくてはなりません。富士宮ルートのいいところは登りも下りも同じ道だということ。下山を決意したらそのままクルっと向きを変え下ればよいわけです。

しかしここで大事なことは、完全に動けなくなってから下山を決意しても遅いということ。すぐ下の山小屋まで自力で下る体力が残っている内に、下山の判断をしなくてはならないのです。少々勇気がいりますが、早めの決断が必要ということです。山小屋まで到着すれば、そこで改めて救援を依頼するかどうか考えればよいのです。


4.山岳救助保険加入

これは身内に迷惑をかけないようにという思いです。登山中意識を失うような状態になったときに、果たしてどのように助けてくれるのだろうか。
担いで下ろしてくれるのか。ブルドーザーに乗せられるのか、ヘリコプターなのか。そしてそれは有料なのか無料なのか。よくわからないので、とりあえず保険に入っときました。保険料年4,000円で少々高いと思いましたが、冬には地元の低山をトレッキングすることもあるだろうから、まあいいかと。でもお気を付け下さい。これらの保険には次の二種類があります。

1.怪我をしたときのみが保険の対象となるもの
2.怪我だけでなく体調不良時も保険の対象になるもの

当然2の方の保険に加入しなくてはいけません。
この体調不良とは高山病や疲労などで動けなくなった場合などを指します。

一人で登るということ 2

2018-09-15 23:04:20 | 旅行
何分で登りきらないといけない。何時までに山小屋につかなくてはならない。そんな考えは一切持ちませんでした。

山小屋を予約してしまうと、ねばならない・・に憑りつかれそうだから、あえて予約をしなかったのです。


では、私は何をペースメーカーにして登ったのかというと、それは・・・

私自身の心拍数です。

心臓の手術後にリハビリがありまして、その際に運動時の適正心拍数の上限が140回/分と算出されていました。

登山にパルスオキシメーターたるものを持参しました。登山中は140未満をキープし、140を超えそうになったら休憩とり、100程度まで落ち着いたらまた登り始めるという計画です。


これを勝手に【心拍数登山法】と銘打って、一人で実践したわけです。


個人差もありましょうが、この【心拍数登山法】はものすごーく時間がかかります。

一般の人が3時間で行ける距離を私の場合、2倍近くの5~6時間はかかったでしょう。

しかしこの呑気な計画のおかげで登頂に成功したのだと思います。

あまりにもゆっくり登ったので高山病の症状は皆無。9合目でも頂上でも清々しいくらい空気がうまかったです。

また休憩が多いとその時その時の景色も楽しめました。写真もたくさん撮れました。

登りは天気が良かったので駿河湾もよく見えました。

登山を楽しむには急ぐことはないということです。