~損失の処理~
損失とは、「その他利益剰余金の額」がマイナスの状態を意味する。
損失の処理とは、「利益剰余金の赤字額」(注:その他利益剰余金のみの赤字額ではない。)の全部又は一部をその他資本剰余金の額によりてん補する手続きであり、具体的には、会社計算規則153条の「剰余金の処分」の手続きにより行われる。
ポイント
・前提として、「その他資本剰余金」の額がてん補額以上に計上されている必要があり、そのため、資本準備金や資本金を取り崩して、その他資本剰余金を増やす方法がある。
・旧商法時代にあった、資本準備金は資本金の1/4残さねばならないという規定は会社法で廃止された。
・会計上、資本と利益は峻別されており相互の乗入れは禁止されているが、損失の処理の場合に限り、損失の範囲内で認められている。
・「その他利益剰余金」の額を「その他資本剰余金」へ振り替えるケースも要確認。
この場合、株主総会で決議する議題として、
「第

ただし、これに先行して資本金の額を減少する必要がある場合は、その効力発生を条件とする。
以上、2回にわたり参考文献として
![]() | 目からウロコ!これが増減資・組織再編の計算だ!金子 登志雄(著)ESG法務研究会2009/09わかりやすさ![]() |