写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

械闘?

2020年10月02日 | 随想

国勢調査オンライン回答サイトに、Language Support(がいこくごサポート)というコーナーがあったのでアクセスしてみたら、下図の28の言語で対応していた。

 

 

 

世界にはいろっんな言語があるんだょなぁ~、っとあらためて感心するとともに、「こんなワケわからん線みたいなもんが這ってるような文字、よぅ読めるなぁ・・・」という点でも認識を新たにした。

まぁ、日本語以外では、漢字やアルファベット系の文字は何となく親しみを感じるのだが、マル書いてチョンっちゅう下品で気持ち悪い文字もあれば、「これ・・・文字 ??」という、やったらめったら判別しにくい模様(文字列)の羅列、とか、虫が這った跡みたいなものというのもあって、いゃ、そういうゴチャゴチャしたようなのがほとんどなのだが、こんなのがその国の文字、っつぅのだったらそりゃぁ文盲率も高くなるはずだゎなぁ、などと妙に納得したりもしていた。(どうも「盲」という字を使うことは「差別になる」ということらしく、「文盲率」じゃなくて「識字率」を使え、ということらしいが・・・「アタマ」不自由な人たちの指摘?って思ってしまいましたね。んで、「文盲率が高い」=「識字率が低い」という原因は貧困とか経済問題にある、とのことなんだそうだが、その前に、その国の「文字」そのもののごっちゃごちゃ感を先に解決すべきなんじゃねぇの?)

 

調査なんだから、当然、同じ内容のことが書かれているんだろうと思って、とりあえずシナ大陸語と台湾語で見比べてみた。

人口普查2020」という、とっかかりは同じ。続くのが、大陸語では「日本政府将于2020年10月1日实施人口普查」、台湾語では「日本國政府於2020年10月1日進行人口普查」と、微妙に違う。

しかし、何だなぁ、シナ大陸は漢字を簡単にしすぎちゃったょなぁ。漢字の持っている成り立ちの由来や意味などをバッサリと捨てちまってやがる。

日本でも「櫻」を「桜」に、「戀」を「恋」にというふうに、結構簡単にしてしまって、「いとし いとしと言う心」なぁんていう趣を捨ててきた歴史もあるので、あまりエラそうなことも言えないんだが、にしても、「中華」が「中华」っちゅうのは、お粗末だょなぁ。

「花」と「華」の 違い、というよりも、「花」の下の部分ちょっと借りよぅ、ってな発想で安易に作っちゃった(ペロっ)、という字でしかない。

 

もともと漢字というのは原則「一字一音一意」であり、アクセントによっては意味も違う、というやっかい極まりない言語であり、しかも、チャイナ語というのは漢字の順序が「いのち」なので 漢字の順序が変ると意味も違ってくる、という代物である。(=論理学が発達しにくい。学問に向いてない。)

ということで、使う漢字を全て知った人でないと、子供に文字を教えることもできない、ということにもなる。

日本語のように、わからない漢字には「ふりがな」をつける、というワケにもいかない。ルビつけようにも、漢字しかないし、その漢字にも唯ひとつの読み方があって、それをどう読むかがわからないとルビにもなれない・・・。

 

だから、字が読めないのが普通であり、読めたのは、昔は「科挙」という優秀な官僚くらいしかいなかったとのことだが、この「科挙」、何が素晴らしかったのかといえば、「字」が読める、「論語」とかの書物が読める、という「凄い才能」があることが「優秀」とされたとのことで、農民から乞食(これも「差別語」で使うな、とのこと・・・)までそこそこ読み書きソロバンのできた日本人とは大きく違うところ。

また、この「科挙」、お上の覚えめでたくするために自らちょん切って「宦官」としてうまい汁を吸ったりしたというが、こういう悪習が蔓延ったことも日本とは大きく違っていた。

 

数十年前まで、識字率20%(文盲率80%)という時代に、「日本みたいにルビつけて漢字を教えよう。ルビにはアルファベットを」と、1958年の第一回全国人民代表大会第5回会議で「漢語ピンイン方案」が公布され、60年ほど経ってようやく文盲率も4%程度になったとのこと。いやぁ、それはそれでめでたいことですちゃ。

 

ところで、シナ大陸・蜀の国から日の本の国に流れてきて、そのまま日本人となった大阪のおっさん、という自己紹介をしている石平太郎(本名は石平シー・ピンとのことだが、日本人は漢字2文字の姓が多いので日本人らしく4文字の名前にしているらしい)さんが、「チャンネルくらら」で倉山満さんとの対談「中国人の善と悪はなぜ逆さまか~宗族と一族イズム」の中で、「械闘」という風習を紹介している。

(7:00頃から)

 

明・清代とかの話ではなく、現代の内陸部の風習ということで紹介している。実は、これが大陸の本質なのだ、と。じっくりと噛みしめて視聴するに値する対談だ。

見聞きして感ずるのは、とても「良き隣人」どころの騒ぎではない、ということ。

農民がショベルカーを「土砲」で攻撃する社会、それも現代の姿だ。

(土砲:鉄パイプの片側を溶接し、火薬と砲弾を詰めて発射するという原始的な兵器)

 

10月1日は中華人民共和国建国の日である「国慶節」