Mi Aire

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桜の季節

2011-04-18 00:44:44 | Poema(詩作)
今年の桜をどれだけ待ちわびたことだろう。
いつもの甘く芳しい春とはちがう
ほろ苦い春に胸を痛めながら・・・

満開の桜の木の下で、過ぎていった日々を想う。
どんなに絶望の淵にいても、やがて春は来るのだと
桜の花びらたちは無言で教えてくれる。

こうして花びらは舞い落ちるのだと。
でもそのあとには柔らかな新芽が萌えいでて
決して何も終わったりはしていないのだと。



春は必ず巡ってくる。
どんなに長い冬に閉じ込められても
枝の中には春が準備されている。
そして時が満ちたら外へ飛び出すだけなのだと。

今年の桜をどれほど美しいと思ったことだろう。
哀しみも苦さも消えてなくなるほどの
暖かな春の光が心の中に満ちるように・・・。





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