密教の空海が中国に渡る前に、洞窟で修行
していた。
虚空蔵菩薩の化現である明星を
迎えるために東壁に小窓を設け
小部に約400cmの円輪形の板に本尊を描いた
安置、50日、70日、100日のいずれかの間
に100万回の真言念誦を完了しなければなら
ない苦行である。
成満の暁には8万4000の
経典をすべて読誦したと同じ智恵が備わる
とされていた。
今もそう信じられていた。
体は大自然と一体となり、明けの明星、金星
が水平線の彼方に輝いている。
ふっと気がつくと、それは[彼方]ではなくな
っていた。
今の彼にはらんらんと燃える🔥
上がる金星がほんの自分の目👀と鼻の先に
あるように思えた。
え、そのとき。
金星は突如として輝き
を増し、すさましいスピードに正面めかけて
飛来した、と思うと、いきなり。
彼の口に飛び込んできたのである、
[うほぉー❗️]
体の中で何かが開花し、意識が大宇宙に
溶け込んでいく、ーーーどれ位の時間
が経ったのか、一気に星を吐き出すと
光が海を金色に染めていった。
明星来影す
それ以後、空海をたてえて天才
といわれてきた。
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