Twitterで民主党政権の林業政策をダメ出ししたところ、賛否両論で反響があった。なぜ山に道を作るのがダメなのか?ドイツの黒い森を例にして私見を述べたいと思う。
筆者のパラダイムで一言で言うと、黒い森は「黒い工場」である。つまり生態系と共生していない、人間社会の階層だけで過剰な合理化を図っている「林業風工業」なのである。
昨秋、ドイツの黒い森を一人で歩いて見た。
写真を見ると下に道路が走っているが、道路の標高は大体400mとお考えいただきたい。そこから約100m一気に登った。
写真の通り、林道がおおよそ、標高500m前後で等高線に沿って平らに引かれてる。登り切ってからはほとんどアップダウンはなかった。林道の幅は3m以上あり、重機が悠々入れる。林道の両端は重機の車輪の重量でへこんでいて、中央が盛り上がっているのがお分かりになると思う。
写真の通り、きちんと間伐はされていて、林業という産業の観点では極めて合理的である。
写真の通り、日本の山ほど急峻でないのがわかる。またこの写真で分かることだが、林道のがけ下でなく、山頂側の路肩にクリークが意図的に浅く掘られているのがお分かりになると思う。
次の写真は、そのクリークのところどころにコンクリートの土管が設けられている。林道の下から水を流しているようだ。しかしながら、これは水の流れを人工的に作っていることになる。
また、写真のような林道の側壁に木の根がむき出しになっている箇所が至るところで見られた。
次の写真は林道と作業道の分岐点。
決定的だったのが、次の2枚の写真で見られるとおり、人工的に水の流れを作ったもののうまくいかず、溜池になってしまっている箇所である。
もちろん間伐さえ、できていないところも多々あった。何と言っても森が工場と化して荒れていると強く感じた。鳥のさえずりも聴こえなかった。そうなると、そういう「工場」から搬出された木質バイオマスでコージェネをやっている、ドイツが誇る「環境首都」フライブルク市のエコ住宅街、ヴォーバン地区もダメ出しということになってしまう。
民主党政権の作業道、路網整備の政策は、ドイツのこの「黒い工場」の影響を大なり小なり受けていると思われ、筆者は非常に危惧している。
筆者のパラダイムで一言で言うと、黒い森は「黒い工場」である。つまり生態系と共生していない、人間社会の階層だけで過剰な合理化を図っている「林業風工業」なのである。
昨秋、ドイツの黒い森を一人で歩いて見た。
写真を見ると下に道路が走っているが、道路の標高は大体400mとお考えいただきたい。そこから約100m一気に登った。
写真の通り、林道がおおよそ、標高500m前後で等高線に沿って平らに引かれてる。登り切ってからはほとんどアップダウンはなかった。林道の幅は3m以上あり、重機が悠々入れる。林道の両端は重機の車輪の重量でへこんでいて、中央が盛り上がっているのがお分かりになると思う。
写真の通り、きちんと間伐はされていて、林業という産業の観点では極めて合理的である。
写真の通り、日本の山ほど急峻でないのがわかる。またこの写真で分かることだが、林道のがけ下でなく、山頂側の路肩にクリークが意図的に浅く掘られているのがお分かりになると思う。
次の写真は、そのクリークのところどころにコンクリートの土管が設けられている。林道の下から水を流しているようだ。しかしながら、これは水の流れを人工的に作っていることになる。
また、写真のような林道の側壁に木の根がむき出しになっている箇所が至るところで見られた。
次の写真は林道と作業道の分岐点。
決定的だったのが、次の2枚の写真で見られるとおり、人工的に水の流れを作ったもののうまくいかず、溜池になってしまっている箇所である。
もちろん間伐さえ、できていないところも多々あった。何と言っても森が工場と化して荒れていると強く感じた。鳥のさえずりも聴こえなかった。そうなると、そういう「工場」から搬出された木質バイオマスでコージェネをやっている、ドイツが誇る「環境首都」フライブルク市のエコ住宅街、ヴォーバン地区もダメ出しということになってしまう。
民主党政権の作業道、路網整備の政策は、ドイツのこの「黒い工場」の影響を大なり小なり受けていると思われ、筆者は非常に危惧している。