諸般の事情で、沈黙していましたが、ブログを本当に久しぶりに更新します。
NHKのクローズアップ現代では、地球環境問題が取り上げられるが、今日は全くダメ出しで、地球の生態系を滅茶苦茶にすることに繋がるので、警告しておく。
今回のテーマは「バイオ燃料」であった。
一言で言えば、科学技術という人間社会の部分最適に過ぎない階層が生態系というより上位の全体最適に属する階層に対して(無意識ではあるが)挑戦をしているということである。
非常に難しいことを冒頭から申し上げるが、その詳細の定義付け、説明は、諸般の事情があり、次回以降に譲らせていただくことをお許し願いたい。
さて具体的な話に移ろう。
まず、アサヒビールが品種改良を行ったサトウキビ由来のバイオエタノールについて述べる。
まず新種のサトウキビは、「従来種と比べて、単位面積当たりの収量(原料茎重)が1.5倍、全糖収量が1.3倍、繊維量が1.8倍となる」とあり、番組でもエタノール精製の大幅効率化が喧伝されていた。
しかしながら、もっと重要なのことだが、その収量が多いサトウキビを栽培するためには、水、および土壌からの養分が、今まで以上に必要となるが、物質収支は安定するのであろうか?また在来種のサトウキビが駆逐される可能性はないのか?等の問題は一切述べられていなかった。
筆者の間違いであって欲しいと願うのだが、多分アサヒビールはこれら物質収支を含めた生態系の観点からの考えはないと思う。
さらに筑波大学の渡邉信教授が研究している藻の研究はもっと危険である。
渡邉信教授は「将来、日本が産油国になることも可能だ」と豪語していらしゃったが、問題は産油国になることではなく、人間社会によって量産されたエネルギー効率の良い「特定の藻」が何らかの形で海に入り込み、そのために生態系を壊してしまう危険性に関しては全く、言及していないことである。この「特定の藻」は何らかの形で、例えば人の長靴なりに付着して、海に入り込み、海の生態系に何らかのダメージ与え、死滅するものも出てくることが考えられる。さらには船底に付着して世界中に広がる可能性は高いと言っていいだろう。
今や外来生物でさえ、簡単に日本に入り込み、生態系を壊していることは広く報道されていることから考えても、このようなことは素人でも十分予測できることなのである。逆に、近視眼的に科学技術だけにスコープを当てて見ていると、専門家さえも気付かないのである。
つまり、地球環境問題への取り組みにおける考え方がしっかりしていないことこそ、重い罪なのである。
これも筆者の間違いであって欲しいと切に願うのだが、おそらく前出の渡邉教授も深く考えていないのではないだろうか?
さらに今日、番組解説をしていた飯田哲也氏は、これらの要素技術に日本政府が資金を出さないことを嘆き「オープンイノベーション」という言葉を使い、要はグローバル化せよ、と訴えていた。飯田氏ともあろうお方でさえ、地球の生態系全体を俯瞰して見れておらず、無意識であろうが、科学技術という人間社会に属する部分最適しか視野にないのである。
もっと言えば、アメリカでコンチネンタル航空がバイオ燃料の実証をした際、ロックフェラーが出資していると番組で聞き、筆者は嫌な予感がした。前述の日本の技術は世界中が欲しがっているという。これに金融コングロマリットのような地球環境分野の素人が投資することを、筆者は非常に恐れる。彼らはリーマンショック以来、新しいビジネスとして地球環境分野をとらえており、スマートグリッド、排出権取引等にも絡んでいると噂される。彼らは生態系のことなど分かっていないだろうし、もし十二分に分かっていて、地球の生態系が滅茶苦茶になっても、カネのためならやるかもしれない。
改めて警告する。人間社会が生態系に挑戦することは絶対にいけない。共生しなくてはいけないのである。
NHKのクローズアップ現代では、地球環境問題が取り上げられるが、今日は全くダメ出しで、地球の生態系を滅茶苦茶にすることに繋がるので、警告しておく。
今回のテーマは「バイオ燃料」であった。
一言で言えば、科学技術という人間社会の部分最適に過ぎない階層が生態系というより上位の全体最適に属する階層に対して(無意識ではあるが)挑戦をしているということである。
非常に難しいことを冒頭から申し上げるが、その詳細の定義付け、説明は、諸般の事情があり、次回以降に譲らせていただくことをお許し願いたい。
さて具体的な話に移ろう。
まず、アサヒビールが品種改良を行ったサトウキビ由来のバイオエタノールについて述べる。
まず新種のサトウキビは、「従来種と比べて、単位面積当たりの収量(原料茎重)が1.5倍、全糖収量が1.3倍、繊維量が1.8倍となる」とあり、番組でもエタノール精製の大幅効率化が喧伝されていた。
しかしながら、もっと重要なのことだが、その収量が多いサトウキビを栽培するためには、水、および土壌からの養分が、今まで以上に必要となるが、物質収支は安定するのであろうか?また在来種のサトウキビが駆逐される可能性はないのか?等の問題は一切述べられていなかった。
筆者の間違いであって欲しいと願うのだが、多分アサヒビールはこれら物質収支を含めた生態系の観点からの考えはないと思う。
さらに筑波大学の渡邉信教授が研究している藻の研究はもっと危険である。
渡邉信教授は「将来、日本が産油国になることも可能だ」と豪語していらしゃったが、問題は産油国になることではなく、人間社会によって量産されたエネルギー効率の良い「特定の藻」が何らかの形で海に入り込み、そのために生態系を壊してしまう危険性に関しては全く、言及していないことである。この「特定の藻」は何らかの形で、例えば人の長靴なりに付着して、海に入り込み、海の生態系に何らかのダメージ与え、死滅するものも出てくることが考えられる。さらには船底に付着して世界中に広がる可能性は高いと言っていいだろう。
今や外来生物でさえ、簡単に日本に入り込み、生態系を壊していることは広く報道されていることから考えても、このようなことは素人でも十分予測できることなのである。逆に、近視眼的に科学技術だけにスコープを当てて見ていると、専門家さえも気付かないのである。
つまり、地球環境問題への取り組みにおける考え方がしっかりしていないことこそ、重い罪なのである。
これも筆者の間違いであって欲しいと切に願うのだが、おそらく前出の渡邉教授も深く考えていないのではないだろうか?
さらに今日、番組解説をしていた飯田哲也氏は、これらの要素技術に日本政府が資金を出さないことを嘆き「オープンイノベーション」という言葉を使い、要はグローバル化せよ、と訴えていた。飯田氏ともあろうお方でさえ、地球の生態系全体を俯瞰して見れておらず、無意識であろうが、科学技術という人間社会に属する部分最適しか視野にないのである。
もっと言えば、アメリカでコンチネンタル航空がバイオ燃料の実証をした際、ロックフェラーが出資していると番組で聞き、筆者は嫌な予感がした。前述の日本の技術は世界中が欲しがっているという。これに金融コングロマリットのような地球環境分野の素人が投資することを、筆者は非常に恐れる。彼らはリーマンショック以来、新しいビジネスとして地球環境分野をとらえており、スマートグリッド、排出権取引等にも絡んでいると噂される。彼らは生態系のことなど分かっていないだろうし、もし十二分に分かっていて、地球の生態系が滅茶苦茶になっても、カネのためならやるかもしれない。
改めて警告する。人間社会が生態系に挑戦することは絶対にいけない。共生しなくてはいけないのである。